悩み
この物語は、『心層科学ファンタジー 5次元少女』
第2章・第6章【りけじょ】の 未収録 短編 集です。
最適なテンポで楽しんでいただけるよう、
本作ではあえて描写の無い脚本調で書きました。
また、本作はきらら系の日常癒し系ストーリーですが、
お笑い要素も採用しています。
お笑い要素が苦手な方は観覧の際ご注意いただきますようお願い致します。
【登場人物紹介】
真智
※自称 あたし
本人いわく、実験が大好きな好奇心旺盛で優しく
正義感の強いリケジョ中学生~(笑)
科学部の部長さん。
宙
※自称 あたい 男言葉
仲良し3人組の一人。
バリバリの体育会系で、陸上部のキャプテン。
陸上部との掛け持ちで科学部に入部した。
真智言わく、食べる事と運動することしか頭にないらしい。
真智にノートを見せて貰ったことをきっかけに、仲良しになった。
科学部部室のソファーに昼寝に来ることとお菓子を食べに来るのが彼女の日課である。
本人言わく、親の方針でたくましく育てられたらしいが、
下品な言動を平気でする困った性格でもある。
谷先生
※自称うち 関西弁のつもり
本名 谷 恵美
真智達のクラス担任で科学部の顧問。
関西弁で話すいい加減でズボラな性格の女性。
しかし正義感は強く、近隣の恥異賭大学で
教授をしている天才数学者でもある。
登場人物紹介終わり
谷先生
「なあ真智?
今日は誰とも絡まんと、一人でぼ~として元気ないやんけ?」
真智
「あ、谷先生~」
谷先生
「やっと気付いたか~。
こりゃかなり重症やな~。
何があったんかうちに話してみ?」
真智
「は、はい。
実はあたし今日宙と……、
喧嘩しちゃったんです」
谷先生
「喧嘩かぁ~、そりゃ災難やったな~。
何で喧嘩になったんか先生教えてもらってもいいか?」
真智
「じ、実は、どっちが可哀想か宙と話していたんです。最初は二人とも冷静だったんですが、
だんだん熱くなってきちゃって……」
真智の回想
バカゴリラ
「違げぇって!
絶対八百屋の息子のガキ大将や!」
匿名美少女M
「違うよ!
絶対、教育テレビの忍者の子供がでてくるアニメの頭の重い爺さん!
だってね、宙。考えてもみて。
豚さん だよ。ゴリラさん だよ。
ほら! 全然可哀想くないじゃん!」
バカゴリラ
「豚さん……、ゴリラさん……。
あっ!ホントや!
むしろ可愛いな!?」
匿名美少女M
「でしょ?」
バカゴリラ
「ああ!……、
って、騙されるかーい!」
匿名美少女M
「じゃあどうして可哀想なの?」
バカゴリラ
「だってな、
その八百屋のガキ大将息子は
ヒロインの女の子からはお情けで
名字&くん付けで呼ばれてるが、
頭がいい主人公の少年と、
その舎弟のロボットと
成金坊っちゃまから
最悪な呼ばれ方されてるやん!?
あれ、どう考えても
絶対三人からバカにされてるやんけ!」
匿名美少女M
「え~と、
本人頭悪くて気が付いてなさそうだから
いいんじゃない?」
バカゴリラ
「よくねー!」
匿名美少女M
「しかしだよ、
忍者アニメに出てくる頭の重い爺さんの名前。
可哀想って思わない?」
バカゴリラ
「いいや、あたいはうん○臭いんは我慢出来るし~!」
匿名美少女M
「そこ我慢出来ちゃ駄目じゃん!!
まあ、宙のキャラだから有り得るかぁ……」
バカゴリラ
「話続けるで。
ちん○臭いのは我慢出来んって言うならまだ
あたあいも賛成やけど……、
うん○臭いのはまだいいじゃんか?」
匿名美少女Mの回想終わり
真智
「そんなとりとめのない言い争いがエスカレートしちゃったんです」
谷先生 小声
「お前ら……!闇深けえなぁ……」
真智
「谷先生!?
今何かいいました?」
谷先生
「いいや」
真智
「ところで谷先生?」
谷先生
「なんや真智?」
真智
「た、谷先生も頭の重い爺さんのほうが可哀想って思います……よね?」
谷先生
「んなこと知るかー!ボケー!」