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第九話 冒険者ランクAの実力

 不定期連載第九話、更新しました!


 なんとか続けられていて更に昨日評価を付けてくださった方がいて感謝感激です!


 では、第九話どうぞ!

 戦闘が始まって一時間が経過しようとしていた。

 今のところ大きな被害もなく順調に魔物を減らしている。

 ちなみにうちのパーティーが一番多く魔物を狩っているらしい。

 それもあの魔剣士の女性のおかげである。


「すまない!一匹逃した!」


「すぐ片付けてそちらを討伐しに行く!」


 仲間のミスをすぐに拾い全く後ろに魔物を通さない。

 とてつもない実力者だ。


「魔剣士…か」


 もしかすると職業には初級、中級、上級のようなランクがあるのかもしれない。

 魔剣士というのは剣士という職業の中でも恐らく上級の部類に入るのだろう。


「っと、俺の方にもまたゴブリンの群れか」


 考え事をしていると俺の方にもゴブリンの群れが向かってきた。

 群れと言っても5体しかいなく、俺でも充分やれるのはこの一時間で確認済みだ。


「よし、片付いたな」


 難なくゴブリン5体を討伐し次に備える。


「いい感じだ!魔物の群れを途切れてきているので今のうちに休憩を取る!」


 団長の指示で俺達は一度後退し、休息をとることにした。


「いや、それにしてもあんたすごいな」


「別にそんなことないよ。誰でもあれくらいはできるよ」


「いやいや、俺達には無理だぜ。あんたがここに入ってくれてて良かった。あんたがいれば百人力だ!」


「…そう。じゃあまた後で。私は少し外すね」


「了解した。ちゃんと集合時間には間に合わせてくれよ」


 俺はそう言って彼女を送り出した。

 何だか一瞬彼女の顔が歪んだ気がしたが気のせいか?


「そうそう!零も結構やるな!ゴブリン5体相手に余裕の勝利なんかしてたじゃないか!結構弱そうに見えてたんだが意外とやるな!」


「そんなことは無いさ。ただ、弱そうに見えるのは仕方ないしゴブリン相手で結構ギリギリだよ」


「そういえば零は冒険者ランクはどれくらいなんだ?ちなみに俺はCだ。もう少しでBに上がれるってとこだな」


「あ、言ってなかったな。俺は一応勇者の中の一人なんだ」


「…えっ!?まじかよ!」


「秘密にしてた訳じゃないがすまない。言うのを忘れていた」


「いや、いいってことさ。あ、勇者様なら敬語を使うべきか?」


「堅苦しいのは嫌いだから今のままでいいさ」


「そ、そうか?良かった。敬語とか俺苦手なんだよな」


「じゃあ拙者からも質問!零殿は勇者ならユニークスキルとか持ってるでござるか?」


「ああ、他の勇者達はなんらかのユニークスキルを持っているみたいだが俺は例外でね。つい最近召喚されてユニークスキルも持っていない。更に職業も勇者じゃないとかいうイレギュラーなのさ」


「な、なるほど…だから職業は言えなかったのでござるね」


「ああ、すまない。今まで騙すような真似をしてしまったな」


「そんなの気にすんな!人なら隠したいことの一つや二つあるってもんさ!な?皆!」


 メンバーは頷いて俺のことを許してくれた。

 こういう気の合う仲間達ってのもいいもんだな。


「そういえば彼女は一体ランクはいくつなんだ?」


「ああそうか。最近召喚されたのなら知らないのも無理はないか。彼女は冒険者の最高峰と呼ばれるSランクに最も近いと言われているAランクの冒険者さ」


「それは凄いな。彼女とは一度ゆっくり話してみたいものだが…」


「多分それは無理だと思うぞ?彼女色々な地方を渡り歩いているらしいから一つの場所に長期滞在なんて滅多にないらしい」


「ふむ…そうか。情報ありがとう」


「これくらいならいくらでもやるさ」


 俺達はそんな談笑を時間の許す限りし続け絆を深めあった。


 (勇者をやめたら冒険者になるのもいいかもしれないな。)


 そう思えるほどこの冒険者達は気持ちのいい奴らだった。


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「何が百人力よ。あいつらもうちょっと働きなさいよね」


 零達と別れたアイリスは森の中にいた。


「…でもあの零って人。何だか気持ち悪いわね。自分の実力を隠しているというか、本当の実力を分かっていないというか」


 アイリスは零の実力に何かしらの違和感を覚えていた。

 零が気づいた顔の歪みはこの事に起因していた。


「それにしても魔物大量発生(モンスタービート)にしては敵が普通すぎるような気がするわね」


 本来魔物大量発生(モンスタービート)というのはダンジョンの中で本来現れることのないような強力な魔物が現れた時に中にいた魔物がそのダンジョンを追われ、外に出てくることで起こる現象である。

 つまり、ダンジョンから出てくるのは弱い魔物からそのダンジョンの本来であれば強力な魔物も出てくるのである。

 だが、今のところゴブリンやオークなどの普通のモンスターしか出てきてはいない。

 冒険者ランクAまで上り詰めた彼女だからこそわかるこの嫌な予感。

 これが当たることになるとはまだ誰も知らなかった。


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「さあ!第二波がくるぞ!構えろ!今度はゴブリン、オークだけでなくハーピィーのような厄介な魔物まで出てきている!気を引き締めていけ!」


「よし、行くか」


「あまり後ろ抜かれないように気をつけてよね」


「出来るだけ頑張るが流石にあんたみたいに完璧とまではいかないぞ?そもそも俺はこの中でも一番弱いんだからな」


「…そうね。私の勘違いよね。ごめんなさい、さっきのは気にしないで」


「?ああ」


 彼女のことはよく分からないが今は目の前に集中だ。

 とにかく、出来る限り後ろは抜かせない。


「ゴブリン共か…来い!全員倒してやる」


 第二波も中々に激しい戦闘となりそうだ。









 ---------------------------------------


「グルルル…」


 ダンジョン内でイレギュラーが目覚めかけていた。

 彼らに本当の恐怖が降り注ぐまでの時間はもうすぐそこまで迫っていた。

 ここまで読んで下さりありがとうございました!


 戦闘シーンを書くのが苦手なので出来る限り描写して行かないスタイルを貫きたいw


 これからもなんとか頑張って書いていきますので応援よろしくお願いします!


 感想、評価、ブクマ等して頂けるとありがたいです!


 ミスのご指摘等もじゃんじゃん受け付けております!


 これからもこの作品をよろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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