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ニジゲン⇔ゲンジツ  作者: のぎVer.2
二次元と現実
10/22

チーム

これで丁度10話です!( 厂˙ω˙ )厂うぇーい

「エリスさん…さっき旅人殺しを見つけました。逃げられましたけど…」


見つけて最初に発した言葉がそれだ。エリスは少し困惑する。


「本当かい?」

「はい…それの事なんですけど…。」


自分達の思っていることを正直に話していく。具体的には殺人鬼と竜胆は同一人物ではないかと言う推測だ。


「なるほど…そいつは怪しいな。こちらが先に見つけたら申し訳ないが、一度こちらで色々と確認させてもらうよ。」


エリスは神妙な顔つきになり、考え事を始める。すぐにこちらに顔を向け、ニコッと笑うと、お礼を言ってどこかへ行ってしまう。


竜胆が殺人鬼ではない事を祈るだけだが、それ以外に出来ることもない。

3人は殺人鬼探しを一度辞めて、個々の能力を確認するために模擬戦をすることになった。


「そう言えば、楓と弥生と戦った事ないな。」

「じゃあこれから、このチームの最強が決まるって事だな!」

「私も強くなったんだからね? 二人とだって互角に戦える!」


楓たちは、地図を開くと近くに人通りの悪そうな広場を見つけ、そこで模擬戦をしようということになる。すぐに移動を始め、やる気満々でストレッチをする3人。戦闘の時だけは他の嫌なことを忘れられる。ゲームとはそういうものであり、まだ楓が、この能力だけは非現実のものだと思っている証拠だ。


「じゃあ最初は俺な! 相手はどっちがやる?」

「私がやる! さっきは助けられたけど、水なら火に勝てるのは明確だもんね。」


二人は対峙し、距離を置いて構える。拓磨が開始の合図を出すと、楓は接近しようとし、弥生は距離を置く。

弥生が弓を引き、思い切り離す。その弾道は楓の顔を貫く位置にある。楓はそれを右にかわすと、意識を集中させ弥生に火をつけようとする。

念じた瞬間に火はつき、その事に楓は少し驚いている。しかし肩部分を焦がしていく火は、弥生の水の能力によって簡単に打ち消された。


「水の鎧を纏ってれば、楓の攻撃は効きませーん!」

「…問題ない。俺にはこれがある。」


カプセルから取り出した大剣で弥生を威嚇する。

弥生はそれならばと思い、楓が入るくらいの大きさのシャボン玉のようなものを飛ばす。楓は容赦無くそれを斬り落とすが、斬った瞬間に爆発するように水の針が多方向に飛び散る。


「んなっ…! そんな技いつ身につけたんだよ…」

「なんか、体が馴染んで出そうと思えば出せるんだよね…?」


時間の経過と共に染み込んでいくのだろうか。楓もそれを感じていた。

弥生はシャボン玉のようなものを沢山だし、楓を寄せ付けない。かわしながら弥生に近づこうとするが、弥生は弓を使い、故意にシャボン玉を壊し、敢えて破裂させていく。

ひとつひとつの威力は低いが、数が多ければそれに比例してダメージは蓄積していく。楓の動きが鈍り、その瞬間に弥生は弓で狙う。

あと少しで刺さるという所で、楓はカプセルを矢の前に突き出し、矢を吸収する。


「こういう使い方もあるんだよ!」


弓を打ち終わった後の一瞬の隙をついて、楓は急接近をして足技をかける。弥生は体勢を崩し、そのまま地に伏せる。


「これは俺の勝ちだよな?」

「そうだな、楓の勝ちだ。」

「やったぜ! んじゃあ次は拓磨がやるよな?」

「当たり前だ。俺がお前を倒す。」


弥生との勝負が終わり、拓磨の勝負がすぐに行われようとしていた。

一旦物語の進行は止まりますね…笑

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