第二話 異世界へ行こう
不定期連載第二話です。
これからも不定期、不真面目に投稿していきますのでどうぞよろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ
それでは本編、どうぞ。
「申し訳ありません!いつの間にか気を失ってしまって…お話の途中でしたのに…」
「いえいえ!気にしないでください。お気持ちも分かりますので」
「えっ!?私の(嬉しかった)気持ちが分かっていらっしゃるのですか!?」
「ええ、もちろん。あなたの(気持ち悪くなった)気持ちは分かりますよ?」
「そ、そうですか…分かって下さってるのですね。嬉しいです!」
「は、はあ…」
そこまで笑顔で言われると流石に傷つくよ…
それになんか話し方が若干変わってるような、会った時よりも丁寧になってる気がする。
後、心なしか考えてることが食い違ってる気はしなくもないがまあいいだろう。
それより本題だ。
「そろそろ本題に入りたいのですがよろしいですかね?」
「あっ、そうでしたね!新羅零さん。あなたには異世界に行って貰いたいのです」
「それはさっきも聞きましたし、さっきも言ったように俺には異世界を救えるような力なんてないですよ?」
「いえいえ、あなたには勇者になれるだけの素質があります。天照が言ってたのだから間違いないわ」
「素質?」
「ええ。異世界に送られる勇者っていうのは誰もが普通の人には真似出来ないようないわゆるチートってやつを持ってるのよ。そして、天照にはそのチートを持ってる人を見極める目があって定期的に報告してもらってるの」
「ちなみに今まで異世界に行った人達は何人いるんですか?」
「えーと、5人ね。まだ送ってまもないから今からあなたを送ればすぐに戦力として加えられると思うわ」
「じゃあ、異世界を救うとは一体どうすればいいんですか?」
「魔王を倒してほしいの。異世界を支配しようとしている魔王を」
「魔王…ちなみに聞きますが魔王の上の存在、例えば魔神とか邪神とかはいませんよね?」
「いるわよ?今は封印されているけども邪神が存在しているわ。魔王はその封印を異世界を支配することで解放しようとしているの」
やっぱり魔王の上は存在するのか…
つまり魔王を倒せば邪神は復活しない、ということなのだろう。
ただ気になるのは俺のチートだ。
戦えるようなものじゃないと異世界に行ったとしてもただの足でまといにしかならないからな。
「ちなみに俺のチートって何か分かります?」
「ごめんなさい。私にはあなたが何のチートを持っているのかわからないの。ただ、天照があなたのチートを見て異世界での戦力になると判断したからここにあなたが寄越されたことを考えると最低限戦力にはなるはずよ」
ふむ…なら異世界に行くのもありかもしれない。
魔王とやらを倒せば異世界で好きに過ごしてもよさそうだしな。
それに元の世界じゃ親に迷惑かけっぱなしだしな…
厄介者は去るというのが今の俺に出来る親孝行なのかもしれないし、これも何かの運命だろう。
俺は異世界に行く決意をした。
「フレイヤ様、俺は異世界に行こうと思います。戦力になれるかどうかはまだ分かりませんがなんとか勇者として頑張っていこうと思います」
「決めたのね。なら私から言うことは何も無いわ。あなたの人生はあなたのもの。最後に、あなたには私の加護を渡してあげる」
「フレイヤ様の加護、ですか?」
「私の加護では不満、かしら?」
フレイヤ様が悲しそうな顔をする。
美人には悲しそうな顔は似合わないとはこのことだろう。
フレイヤ様には笑っていて欲しかった。
「不満なんて、あるわけないじゃないですか!フレイヤ様のような女神様に加護を貰えるなんて俺は幸せ者です!」
「ほんとに?嘘じゃない?」
「嘘じゃないです!」
「…うん、ありがとう。嬉しい!」
やっと笑ってくれた。
やっぱり美人には笑顔が良く似合う!
(まあ、こんな美人な人の笑顔を間近で見たの初めてだけど)
「それじゃあ転移させるわね。加護は向こうの世界についたと同時に付与されるわ」
「分かりました。色々お世話になりました、ありがとうございました!」
俺の身体が淡い光に包まれていく。
どうやら転移が始まったようだ。
「こちらこそ、楽しい時間を過ごさせてもらったわ。また会いましょう。転移」
ついに異世界初上陸か…
俺は異世界でどんな人と出会い、どんな物を得られるのだろうか。
俺は異世界への期待を膨らませ、周りに漂う光に身をゆだねていった。
あれ?そういやフレイヤ様また会おうって言ってたような…もしかして…
そう考えるのと同時に俺の目の前が真っ白となった。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
自分の中ではフレイヤ様は可愛いより美しい、綺麗と言ったイメージしかないw
皆さんはフレイヤの容姿はどんな感じと思っているのでしょうか?
自分は絵が下手くそなのでキャラクターのイラストは書けないですがこういう時にはイラストが書ける人が羨ましいw
綺麗なフレイヤ様をいつか見たいものです。
長々とすいません。
では、また次のお話でお会いしましょう。