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トルテイミタイ  作者: kia
異世界だったの?
1/5

プロローグ

それはある日の夜だった。


寝てたはずの俺は、なぜか見知らぬ場所に来ていた。

その場所は、部屋の中で、そこには青ざめた顔をした女の子が、ベットの上で掛け布団を手繰り寄せた状態で、こちらを見ていた。

そして俺の姿を認めると、突然声を張り上げた。


「なにしてるのよ!早くその虫を追い払って!」


ベットの上。あと少しで女の子に触れる位置に、なんか居た。

黒い…光沢のある…


ふとアレかと思い、躊躇しかけたが、良く見ると角が前後に2本ある。

なんかカブトムシっぽい。


俺は虫に近づき、角を持った。俺はいつもオスのカブトを掴むときは、小さいほうの角を持って、ジタバタさせるのが好きだった。

その感じで掴み上げ、カブトっぽい虫を見てみた。

足はなんか多い…

羽も後ろは柔らかそうな光沢を放っている。

まるでアレのような…


俺は嫌悪感、そしてちょっとした義務感。それは当然女の子に言われた事が起因であるのだが。

それを窓を開けて、外にぶん投げた。

嫌悪感が凄かったから、もうそりゃぁ思いっきりぶん投げたよ。

そしたら遠くでなんか潰れた音がちょっとした。


そして窓を閉めようとしたとき、女の子から声が掛かった。


「もういいわ。ありがと。じゃ、帰りなさい」


その言葉を聞いた瞬間、俺はなぜか空中を舞っていた。

もうわけがわからない。

眼下には木が生い茂っているのが見える。どこかの山?だろうか。

ちらっと遠くを見てみれば、街の明かりが見えた気がする。

近寄ってくる木。いや、この場合は当然俺が落ちているから、近寄ってくるように見えるだけであり。

そんなことを一瞬頭の中で考えた。


「死ぬかな」


一声出して、木に突っ込んだ。



体が痛い。

様な、痛く無い様な。

不思議な感覚と共に目を覚ました。

なんだ夢だったのかとの思いと共に。


そこは病院だった。

なぜそんなことが分かるかと言えば、それは入院したことが有るからで。俺は子供のときに交通事故で入院した経験がある。期間はほんの3日程だったが。

まあ、そんな入院経験とかなくても、見舞い経験くらいは誰でも有るとおもう。特にこの日本では。

そんな経験から、今ここが病院だと割り出したのだが、俺はここに来た記憶が無い。


俺の記憶を信じるなら、寝て、妙な夢をみて、目を覚ますとここ。

寝てる間になにか有ったのか?

その可能性は低いといわざるを得ないが、ありえなくは無いだろう。

俺は一人暮らしを満喫中だったから、突然の病気とかでは、病院に来れるわけは無い。

でも危機を感じた俺が、必死で救急車を呼んだのであれば、説明は付く。

また火事になる可能性も無いわけでは無い。

寝てる時に火事に遭い、救助されてココにいる。


なくはない。


俺は、それを確かめるべく、ナースコールを押した。

このあと、どの方向に行くかはまだ未定の部分が大きいです。

何しろ脳内ry


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