やさしさいっぱいに
掲載日:2020/07/25
この場所で見る風景は変わらないけど
今日は潮風を待たずに待っている
わたしなりに名前をつけるとしたら
なんていう風なんだろう
ここに置き去れるものをひとつだけ
許されるとしたら
迷わずに
「とまどい」というものを選ぶのだろう
いま、吹いてきた風は
今日一番の風
こころの何かを動かしてくれそう
この場所をあとにしても
元気でいたいから
そのまま、シャツにふくらみを残したまま
いまの風を
持って帰りたい
いけないことはすぐに気づいてたのに
許してしまうことに自分らしさを感じていたから
つい、目の前のあたりまえのやさしさに
気づかずにいた
何度も通りすぎる風に
これ以上のやさしさを求めるのは
もう、やめないといけないね
昨日来た、この場所に遠慮することなく
今日はひとりだけど
胸いっぱいに吸い込んだ風を
ありのままに
感じることができたなら
それでいい
いまは、
あなた以外のやさしさに
気づくことができたなら




