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【実話】中三の春、寺に侵入した話  作者: 宗徳


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2/4

春休み

3月21日。


休みに入って一週間が経ったころ。

その日もいつものように

田岡という友人の家に集まり、

ゲームをしながら過ごしてると、

田岡がこう切り出します。


「俺たちはいつも家でゲームばっかだ。」

「もうすぐ高校生になるんだから

少しくらい外の世界を知ってても良いんじゃないか?」と言い出します。


するともう一人の友人、藤井が

「じゃあさ、やこ山に行ってみるか」

と返しました。


この「やこ山」というのが、

自転車を使えば5分ほどで麓に

着くほどの身近な山なのですが、

道が整備されていません。


いかにも物々しい雰囲気の為、

地元では誰も寄り付かない、

危険な山として認知されていました。


そんな山に藤井が行こうというので

田岡は「え~」といった嫌そうな顔を

していましたが、私としては

ちょっと興味を引かれました。


なので

「まあ危なそうなら引き返せばいいだろう」

と言って田岡を説得し、3人で「やこ山」に

行くことにしました。


昼の12時に麓に到着し、さあ今から登るか、

というところで藤井が口を開きます。

「今から入るにあたってルールを設けよう」


「一つは、日が落ちる前に山を出ること」

「もう一つは、危険を感じたら

必ず引き返すこと」

「この2つだ。いいな?」

と言って確認を取ります。


田岡と私はそれに同意して

山を登っていきます。


一応山頂を目指して

歩いていくのですが、

整備されていない山道は

思ったよりも険しく、

当時中3だった我々には

きつかったのを覚えています。


山を登り始めて1時間たったころ、

足が痛くなってきて

「一回休憩しよう」と提案しました。


ですが藤井は「いやまだいけるだろ」と

言って強気です。


ただ田岡もちょうど

疲れていたらしく

「いや頼む、一回休ませてくれ」と

言ってくれたので

「わかった仕方ないな」と

近くにあった少し大きめの

石を椅子代わりにして腰を据えます。


すると田岡が話し始めます。

「宗徳さ、好きな女の子いなかったっけ?

告白できたの?」


突然の質問に

私が面を食らっていると藤井が

「え!?マジ!?いたの??誰よ!?」

と詰め寄ってきます。


実は私には同じ部活に

好きな同級生の女の子が

いたのですが結局告白する

勇気が出せず、

そのまま卒業していました。


「いや、無理やった」と返すと

田岡は「お前マジ根性ねぇな」と一喝。


「いや、だから誰なんだよ!」

藤井が言います。


私が答えあぐねていると

田岡が正体をばらしてしまいます。


「あー!おい!!言うなよ!」と

すぐ返したのですがもう遅く、

そこから藤井の

「どこが好きなん?」

「連絡先交換したの?」

「このままでいいのか?」と

怒涛の質問攻めが始まり

完全に参っていると突如、


「オー…」という声の様なものが

山中に響き渡ります。


それは少し低く、

動物の鳴き声の様な、

男の叫び声のようにも聞こえました。


思わず3人とも

周りをパッと見渡します。


しかし何の気配もありません。


時計を見ると時刻は13時半。

まだ日も落ちていませんが

最初に決めたルール。

「少しでも危険を感じたら必ず引き返すこと」

にしたがってその日は

下山することにし、

そのまま解散となりました。


そしてこの日経験した事が、

私たちを思いも寄らぬ

方向へと引っ張っていきます。


次の日、3人で田岡の家に集まると

話題は直ぐに昨日聞いた

「あの声」になります。


「あの声?なんやったんやろうね?」

と藤井に聞くと「熊じゃない?」と

返され、人だと思った私は

「いや、男っぽかったくない?」と

聞き返します。


そこで田岡が割って入り、

「実は昨日気になって、

やこ山について調べたんよね」

と言い出します。


田岡によると

親に聞いても、ネットで調べても

全く情報が出てこなかったので、

近くの公民館に行ったとのこと。


そこで田岡は地元が出している

機関紙や本など、

やこ山に関する資料を

調べまくったようです。


するとその時に見つけた

古めの日誌に、とある村の

伝承が書いてあったそうで、

そこから大体の

見当がついたとのことでした。


今から約300年前、

私たち3人が休憩をとった

あの場所には昔「やんこ村」と

呼ばれた村があったそうです。


当時江戸幕府中期だったころで、

京保の大飢饉がおこり、

悪天候により作物は育たず、

わずかに残った物にも虫が湧いて

食べられなくなるありさま。


福岡県全体でみると、

僅か2年の内に30万人中、

10万人もの死者を出す

大飢饉だったとのこと。


そんな中

やんこ村でも死者が続出。


元々50人ほどいた村人は

20人まで減少。


更には食い扶持を減らすために、

生まれて間もない子供や老人を

川に流していたそうです。


しかし、それでも不作には

抗えず苦しんでいた

村民達が話し合った結果、


山を下りて少し離れた所にある寺に行き、

「どうすればこの苦境を

乗り越えることができるか?」と

住職に相談しよう

ということになりました。


そこで村の村長が寺に赴き、

住職を訪ねると5尺ほどの、

今で言う150cmほどの

縦長で大きな箱を渡されます。


そして住職に、

「まず、この箱を壊したり

開けたりしてはいけません」


「この箱を村に持ち帰りなさい」


「誰か一人の村民の家に置き、

必ず毎晩虫の湧いていない

奇麗な稲穂を一つお供えしなさい」


「そして7日毎にこの箱を別の

村民の家に置くこと」


「すべての家に行き渡った後、

最後に村長の家で7日間稲穂の

お供えをして、その箱を燃やしなさい」

と言われます。


そして村長はその箱を持ち帰ります。


言いつけ通りに村で実行し、

一人目、二人目と順調に

箱が家を渡るにつれ、

徐々に天候の良い日が続いたり

今まで沸いていた虫が少なくなったり

と状況が好転。


恐らくこのころ村民たちが

油断をし始めたのでしょう。


数件周ったあと、

村長の家に周るよりも前に

とある一人の村民が稲穂のお供えを

忘れてしまいます。


すると一転して冷夏と

呼ばれる夏にも関わらず気温が

低い状態が続き、

一気に作物が育たなくなる事態に陥ります。


慌てた村長が寺に行き、状況を説明します。


すると住職は「こうなってはもう遅いが

解決方法が一つあります」と言います。


それは以前渡した箱に村で一番偉い

村長が入り、その中で死ぬまで

食べることも飲むこともせず過ごし、

亡くなった後に箱ごと、

この寺にお供えして

天の許しを請うというものでした。


村長はとてつもない恐怖に

駆られたようですが、

このままでは村は全滅する恐れもあり、

自分の家族を守るためにも

やるしかないと腹をくくったそうです。


村に戻り寺で聞いたことを皆に説明し、

いよいよ村長が入ることになります。


その時、箱を開けようとするのですが

一面を釘で頑丈に留められており、

なかなか開きません。


やっとの思いで、箱を開けると

中から白骨化した死体が出てきたそうで、

以前にも同じ過ちを犯した者が

いたことが察せられます。


そして村長が中へ入り、

釘でもう一度留めなおします。


それから何日か経ち、

中から返事が返ってこなくなったころ、

村民たちは寺へその棺となった

箱を渡しに行きます。


すると住職が大きなカゴの様な桶に

水を張り、その中に箱を入れます。


そして下から火を焚きます。


住職が言います。

「これで肉体は燃えませんが

魂は焼かれて天へと献上され、

神の怒りも静まることでしょう」


村民たちはその一言に安堵したようですが、

水が煮え立つと箱の中から叫び声が聞こえ、

ばたばたと震え始めます。


どうやら村長はまだ生きていたようですが、

住職は悲しい顔をしたまま動かず、

村民が助けようとするとそれを制止して

「終わるまで待ちなさい」と一言。


そして叫び声が消え、

箱の動きがピタリと止まります。


すると住職は

「これでもう終わりです」

「作物もまた育つでしょう」

と言って村民たちを返したそうです。


それから間もなく

京保の大飢饉も終わり、

やんこ村の人口も回復したそうです。


しかし時折、寺の方から低く唸るような

声が聞こえてきたそうで、

それを気味悪がった村民たちが一人、

また一人と村を離れ、

気づけば村は無くなってしまった。


という伝承が、

その日誌に書かれてあったそうです。


そしてここまで田岡が私たちに

説明してくれた後、

耳を疑う衝撃の事実を明かします。


なんと

「この話に出てくる寺が今もある」

というのです。


しかも、その寺というのが毎年

お祭りを開催しており、

私たちも毎年遊びに行く、

本当によく知っている寺でした。


更にその祭りの開催日を2日後に

控えているという状況でした。


ここから物語は、

あってはならない方向へと

向かい始めてしまいます。


田岡が言います。

「2日後の祭りに、この寺に忍び込もう」と。


流石にまずいと思った私は

「いやそれはやばい」

「もし見つかったらどうする?」

と返しました。


しかし、田岡はどうしても

「あの声」の正体が気になって

仕方がありません。


あまりにも必死になって

説得してくるので私も藤井も観念して、

「わかったじゃあ作戦を立てよう」

と言って忍び込むことになりました。


ここで、その時立てた作戦を説明します。


目標は、日誌に

登場した棺を見つけること。


作戦決行はお祭りが終わって

人が帰ったあと、住職たち職員が

油断しているであろうタイミングを

見計らって忍び込む。


しかし、万が一見つかりそうになった

時の為に、寺の入り口に一人囮を残し、

そのおとりがわざと見つかって

住職たちの気を引き、その隙を狙って

残りの二人が中へ侵入するというものでした。


作戦が決まると、

問題は誰がこの囮をやるか?

という話に移ります。


藤井が「田岡は目が良い。だから寺の中が

もし暗くても棺を見つけられるかもしれない」

「となると俺か宗徳だが、俺は宗徳より

足が遅い。だから囮は宗徳が良いだろう」

と言いました。


しかし、私だって折角なら

中に入りたい思っていました。


何度か三人で話し合いをしましたが、

やはりどう説明しても結局藤井の案が

一番良いだろうということになり、

結局私がおとり役になりました。


そしてお祭り当日、私たち三人は

毎年の様にお祭りに参加します。


屋台のカステラや焼き鳥を食べ、

広場で行われる猿回しなんかを

見て楽しみました。


そうこうしているうちに

日も落ちて終わりが近づいてきます。


客がパラパラといなくなり始めたのを

見て田岡が「よし、行くぞ」

と声を掛けます。


田岡と藤井が本堂の脇にある

植木に身を潜め、私が寺の入り口に

ある階段付近に隠れます。


住職たちが屋台の撤収が

終わったのを見て、各々職員たちが

熊手や箒を持って境内の掃除を始めます。


10分ほどジッと待っていると本堂前を

掃除していた住職が別の所を掃除しようと

場所を移しました。


すかさず藤井が田岡を引っ張り小声で

「行くぞ」と言って本堂へ突入します。


そして扉を開け中へ入り私の方へ眼をやり、

「そこで待っていてくれ」と

ジェスチャーを送ると

そのまま扉を閉めてしまいます。


そこからしばらく、私は

二人が出てくるのを待つことになります。



途中住職たちが境内を行ったり来たり

するので見つからないように息を殺します。


「早く帰ってこい!」

「遅すぎる、まだ出てこんのか!」

そう心の中で叫んでいると、

目を疑う光景を見てしまいました。


なんと掃除が終わった住職が本堂入り口の

扉に歩み寄り、軽く中を確認するとそのまま

鍵を閉め、立ち去ってしまったのです。


「まだ中に入っているのに!」

思わず体を出しそうになりましたが、

見つかってしまったら

どうなるか分かりません。


やばいと思って色々と考えを

巡らせていると本堂の扉が少し動きます。


どうやら中に入った二人が出ようと

しているのが見て取れたのですが、

鍵が掛かって開きません。


すると持っていたガラケーが振動します。


開くと藤井からのメールで

「扉が開かない。まだそこにいるか?」

という内容でした。


私は「住職がカギを締めた。

どうすることもできなかった。ごめん。」

と返しました。


すると返信が来て

「わかった、別の出口を探すからまだ

待っていてくれ」と返信が来ました。


時刻はもう21時を過ぎていました。


それから5分ほど待っていると

突然背中から「おい、何をしている?」

と声を掛けられました。


驚いて後ろを見るとそこには

住職が立っており、

頭が真っ白になりました。


住職の手が私の腕を掴もうとすると

後ろから「宗徳!!」と叫び声が。


ハッと我に返り、声のした方に

首を振ると藤井と田岡が

本堂から出てきていました。


しかし、その叫び声を聞いた

職員たちが何事かとゾロゾロと

集まってくる気配がします。


それを感じた田岡が「逃げるぞ!!」

と言い放ち、目の前にいる住職を

無視して一目散に寺から逃げ出します。


後ろから大人たちの怒号が

聞こえますが、それを振り切るように

必死に走り抜けます。


そして入り口に停めていた

自転車になんとか乗って

退散しました。


そうして気づけば私たち3人は

それぞれの家へと帰っていました。


顔が青くなっていたのか、

帰った途端に親から「何かあったのか?」

と心配されましたが、

当然言えるはずがありません。


「別に」といってそのまま風呂に入り、

その日は寝ました。


翌朝、目を覚ますと藤井から

「今日田岡の家にあつまろう」と

メールが来ていました。


急ぎ、支度を済ませて

田岡の家へ向かいます。


中には何があったのか?

日誌にあった箱は見つかったのか?

俺たちの正体はバレたのか?


色々な思いが胸や頭を駆け巡ります。


そうして田岡の家に着くと既に

藤井は到着しており、

田岡の部屋で二人して待っていました。


私は

「どうだった?何があった?見つかったのか?」

と矢継ぎ早に質問すると

藤井が私をなだめるように

「落ち着け」と言い、

彼らはそこで全てを話してくれました。


今から話すことは田岡と藤井から聞いた話で、

あの二人は普段から私をビビらせようと

驚かしてくるようなタイプだったので、

もしかすると多少話を盛ってある

可能性もあります。


ですがとにかく、

今から書くことは

全てあの寺に隠された秘密の話です。


あの夜、藤井と田岡が本堂入り口の

扉を閉めた後、中は真っ暗で何も

見えなかったそうです。


そこで当時持っていた「子供携帯」という

名前のガラケーがあったのですが、

それをポケットから取り出しライトを点け、

周辺を探索したそうです。


すると本堂の正面奥に仏壇があり、

大きな仏像が祀られていたそうなんですが、

その左手奥に扉があり、

鍵が開いていたのでそのまま入ってみると

その部屋の中央に、横倒しになっている

箱が置いてあったそうです。


そこで近づいてよく見てみると

鎖でグルグル巻きにされていたようですが、

何年も前に巻かれていたのか、

この鎖が錆びまくっていて

衝撃を加えれば切れてしまいそうな

ほど細っていたそうです。


しかし箱自体は大きさからして

ちょうど日誌に登場したものと同じ。


二人は「まさに、あのやんこ村の箱に違いない」

と直感したそうです。


そこで田岡と藤井は興奮して舞い上がり、

この箱の写真をガラケー撮ったそうです。


ちなみにこの写真は私も見ました。


画面中央に箱が横たわっていて、

その右前で田岡が立ってピースしてるという、

見るからに「盛り上がってんなこいつら」

という写真でした。


そして、写真も撮ったということで

藤井は「証拠もとれたし帰ろうや」と言い

戻ろうとします。


それを田岡が引き止め、

なんと「開けてみようや」と言い出します。


流石に藤井がそれはマズいと言って

止めますが、田岡が

「ここまで来ておいて

中身を見らずに帰れるかよ」と言って

全く言うことを聞きません。


「そこまで帰りたいなら一人で帰れば?」

とまで言い出す始末です。


すると藤井が

「わかったよ、そこまで言うなら俺もやる」

「一人より二人の方が安全だろ?」

と言って仕方なく箱を開けることになります。


しかし箱は鎖で巻かれています。


とはいえ錆で細っているので

何かで叩けば切れるのでは?ということで

周囲を探していると、

田岡が仏壇によくある「おりん」

これを叩くバチを見つけてきます。


それを持って箱の前で構える田岡、

それを携帯のライトで照らす藤井。


そして田岡が鎖めがけてバチを

振りかざしたらしいのですが、

この時狙いが外れてなんと

鎖ではなく箱自体を叩いてしまいます。


するとこの箱自体も脆くなっていたのか

「バキ!」と鳴って穴を

あけてしまったそうです。


「ヤバッ!!」と二人とも

思わずその場に固まったそうなんですが

藤井が向けていたライトがその穴の中を

わずかに照らしていて、

箱の中身を田岡が見てしまいます。


するとミイラ化したような人間の

胸のあたりが見えてしまったそうで、

田岡が発狂しそうになります。


それを感じ取った藤井がすかさず

駆け寄って田岡の口をグッと塞ぎます。


すると田岡が「ンー!!!」と

もがきながら箱の穴を指さし、

藤井も気になって中をライトで

照らして見てしまったそうです。


そこには、ほぼ骨だけなんですが

所々僅かに人の皮が残っていて、

鼻を衝く悪臭とお香の様な匂いを

混じり放つ死体があったそうです。


この時二人は

「バクバクと爆音で鳴る自分の心臓が

印象に残っている」と話していました。


それから2人はゆっくりと時間をかけ、

徐々に落ち着きを取り戻します。


すると今度は「この箱をどうするか?」

という問題が頭に浮かんできます。


箱はもう穴が開いてもとには戻せない。


かと言ってこのままだと絶対にマズい。


いろいろ考えたそうなんですが、

藤井が「箱をひっくり返して穴を隠すしかない」

と言います。


田岡は「マジ!?」と嫌そうに返し、

正直持ちたくないなと思ったそうなんですが

他に良い案もなく、二人で箱の両端を抱え、

ゆっくりとひっくり返し、

穴を床に向けて箱を置きなおしたそうです。


それから、「もう目的は達した」

ということで二人は本堂から

抜け出そうとします。


周囲に誰もいないことを

確認して小部屋を出て、入ってきた扉に

手を掛けますが鍵が掛かって開きません。


そこで私とメールのやり取りをした後

別の出口を探すことになります。


その後なんとか脱出し、寺の入り口側に行くと

住職に捕まった私を見つけて、

思わず藤井が「宗徳!!」と叫んでしまいます。


そのおかげで住職が一瞬気を取られ、

手を振りほどいた私はそのまま逃げ、

藤井と田岡もその住職が呆気に

取られているうちに脇を抜けて走り去って

行ったそうです。


これがこの日の結末です。


いかがだったでしょうか?


田岡と藤井そして私(宗徳)の

三人が繰り広げた冒険譚。


少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。


実はこの話、

私はつい最近まで忘れていました。


じゃあなんで急に思い出したのか?

それはですね、つい先日数年ぶりにあった

同窓会に呼んでいただきまして、


そこで藤井と久々に再開したんですが

その藤井が話してくれたことで

記憶の蓋が開いたわけです。


しかし何故このことを思い出せずにいたのか?

それはこの冒険の後に起こった

出来事がトラウマになって、

この事を忘れてしまっていたんですね。



そう、この話には実は続きがあります。



それはエグ味のある真実で、

人によっては「聞かない方が良かった」

と思えるようなことです。


気になる方、或いは知っても大丈夫。

という方だけ続編を読んでみてください。

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