第七話 この世界は意外と平和なのかもしれない
今回は少し文字が少ないかもしれません。
即席なので許してください!(許されない)
そろそろ戦闘シーンについて書いていきたいと思っていますがどんな風に書けばいいのか全く分かりませんw
とにかくなんとかやっていくつもりですのでこれからもよろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ
それでは、第七話どうぞ!
俺がこの世界に来て早一ヶ月。
今のところ魔王が攻めてきたとか平和が脅かされそうなことは一度もない。
もしかして結構この世界は平和なのかもしれない。
ただ、その平和を脅かされないように勇者がいてその勇者が魔王を倒しまた何十年かの平和を勝ち取る。
そんなことを繰り返してきたのだろう。
朝は早く起きて朝食を取り、毎度のことのように他の勇者に絡まれ、それを華麗にスルーし訓練へと向かう。
一ヶ月ずっと俺もちゃんと訓練していた結果はきちんと出ている。
今の俺のステータスがこれだ。
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名前:新羅零
性別:男
種族:人族
職業:???
スキル:鑑定?? 会話力向上 剣術Lv1 無属性魔法Lv1
ユニークスキル:
称号:フレイヤの加護を受けし者 異世界からの救世主
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といった感じだ。
スキルに剣術と無属性魔法が増えている。
これは一ヶ月間あの重い剣を振り続けた成果と走り続けているうちに身体能力強化の魔法を使えるようになったことによって身につけたものだ。
剣術Lv1が付いただけでも剣の扱いが大分上手くなった。
今まではあの重い剣にしろ他の剣にしろ適当に振ってる感じだったがこのスキルのおかげである程度どのように振れば上手く力が伝えられるのか分かるようになった。
そして、無属性魔法。
これは身体能力強化の魔法以外にも極めると空間を移動したりその応用で空間を削り取ったりもできるようになるらしい。
というか他の属性魔法に属さない魔法はすべてここに分類される。
「にしても、平和だよなあ…」
訓練を終えて昼食をとった俺は今図書室にいる。
この世界のことについて知るためだ。
この本によるとこの世界の名前はメルドーン。
創造神が最初に大地の神、水の神、空の神を創り、そして大地の神がその名の通り大地を築き上げ、水の神が海、川、湖、池などを作り、空の神が生ける者達に必要な光をそそいでこの世界は造られたとある。
「神、か…フレイヤ様は元気かなー?」
この世界に来てまたすぐ会った時以来フレイヤ様には会っていない。
また俺のスキルについて話してみたいものなのだが。
そういえば俺の元々あったスキルの内の一つ、会話力向上の能力について新しいことがわかった。
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会話力向上:対人の会話が上手くなる。また、稀に相手の心の声が聞こえるようになる(発動させられるのは極小数のみ)。この能力が発動すると自分に対する相手の感情の度合いにより頭痛が発生する。
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このスキルには特別な効果があったのだ。
つまり、今までいきなり頭に響いてきたのは相手の心の声だった、というわけだ。
そしてこの効果を知った俺はこの効果をオンオフできるようになったおかげで頭痛が起こることもなく、また心の声も聞こえなくなった。
ただ気になるのは
「どのスキルについて書かれている本にもこの能力については書かれていないんだよな…」
俺はこの一ヶ月間、図書室でスキルについて書かれている本を漁っていた。
だが、会話力向上の能力の記述を見つけても「心の声が聞こえる」のような記述は見つからなかった。
「これはやっぱり俺だけが知っていることなのかもしれない。だがそれだとこのスキルがユニークスキルとなっていないのがおかしいよな」
ユニークスキル。
それはそのスキルを持つ人物のみが持っているチート級のスキル。
心の声が聞こえるなんてまさにチートなのではないのだろうか?
だがこれはユニークスキルとはなっていない。
何故なのだろうか。
「考えても分からないことは分かる時に考えた方が良さそうだな」
そう結論づけて図書室を出ていった。
もちろん本は元あった位置に戻してある。
そして俺はある部屋に向かっていた。
そう、第一王女アイリーン様の部屋だ。
こちらもちゃんと毎日とはいかないものの、二日に一回は通っている。
そこでアイリーン様の話し相手となっているのだ。
コンコン
「アイリーン様、零ですがいらっしゃいますか?」
「零様ですね。どうぞお入りください」
許可が出たのでアイリーン様の部屋に入っていく。
相変わらずの豪華さだ。
俺の部屋も地球にいた頃の俺からしたら豪華極まりないがこの世界基準だとあの程度では最上級とはいかないのだろう。
「お待ちしておりました!さあ、今日も零様のいた地球、のお話をしてくださいな!」
「わかりました。じゃあ今日は俺が好きだったゲームについてでもお話しましょうか」
「ゲーム…ですか?」
「はい、そもそもゲームとは………」
こんな感じで地球のことを話したり、アイリーン様のお話を聞いたり、まあとにかく楽しい時間を過ごしている。
そして夕食の時間まで話し込むというのが最近の定番であった。
時間が迫るとメイドさんが知らせに来てくれる。
「アイリーン様、ご夕食のお時間ですのでダイニングへとお越しくださいますよう」
「もうそんな時間ですか。わかりました。すぐ行きますので下がって良いですよ」
「それでは失礼致します」
こんな感じでお茶会のようなお話会が終わって夕食を取りに行く。
そしてお風呂に入って一日の日記をつけて寝るのが最近の一日のサイクルだ。
この生活を見てみるとこの世界はとんでもなく平和なのだ。
勇者がほんとに必要な時は現れるのか。
そんな考えもよぎってきている今日この頃。
だが、そんな平和が脅かされる時間は刻一刻と迫ってきているのを俺はまだ知らなかった。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
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それでは、また次回お会いしましょう!