表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/124

19 霧島 車を買う


会社も設立し、継続して株式投資を続けていた霧島は一ヶ月ほどで、総資産100億円を突破した。



一カ月で運用資金50倍とかもう理解できない…



霧島は、もう理解することを諦めていた。


そこまでいくと、もはやただの数字の羅列にしか思えないので、10億円ほど現金化し、残りの90億円と少しは長期で運用する株式ということにした。


中村さんと出会ってから一ヶ月と少しがたったある日、霧島は梅田に来ていた。

車を買いに行くためである。



いよいよ資金も100億円を突破したし、そろそろ引越しと車だな。



そう考え、五月の終盤のある日曜日である今日、霧島はカーディーラーに来たのだ。


かねてより車のことを考えていた彼は、頭の中はもう車でいっぱいだった。


大学生が乗ってても、大きく顰蹙を買うような車ではなく、なおかつ、自身の趣味に会う車となると、ほぼほぼ車種は限られてくる。



霧島が考えたのは、

メルセデスベンツ、BMW、アウディ、レクサスの四つだ。

その中から一つを選ぶことに彼は大変苦労したが、とうとう決めた彼は、思い立ったが吉日とばかりに大阪市中央区のカーディーラーを訪れていた。


彼が決めた車はレクサスのLX570である。


トヨタのランドクルーザーの輸出モデルがこの車の祖であるが、霧島はその無駄に大きな車体に心が惹かれ、購入を決意した。


ちなみに、霧島はレクサスの店舗を訪れる前に、店に連絡しており、LXの試乗車を用意してもらっている。



店に着いた霧島は販売員の方に、電話で連絡しました霧島ですが。と伝えた。


「か、かしこまりました。霧島様でございますね。」


霧島は

こんな若造がレクサス様の店に来てしまってすいません。

と内心で恐縮していたが

対応していただいた、レクサスの販売員の方は、最初こそ驚いておられたものの、すぐに持ち直し懇切丁寧に解説してくださったことを素直なありがたいと感じていた。



「以上がレクサスLXの説明でございます。」



「じゃ買います。現金一括で買うので、オプションサービスして下さいね?笑」


試乗の際に担当してくれていた販売員の方と打ち解ける事ができた霧島は、このレクサスという店に非常に好感を持っていた。

販売員にも多少のフェイクをこめつつどうしてこの若造がレクサスを買うに至ったのかを説明しており、それを聞いた販売員からは尊敬の眼差しを送られていた。


「はい、かしこまりました霧島様。それではすぐに手続きいたします。」


ちなみに霧島は車庫証明など、全ての実家の住所で登録した。


こうして、霧島は納車まではまだ日があるものの新たな足を手に入れた。


霧島は車を購入した、その足で、大阪にマンションを購入するためにショールームに向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ