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前ページから登場人物が増えたので、この辺りから台本書きのパートが増えます。


家に帰る帰りの車中で結城ひとみ嬢は霧島に尋ねた。


「せっかく恋人になったんだから呼び名変えてもいい?」


霧島は運転しながら答える。

「お、いいねぇ、なんかアイデアある?」



「きっくんとか?」



「バカにしてる?」


「うそうそ。

じゃああきらくんって呼んでもいい?」

ひとみは、霧島の下の名前であるあきらという名前で呼びたいようだ。


「その呼び方初めてだわ。

大歓迎よ!じゃあ俺もひとみちゃんのことひとみって呼んでもいい?笑」


「いいねぇ、いいねぇ!!私彼氏できたことないからその呼び方新鮮!!!」



結城ひとみ嬢はしれっと大きな爆弾を投下してきた。



「嘘!?!?できたことないの!?!?こんな見た目しときながら?!?!」


「私中高一貫の女子校の私立で、大学は京大目指してたからそんな暇なかった。

言い寄ってくるやつはいくらでもいたけどね。

結局受験の時はビビってワンランク落として阪大入ったんだけどね。」


「あったまいー…すごーー…。

でもそれなら仕方ないかもな。」


「でしょ?

んで大学入って、生活にも慣れてらちょっと物足りないかもなーって思ってた時に霧島くんと出会って、この前なんかすごいこと質問してたじゃん?

それきいて、あ、この人頭いいと思って仲良くなりたいなって」


霧島はロレックスに心から感謝した。


「なるほどねー。

あ、ひとみ家まで送るけど、家どの辺?」


「さらっと呼び捨てにすんなし、照れるじゃん。」


結城ひとみ嬢は照れながら霧島に家の住所を教えた。


「ごめんごめん。

かしこまって言うのもなんか恥ずかしいから。

なんか、いいね、こういうの」


「なんかきもい」


そんなやりとりをしてると結城ひとみ嬢の家に到着した。


「めっちゃ豪華じゃん…」


「別に私が建てたわけじゃないし、親がすごいだけよ笑

ほんとご迷惑おかけしてますって感じ」


金銭感覚しっかりしてそうだし、価値観も俺と合いそうだな。改めてこの子が彼女になってくれてよかった。


霧島はそう思い、しっかりしてるなぁと感心していた。


「じゃあ今日はありがとうね、あきらくん!

また明日学校で!!」


「はい笑」


それはもう霧島は満面の笑みで、デレデレしながら結城ひとみ嬢に答えた。


「その顔キモい!

じゃあおやすみー!」


「おやすみなさーい」


ひとみを送った後、自らの家に向かう霧島は


なんだかんだでひとみと付き合うことになってしまった。まぁこれで夏の予定は決まったし文句なしだな。ありがとうロレックス。


と心の中でつぶやいていた。


またロレックスが輝くかと思ったが、今度はロレックスは輝かなかった。



ロレックスが、光らないってことは運じゃないってことなのかな…?

まぁでも何にせよ感謝をすることは大事だから感謝をしておこう。



霧島はそう結論づけて帰宅した。


家に帰ると、人生何があるかわからんな。と考えつつ、風呂に入り就寝した。

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― 新着の感想 ―
[一言] 彼がひとみちゃんと付き合うのは運が向いたからではなく時計がキッカケに過ぎないということですね… 深い…
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