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たいむかぷせる

※『小説を読もう!(小説家になろう!)』では、

作品の一部のみ掲載しています。

作品の続きにつきましては、憮然野郎トップページのエックス(右上の地球マークアイコンからのリンク)を確認いただきますようおねがい致します。


この物語は、

『心層科学ファンタジー 5次元少女』

第2章・第6章【りけじょ】の

未収録 短編 集です。

最適なテンポで楽しんでいただけるよう、

本作ではあえて描写の無い脚本調で書きました。

また、本作はきらら系の日常癒し系ストーリーですが、お笑い要素も採用しています。

お笑い要素が苦手な方は観覧の際ご注意いただきますようお願い致します。


【登場人物紹介】

真智

※自称 あたし

本人いわく、

実験が大好きな好奇心旺盛で優しく正義感の強いリケジョ中学生~(笑)

科学部の部長さん。

自分は 理系女子リケジョ界のアイドル、『リケドル』だと本気で思っているらしい。

ちなみにそんな真智について友達は、

腹黒系女子バケジョ界のアイドル、

『バケドル』だと本気で思っているらしい。


四葉

※語尾を伸ばす 「かな~ etc」

元々真智とは科学部で一緒だったが、

クラス替えで真智と同じクラスになった。

文芸部との掛け持ちである。

真智を含めた仲良し3人組の一人。

実は中学生でありながら凄腕小説家として

プロデビューしている天才中学生ライター。

真面目でおっとりした性格で、眠くなるような喋り方をする。

しかし、そんな素顔とは裏腹に、一つ困った性格の持ち主でもあるようだ……。

実は彼女、真智警部補から複数の容疑で現在指名手配中である。

諸々の事情からか、アメニティや試飲試食はもちろん、借りパク疑惑さえ日常茶飯事な彼女。

四葉に家に遊びに来られた複数の被害者達から、

証言1

【冷蔵庫の中の食べかけや食べ残した食品がそれぞれ、気持ち少なくなっているような気がする】

証言2

【両親に内緒で婆ちゃんからくすねていた飲みかけの※お酒や食べかけのおつまみの量が気持ち少なくなっている気がする】

など、日夜真智警部補の元には被害相談や捜索願いの相談があいついでいる。


↑※未成年者の飲酒は法律で固く禁じられています。りけじょ!シリーズは現実社会とは法律の違う異世界(心層世界)での物語であり、未成年者に飲酒を勧めるものではありません。


そら

※自称 あたい 男言葉

仲良し3人組の一人。

バリバリの体育会系で、陸上部のキャプテン。

陸上部との掛け持ちで科学部に入部した。

真智言わく、食べる事と運動することしか頭にないらしい。

真智にノートを見せて貰ったことをきっかけに、仲良しになった。

科学部部室のソファーに昼寝に来ることとお菓子を食べに来るのが彼女の日課である。

本人言わく、親の方針でたくましく育てられたらしいが、

下品な言動を平気でする困った性格でもある。


谷先生

※自称うち 関西弁のつもり

本名 谷 恵美

真智達のクラス担任で科学部の顧問。

関西弁で話すいい加減でズボラな性格の女性。

しかし正義感は強く、近隣の恥異賭ちいと大学で

教授をしている天才数学者でもある。

ある日の科学部の部室


真智

「ねえ、みんな?

あたしから提案があるんだけど!」



四葉

「え~? 何かなぁ~?」


「真智、もったい付けないで早く教えろよ~!」


真智

「え~とね、

あたし達今年で卒業でしょ?

だから思い出にタイムカプセルに宝物を埋めたいの!

ね、みんなでどうかな?」


四葉

「真智ちゃん~?

タイムカプセルはイワンくんと愛理栖ちゃんが

いなくなる前に埋めに行ったよね~?」


真智

「そうだね。

でも、その時はまだ宙がいなかったし、

あたし、また新たに埋めたい宝物が見つかったし!」


四葉

「そうだね~。じゃあ、私もまたタイムカプセルに埋めたい大切なもの

また探してみるね~」


真智

「ありがとう、四葉ちゃん。


宙も埋めるよね?」


「いきなり言われてもなぁ……。

うち帰ってから探してみるな」


真智

「宙もありがとう。

谷先生もお願いしていいですか?」


谷先生

「まあ……いいが、

そのタイムカプセルはいつ埋めるつもりなんだ?」


真智

「次、みんなが集まれるのは金曜日だから、

それまでにみんな用意してきてね!」


谷先生・四葉・宙

「おう!」

「は~い」

「ほ~い」



そして、金曜日。


真智

「ねえ、みんな?

どんな宝物持って来た?


あ、四葉ちゃんは何を埋めるの?」


四葉

「先に真智ちゃんが埋める宝物が知りたいわ~」


「そうだぜ~。真智言い出しっぺだろ?」


真智

「わかったよ~。

あたしは、これ!」


「何だこれ? ただの軽石じゃないか」


谷先生

「ちょっと待て! 真智?

このフラクタル構造の石はどうやって手に入れたんや……!?」


真智

「宙も含めてみんなで高次元世界に行った時ありましたよね?」


谷先生

「ああ」


真智

「あのとき拾ったんです」


谷先生

「みつけたって真智……あれはVRの人工プログラムや!

あり得ん。でも、ちょい待ちや。

もしこのうちらの世界が仮に……」


真智

「今は難しい話はよしましょうよ!

ところで、谷先生はどんなものを埋めるんですか?」


谷先生

「うちか? うちはこれや」



真智

「あの……先生? これ、何ですか?」


谷先生

「これか? これは メカニカルMOD,

電子タバコや」


真智

「わ~! そんな風にいじると変化するんですね!

なんか凄いですね!

あたしにも触らせてください!」


谷先生

「あっ、こら! そんな勝手にいじるな!

それ、扱い方間違えると、ホンマ爆発するんやで!」


真智

「え~! やだ~! 宙パス!」


「あたいに投げんなや!」


真智

「わ~、四葉ちゃん、パ……」

四葉

「真智ちゃ~ん?

まさかとは思うけど、

私に投げないよね~?

投げたりしないでしょ~?

投げたりしないと言って?

まさか投げないよね?

ねえ?

言えっつってんだろ!!

投げないよな?」


真智

「は、はい……私めの命に変えても致しません」

真智 心の台詞

(怖い。こうなったときの四葉ちゃんって本当マジでぱねぇ……)


「ところでさ~、四葉はどんなもの埋めるんだ?」


四葉

「私~? 私はこれ~」


真智

「それ、スイカの種だよね?

どうしてそんなもの埋めるの?」


四葉

「実はね~、これは去年の夏に谷先生の差し入れ

で部室でみんなで食べた思い出のスイカの種なんだよ~」


谷先生

「四葉?お前大丈夫か?

スイカの種って普通、食べるとき反射的に吐き出して捨てるやろ?」


四葉

「まぁ~、実は重要な目的がもう一つあるからなんですよ~。


土に埋めた時に、上手く行けばまたスイカに育って

食料になるかもしれないし~!」


真智

「四葉ちゃん?

家計の事情はわかるんだけどね。

せめて、食料って言う夢の無い言い方……

やめよ」


四葉

「ところでね~、宙ちゃんはどんなの埋めるの~?」


「あたいか? あたいは、これ」


真智

「宙が今両手で大事そうに持ってるの何?

プラスチックで出来た人形のようだけど」


「順を追って話すからまあまて真智。


あたいのオヤジな、

貿易商の仕事をしていて世界中を飛び回り

一年を通して家にいることが少ないんだ。


それで、あたいがまだ幼い頃、

あたしが寂しく無いようにっていつも

プレゼントを送ってくれていたんだ。


その中でも一番あたいがお気に入りだったものが

オヤジがアメリカから送ってくれたこのターザン人形なんだ」


真智

「へ~!

そうだったんだ!」


「んでな、

これはあたいの大切なお守りでいつも枕元に置いて寝たんだ。

寂しい時、辛い時、悲しい事があった時、いつも、

この人形が夢に出てきてあたいを励ましてくれたんだ」


谷先生

「イイハナシダナー。


ところで 宙?

その人形ちょっとうちに貸してみ?」


「は、はい」


谷先生

「スイッチがあるな」

『ポチ!』


『アアァァァ~!!』


真智・四葉・宙・谷先生

「…………!!!!」


あろうことか、

ターザンのオモチャは

『アアァァァ~!!』

そう叫びながら、

谷先生のほうを向いて

右手の軸をチ●コ付近に据え激しく上下に動かし始めたのだ!


谷先生

「こ、こ、こ、コイツ……。

な、何てすば…ゴホン!

何てけしからん オモチャや!


宙ほら、この人形返すわ!」


「おっととと。

谷先生?」


谷先生

「なんや……?」


「どうしてあたい等から顔そらすんですか?」


谷先生

「知らん!!」


「谷先生?

今……、顔赤く無いっスか?」


真智・四葉

「谷先生、急にどうしちゃったんですか?」



谷先生

「そ、そ、その人形は、

き、き、危険すぎる……」


真智・四葉・宙

「はい??

どうしてですか?」


谷先生

「……」


真智

「答えてくださいよ~!

ねえ、谷先生~!?」


谷先生

「お前らにはまだ早い。

うち、今ごっつ腹痛いわ~。

すまん。トイレ行ってくる!」



『トントン!』

真智

「谷先生~! お腹大丈夫ですか~!!」


谷先生はその後、

中々トイレから戻って来ませんでした。


















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