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俺こと竜太はドラゴンに転生した。異世界だ。異世界。今は生後一か月ほど、最初から記憶はあった。卵の殻から生まれたのは言うまでもない。異世界転生物語みたく、ひとりで生きていくってことはなく母親と一緒だった。母親がメシを取って来てくれるのだがこれが何とも、生肉なのだが旨いのだ、これは焼いたらもっと旨いのではないだろうか。という事でブレスで焼いて食べてみた。これが何とも旨いのなんの。母親もブレスがもう吐けるのかと喜んでくれた。
「我が子よその肉はそんなに美味しいのかい?」
「はい、母さんも食べてみて、美味しいよ」
「ほう、これはいける、どこでこんな方法を知ったんだい?」
「もっと美味しくなる方法はないかなと探してたら見つかったんだ」
「そうかい、聡明な子だね、ドラゴンにはもったいないね。」
「ありがとう母さんもっと探してみるね」
「ふふふ、楽しみだわ」
「おやすみ!」
「ええ、おやすみ」
この頃から竜太の物語は始まっていく。それはドラゴンの料理人の話。




