あとがき
紹介文でも書いたように、この作品はリア友のリクエストです。
彼女のリクエストはずばり、『ハッピーパラレル』。
「Parallel」で体調を著しく悪くしながら龍太郎にのめり込む私に、
「そんなやったら死にキャラ書くの止めない! (三重弁で止めなさいの意)」
と怒った彼女。
「大体、2回も奇跡なんてあるもんなん?」
と言われて、
「だって、昔の友達に……」
とぽろっとネタばらし。
そう、このお話にはモデルがいるんです。
こういうデリケートな話なので、2回の奇跡の事実以外はキャラクター設定など、全て私の好みに焼きなおしていますが。本当の樹里・大和は美男美女カップルで、密かにやっかんでいたくらいの素敵なお2人です。
「満月に焦がれて」を書き終えて、男の側の……をと構想を練り始めたとき、ふと思い出しちゃったんですよ。リアル樹里・大和のことを。双方とも県外にひっこしたので、今音信はありません。それもあって? ついつい書いてしまいました。
この場を借りて、リアル樹里ちゃん大和君、ホントごめんなさい。
で、この作品は裏でいろんな作品とつながっています。一番分かりやすいのが、「切り取られた青空」樹里の上司の板倉さんはこの作品の主人公の夫です。
それから、この話は元々「遠い旋律」シリーズでやりたかったものなので、何か似たような話があっちにも出てきます。使い回しです、ごめんなさい。
テーマが『ハッピーパラレル』ですので、「Parallel」は言わずもがな。
それだけに、なんだか見たことがあるとあまり評価は良くなかったのかも知れません。
タイトルも、なじみのない韓国語だったのもあるのかも知れません。英語の「Together」と日本語の「一緒にいようよ」と3つのタイトルで悩んだんですが、何コレ? って思ってもらいたいのと、作者自身が当時韓国語を勉強していたので、このタイトルにしました。(皆さん、気づかないと思いますが、ハムケのム、半角なんですよ。そんなとこまでこだわってました)
※あとどうでも良いことですが、八木大和君の名前は近鉄電車に乗っていて……大和八木駅をちょうど通過したときに初回のネームを考えていたからという情けない理由でネーミングされてしまったのでした。