悩み2
この物語は、
『心層科学ファンタジー 5次元少女』
第2章・第6章【りけじょ】の
未収録 短編 集です。
最適なテンポで楽しんでいただけるよう、
本作ではあえて描写の無い脚本調で書きました。
また、本作はきらら系の日常癒し系ストーリーですが、お笑い要素も採用しています。
お笑い要素が苦手な方は観覧の際ご注意いただきますようお願い致します。
【登場人物紹介】
真智
※自称 あたし
本人いわく、
実験が大好きな好奇心旺盛で優しく正義感の強いリケジョ中学生~(笑)
科学部の部長さん。
谷先生
※自称うち 関西弁のつもり
本名 谷 恵美
真智達のクラス担任で科学部の顧問。
関西弁で話すいい加減でズボラな性格の女性。
しかし正義感は強く、近隣の恥異賭大学で
教授をしている天才数学者でもある。
羽美先生
本名 谷 羽美。
真智達の学校の国語の先生で
谷先生の姉。
妹の恵美と二人暮らしをしている。
まじめでしっかりものだが、
大のBL好き。
登場人物紹介終わり
真智
「谷先生~?
疲れてお休みのところすみません」
谷先生
「何や真智か~。
うちな、昨日の日曜日朝まで仕事やったから
昼から寝ようとしたんやけどな、
隣が騒がしくて全然眠れんかったんや。
やから、今はうちのことそっとしといてや……」
真智
「ごめんなさい。
でも、谷先生にどうしても聞いてもらいたい話なんですよ」
谷先生
「まったく、しゃあないな~。
で? 話ってなんや?」
真智
「実はあたし昨日ですね、
羽美先生に頼んで
先生のアパート別室の研究室に
掃除もする条件で入れてもらったんです」
谷先生9029
「ふぁああ~(あくび)、【なるほど】~」
真智
「あたし最初は谷先生の研究室のものを勝手に触るのは悪いって思っていたんですよ!
ですが、だんだんただ部屋の中を眺めるのにも飽きてきてですね……、
それでつい魔が差して試験管に入っていた薬品をいろいろ混ぜたり、研究室の中にあるものにかけて遊んじゃったんです」
谷先生9029
「ふぁああ~、【すごいな】~」
真智
「そうしたらなんですが……、
谷先生怒らないで聞いてくださいね?
なんと、試験管の中身がひとりでに爆発しちゃったんです!!
あたしはとりあえずバケツに汲んだ水を試験管にかけてその爆発を鎮めようとしたんですよ!
そうしたらですよ、
試験管の爆発はおさまるどころか隣合う試験管へと飛び火して伝わっちゃって、
爆発が連鎖しちゃったんですよ!
最終的に爆発はおさまりましたが、
その爆発の影響で
研究室にある先生の論文が全て白紙になったんです!!
白紙にですよ?
不思議じゃないですかぁ~!?
ちなみにあたしは無事だったんで心配しないでくださいね」
谷先生9029
「ふぁああ~、【悪いのは】~」
真智
「ごめんなさい、てへ ぺろ♪」
ジョジョ立ちリアル谷先生
「ふぁああ~、君……!
???
【真智ダァァァァッ!!!】」
※某アダルトゲーム
◯リザイアシリーズの主人公の
有名な台詞
『なるほど、すごいな、悪いのは、君じゃない』
のパロディでした。