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洞窟の魔物

やっと戦闘シーンが書ける!

次からはもっと面白くしてみせますよぉ〜!

洞窟の中に入ってみると、洞窟特有のじめじめとした空気と、不気味な雰囲気がある。

周りは暗く、敵がいても気付くのは困難なほどだ。

一本道だから迷うことは無さそうだけど…


しかし、ある程度洞窟の中を歩き回ってみても、

敵らしい姿が見えない。


「この洞窟って確かEランクの魔物が結構いるって聞いてたんだけどなぁ」


独り言が虚しく壁に反響する。


ふと、前を見てみると洞窟の中なのに光が見えてくる場所を発見。

早速行ってみる。


するとそこは、大きな空洞になっていて、上を見上げてみると、光の正体は天井に大きな穴があいて、そこから日が差しているだけだった。


はあ、一体何処に魔物がいるってんだよぉ〜…


おれが半ば諦めかけていると、

ふいに後ろから少年のような声がする。


「「おい!お前、人間だな?よくも俺たちの住処に入って来やがったな!俺たちを捕らえるつもりか!?」」


びっくりして、後ろを振り向くとそこには、容姿と格好が全く同じ少年が2人いた。

服は布のような物を体に巻きつけただけ、という感じだ。


え、双子??


しかも…


み、耳が長い!


その少年は二人とも耳が尖っていて、つまり、エルフ耳というやつだった。


エルフだ!エルフがいる!!


この子達がティアの言ってた知性のある魔物か!


異世界の定番中の定番を見て、心が踊り目を輝かせてじっと二人を見つめていると、

二人の少年のが、少し怖がっている様子で


「俺たちをどうするつもりだ!?」

「くそ、弱っている所を襲いに来るなんてやっぱり人間は卑劣だ…!」



少年二人の後ろを見ると、役20人ほど少年と同じ服のエルフ?がいた。

その中には女性のエルフもいたが、みんな等しく見た目が幼く、少年、少女だ、それに不思議なことに双子のような容姿のそっくりな子が二人ずついる。

エルフは双子が多いのか、


そういえば、大人のエルフはいないのかな?

エルフといえばやっぱり綺麗なお姉さんを思い浮かべるよなぁ〜

てか、おれ今敵視されてないか?

ようやく今自分が置かれている状況に気付く。


二人を含め、奥のエルフ達もみんなおれを恐れている様子で、震えていた。


おっと、なんか言わないと、、


「まてまて、捕らえるとか何の話だ?おれは達也、ここに悪い魔物を倒しに来ただけだって」


すると、、

数名のエルフ達が急にパァ!と表情を明るくし、

「え!?この人あの魔物を倒しに来てくれたの?」

「ばかな…!人間がそんな親切な事するはずが…」

「この人、もしかして俺たちを助けに来た神様かも??」


色んな声が聞こえてくるが、なにか勘違いされてないか?


すると、目の前にいる二人の少年の片方が聞く


「本当に、本当にあの魔物を倒しに来てくれたのか?」


え、まあ、どの魔物かは知らんけど魔物を倒しに来たんだしな、


「ああ、勿論だよ、」


と答えると、全てのエルフ達が


「やったぁ!これであの姿に戻れる!」

「ありがたやぁー!」

「やはり神だったか…!」


など喜びの声を上げる。あの姿??まあいいか、

なんだ、Fランクの魔物に困ってたのか?まあ、確かにあんまり強そうじゃないかも…

エルフ達は腕も細く、痩せていてとても戦えるとは思えない姿だった。


すると少年のエルフが、頭を深々と下げ、

「ありがとうございます!しかし今は我々は何もお礼の品を持っていないのです…すぐに何か集めて参りますので是非我々をお救いください!」

「お願いします!」


後に続いて後ろのエルフも頭を下げる。


「いやいや、お礼なんていいよ!おれも自分の為に魔物を倒しに来たんだし!」

ここの魔物を倒しに来たのは自分の力の使い方を確認するためだからな。


あまりの大袈裟な態度に驚いていると、


「そんな、、本当によろしいのですか?」


「ああ」

即答する。


エルフたちは集まりはじめこそこそと何かを話した後おれの前に来て、


「やはり、お礼は何かしようと思います。あなた様が魔物を倒して来られるまでに考えておきますので、どうかお許しを!」



「ああ、分かったよ、まあ任せとけ!」



おれは手を前に出して、親指を立てる。


すると、エルフ達の表情が最初の表情は何だったのかというほどの明るさに満ちた顔で礼を言う。

「ありがとうございます!!」


エルフ達がもう一度全員で頭を下げる。


一人の少女エルフが、

「魔物は私たちが出払っている間に元住んでいた場所に住み着いてしまって、私達は帰れなくなってしまいました。どうか私たちが家に帰れるようにお救いください。」


なるほど、そういう事情だったのか。

これはすぐにでも魔物を倒してやるか!

おれはハチさんとの戦い以降、まあまあ戦いに自身が付いていた。


「じゃ、行ってくるよ!」


おれはエルフ達の「頑張って!タツヤ様!」という言葉を背に走ってその場を飛び出し、奥へ向かった。


→→→→→→→→→→→→→→→→→


エルフ達はあんな事言ってたけど、この洞窟ってたしか軍の人たちに守られてたんじゃ?

まあ、Fランクの魔物しかいないだろうし

大丈夫だろう!


あの広場の奥へ行くと結構魔物が出始めた。

コウモリのような魔物や最初に見たアリのような魔物もいる。

眺めていると、


キュアァ!


「おっと、」


おれは、背後からの奇襲を飛んで避ける。

反射神経もかなり良くなってるなぁ

後ろを振り向くと、そこには最初に見た巨大アリがいて、右脚を振り下ろしていた。


さて、あの時おれをちびらせてくれた借りを返す時がきたぜ!

おれは初めてのちゃんとした魔物との戦いだが不思議と怖くはなかった。

多分ゲームのしすぎだな…


アリは次に左脚をあげ、攻撃して来ようとするが、


なんだよ、めちゃくちゃ遅いじゃなねぇか。

おれはその左脚を1メートルほどのバックジャンプでよける。


そして、


『ファイアインパクト』


と、右手を前に出し、アリに向けて言い放つと、

たちまちおれの右手からイメージした通りの

おれの身長ほどの大きな火の玉がゴァァアア!という音を立て出来て、そしてそれをアリに向けて放つ。


ボフゥゥウ!

手榴弾が爆発した時のような音と共に土煙りをあげる、土煙りが消えて、アリを見てみるとありは粉々になって、頭の部分だけがかろうじて形を成していた。


え、、威力高くね!?あのゲームで結構使ってたから熟練度も上がってかなり高威力になってたけど、それどころじゃなかったぞ!?

おれはふと、自分のエクストラスキルについて思い出した。

そういえば、全部の属性の魔法が上がるんだっけ…

エクストラスキルってすごいな!


おれはエクストラスキルの凄まじさを理解し、

他のエクストラスキルを使ってみることにした。


【エクスプロビジョン】

おれは目の集中力を高める。

すると、おれの視界が青白くなっていく、

この状態で奥にいる、さっきと同じアリを見てみると、

おれのアリの上にランクDという文字が浮かび上がってきた。

おお!すごい!本当にわかるんだな!…て、D!?

ここってFランクの魔物だけじゃないのかよ!?

もういいか…と諦め、何体かの魔物を倒しながら洞窟の中をさらに進んで行った。

それにしても、弱いな…

正直負ける気がしなかった。

ゲームの知識で魔物との戦い方は何となく分かるな、


すると、あの広場よりもひらけた場所に出た。


「うわぁ…!!」


そこは洞窟の中でありながら木や草がはえており、天井から差し込む光がとても神々しく、

サー、という水の音までも聞こえ、見てみると川が流れている、まさに神秘的な所で

洞窟の中なのにまるで、大自然のど真ん中にいるような感覚だった。見渡すと、生活の跡が見える。


おそらくここがエルフ達の住処だな。

ってことは…


おれはさっきから聞こえてくるズシズシ、という足音が聞こえる方を見ると、そこにはデーモンのような姿の3メートルくらいの化け物が歩いてきていた。手にはデーモンの身長の半分くらいの

長剣が持たれていた。


「さて、エルフ達の住処、返してもらうぜ!」


おれは一気にデーモンとの戦いを開始する。


















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