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双子なのに妹はヒロイン!?姉は家政婦(@ ̄□ ̄@;)!!家族の中は格差社会m(。≧Д≦。)mどこにでもカースト制度は存在する(*`Д´)ノ!  作者: 音無砂月
第2章

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19

店長と店の物を買いに行った翌日

「柚利愛、これ、どいうこと?」

登校して直ぐ、鬼のような形相で詰め寄ってきた緋紅の手には私と店長が並んで買い物をしている写真があった。

「ストーカーの上に盗撮?」

「朝、登校したら自分の下駄箱に入ってたの」

「合成じゃないの?」

朝からこの怒りマックスの緋紅の相手をさせられたであろうみどりはうんざりした顔で言った。

面倒なことになった。

「そろそろお店のレイアウトを変えようってことで買い出しに行っただけだよ」

「二人で行くわけ?」

明らかに疑っていますという顔で緋紅が睨んでくる。

男女が並んで買い物をしてるだけでデートにしか見えないのは偏見だと思う。

男女の友情を成立しないと言うが、面倒なことだ。

 「本当はみんなで行く予定だったけど都合がつかなかったのよ」

 それにしてもどうして私がこんな言い訳みたいなことをしないといけないのかしら。

 別に浮気をしていたわけでも、友人の恋人を寝取ったわけでもないのに。

 「そんな都合の良い話があるわけないでしょ」

 あったんだよね。

 「私が朔さんのことを好きだって知ってるのよに、そうやって色目を使うのね。最低よ!

 朔さんは私が最初に目をつけたのよ!私の何だから」

 「緋紅、あんたいい加減にしなよ。物じゃないだから。それにそういう理屈で言うのなら柚利愛の方が先でしょ」

 はぁ。と、みどりが溜め息をついた。

 それが余計に緋紅の癇に障ったようだ。

 「どうしてみどりまで柚利愛の味方をするの?」

 「私はどっちかの味方をしたつもりはないわ。ただ、本当のことを言っているだけよ。

 それにバイトの買い物を同じ店で働いている人と買いに行ってもおかしくはないでしょ。

 キスをしていたわけでもないのに。一緒に居るってだけで責めるのはどうかと思うよ」

 「だってぇ」

 みどりに味方になってもらえず、仕方なく緋紅は矛を収めたがそれでも納得したわけでないのでギッと私を睨んだ後は自分の席に戻って行った。

 そんな私達の様子を見てくすりと笑う音がした。

 視線を動かしてみると口元を歪めた委員長が居た。

 確証も証拠もないが、多分、委員長が写真を緋紅に届けた犯人なんだろう。

 こんなことをして一体何の意味があるのか。

 「女ってこえぇなぁ」

 「でも、緋紅に言っていることって案外本当だったりして。

 柚利愛ってあの見た目じゃん。それを使って男を誑かしたんじゃない?」

 「普段大人しい人間ほど裏では激しいっていうもんな」

 何も知らない周りの連中は好き勝手言うが気にしない。

 そういう人間に何を言っても無駄だと知っているから。

 「柚利愛、あまり気にしない方が良いよ。緋紅って昔から思い込みが激しいから」

 「うん。ありがとう」


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