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トルテイミタイ  作者: kia
病院編
3/5

2話

主人公の名前が決まりました。

名前って難しいですね~

もう、そりゃ驚いたよ。

ねえ、だって…ねえ?


そして俺はふたたび手に取った。そう、ナースコールを。



「どうしました~?」


看護婦さんが、俺の近くに来て尋ねてくれた。

なんとかこの異常を伝えようと、必死に声をだそうとすると、なんだかすっきりと声が出た。

お昼前は自分でも分かるほどの、酷いしゃがれた声だったけど、今は声に出ている。

そういえば、さっき驚いた時にも声は出ていたような…

たぶんだけど。


「あっ。っと、ですね、俺、女になってるんですけど」


なんとか伝えようとした言葉はコレだった。

看護婦さんは「はぁ」と曖昧に返事をした。


「えとですね、俺…」


なんと言えばいいのか考えてしまった。

まずは俺が男なこと。

確かに性別は男だったはずだ。

でも今は女。

あれ?


考え込んでいる俺を見て、看護婦さんは「ちょっとまっててね」と一言言うと、病室を出て行った。

引きとめようかと思ったが、考えが全然まとまらずにいたため、時を逃した。


しばらくすると、お医者の先生が入ってきた。


「えっと、君。声が出せるんだって?」

「ええ、なんか出せました」

「あと、記憶の混乱が有るみたいだけど、今はどうかな?」


俺のさっきの質問は、記憶の混乱らしい。

のか?

そうじゃないだろうと思っているが、なかなか答えが出せないでいると、さらに先生は質問してきた。


「名前とか住所とかわかるかな?」


当然わかる。分かるんだが、それが本当に合っているのかがわからない。

なにせ、俺の記憶では、俺は男であり、でも今は女なのだから。


「わかりますけど、自信がありません…」

「それはどういう意味ですか?」


「俺は男ですか?」


俺の質問に、先生はちょっと狼狽したような感じがした。


「あなたは女性ですよ」


先生の言葉は、やはり予想した答えではあった。

この体つき。それにアレ…


「すいませんが、じゃあやっぱり自信がないです。俺は確かに男だったはずなんです」

「そうですか…。では一応お名前を教えてもらえますか?」

「夏野です。夏野 (あらた)

「夏野さんですね。住所や、連絡先とかは覚えていますか?」

「ええ、住所は…」

「ああっと、結構ですよ。また後で担当の者が伺いますので、そのときに教えてくださいね」


そこで一呼吸置き、先生は続けて説明をしてくれた。


「あなたは、この近くの道路で倒れていたんです。それで、通りかかりの人が救急車を呼んで、ここに運ばれて来ました。だから名前とか連絡先とか、私どもにはまったく分からない状況でして…」


なるほどね~。でも今欲しいのはその説明じゃなくて、なんで俺が女になっているかなんだがな~。


「まあ、高熱の影響でしょうね。記憶の混乱は。熱は完全に引いている様ですし、もうしばらくすれば大丈夫でしょう。経理の担当の方には、明日にでも伺うように話しておきますね」


そう言うと、先生は俺に休むようにと言って出て行った。

俺はそうなのかな~と思い、横になって…と思ったが、お腹が減っているのを思い出し、冷蔵庫を見てみた。

中にはなにも入ってなかった。

辺りを見回しても、私物と思われるものは何も無かった。

財布が有れば、買い物に行けるんだがと思ったが、無い袖は振れないのである。

しょうがないので、ナースコールをもう一度押し、来た看護士さんに「夕飯は多めでお願いします」と頼んでみた。

なんか微妙な顔をしていたんで、なんともならないかもしれない…


お腹は全然一段落していないのだが、どうしようもないので、ベットに横になり、もう一度整理してみた。


・名前→夏野 新

・住所→長野市のアパートに一人暮らし中

・電話番号→携帯のみ。090△□…

・家族→長野市の実家に両親。兄弟は兄が1人

・仕事→…3日?の無断欠勤…


「やばい、どうしよう…」


事情を話せば、分かってくれるんだろうか?

倒れて病院に運ばれて、今は女になっているとか?

ありえないよな~普通。

いいや、寝よう。


現実逃避しました。




病院編。短くまとめて飛ばしたい今日この頃。

書くのは楽しいんだけど、もっと話をテンポ良く行きたいな~

…あと2~3話で抜けたい。


でも戦闘パートはまだまだ先かな~

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