エクストラスキル
なかなか戦闘が始められません…
次からは間違えなく戦闘シーンですね!!
おっと、洞窟に行く前におれのエクストラスキル確認しに行かなくちゃな。
おれはいまトパーズらしいから、エクストラスキルを三つ持ってるはずだよな、
それにしてもエクストラスキルかぁ〜!
ティアは水魔法の強化と回復魔法を放つことが出来るようになるスキルだったな、
どんなスキルなんだろな〜!
おれは自分が受け取ったであろうエクストラスキルにワクワクしながら大通りを歩いていた。
ラウスさんがいうには、この町には自分のエクストラスキルが分かる便利な場所があるらしい、それがおれが今向かっている場所の公園だ、エクストラスキルを調べるには、
水晶のような器具が必要らしく、なんと、その公園にはその水晶が固定されて置いてあるらしい。
町の人の言葉を通りに進んでいると、意外とすぐに公園に着くことが出来た。
「て、えぇーー!!??」
そこには無駄に大きな広場に円を描くように大きくベンチがおいてあり、その水晶のまわりには多くの人がたむろしていた。
ベンチに座っている人も多く、まるで、水晶に来る人を待っているかのようだった。
プライバシーって知ってるかな?
ラウスさんの町づくりに少し不安を感じながらもおれは水晶に近づいていった。
すると周りにいたおじさんが大きな声で、
「お!にいちゃんおめでとう!」
祝福の声をあげた、するとそれに呼応して周りにいたあらゆる人が「おめでとー!」や、「よくやったー!」などの声をあげ始め、拍手をしてくれる人もいた。
…はっっっっっずー!!!!
え、なにこれ?エクストラスキルを取得するのってそんなにめでたい事なの!?
おれ三つも一気に取得しちゃったんですけど!?
ティアが驚いていた理由がよく分かった。
でも、
おれは「あ、ども〜…」と情けない声で中腰で小さく礼をしながら水晶まで歩いていく、
そこには大きな水晶があるだけだった。
どうすれば良いのかなどが書いてあった紙はまったく読めなかった。
やはりこの世界の文字は全く読めないのか、なのに言葉は通じるんだよなー
えーと水晶といえば…
と思い手をかざしてみると、水晶が光り出し文字が浮かび上がってくる。
==============================
名:??
宝石:トパーズ
エクストラスキル
1『全属性の心得』
全属性の魔法の威力の上昇
2『顕現:デュランダル』
聖剣デュランダルを任意の場所に出す
3『エクスプロビジョン』
相手の戦闘能力をA.B.C.D.E.Fで読み取る
==============================
おおー!全属性の心得!ティアは水だけだったよな!これってもしかしたらすごいんじゃないか?
後の二つは、、デュランダル?そういえばあのゲームにもそんな剣があったようななかったような…もしかしたらそんなに良くないのかも…
エクスプロビジョンは相手の強さがわかるってことか!これはかなり使えそうだな!
は!おれは周りの人に見られていることに気づき眉をひそめながらキョロキョロしていると、
さっきのおじさんが近づいてくる。
「おい、にいちゃんどうした!?そんなきょどきょどして!エクストラスキルが弱かったか?
ハ、ハ、ハ!まあそんな事もあるさ!」
バンバン!とおれの背中を叩いてきた。
おや?この様子だと見えてはいないのかな?
周りの人には見えないようになっているのか。
いた、ちょ、い、いた!
おっさんいてえよ!!
おれは強めに「ありがとうございます!」
と言って元来た道を戻った。
(もらったパンを食べながら)
→→→→→→→→→→→→
おれは国の外に出る最後の門の前まで来ていた。
門を出る前に門番の人から、
「この先はどんな事があろうが安全な補償は出来ない、大丈夫か?」
…大丈夫だろうか?あれ、よく考えたらおれって大丈夫なのか?ハチさんには勝てたけどハチさんはいったいこの世界でどのくらいの強さなんだろうか?サファイアって言ってたけど、これによって得られる恩恵は個人差がある事が分かっていた。
でも、ティアが洞窟ならやられそうになったら助けが来るって言ってたし大丈夫だな!
「はい!大丈夫です!」
「よし!」
ギギィと門が開く音と共にこの世界に来た時に見た広大な森が目に入る、
やってやるぞ!
おれは門を抜け、少し進んで、分かれ道を見つけた後ハレさんの言葉を思い出して、元気に左に進んでいった。
→→→→→→→→→→→→→→→→→
森を歩いていると思っていたよりもかなり大きな洞窟の入り口のようなものを見つけた。
「あれか…」
よし!ここはゲーマーとして、ダンジョンに入る前の装備確認だ!と言っても装備は何も持ってないしな、魔法とエクストラスキルの確認だけでもしておこう、
→→→→→→→→→→→→
あのゲームの魔法を色々試してみた結果、
レベル20くらいまでの魔法まで使えるようだ、
それ以上の魔法を使おうとすると、身体が軋み
魔法は発動しない。
20か、あの頃に良く使ってた攻撃魔法は4つくらいかなー
よし、最後にデュランダルっての使ってみるかな
エクストラスキルの使い方はなんとなく分かった
まるで、かってに記憶を入れられたみたいだ。
手を前に出して出す座標を決め叫んでみる、
「デュランダル!」
すると、おれの目の前に光が集まっていき、やがてそれが140cmほどの薄く虹色に輝く長剣になる、その見た目は聖剣といわれれば思い浮かべるイメージと一致していた。
「すげ、、、」
あまりの神々しさに見とれていた、
その剣を持ってみる、、、
「ふっ!…ふぅっ!」
…おっっも!!!!!???、
いや、こんなの持てないだろう!
これは戦闘には使えないなぁ…
くそ、めちゃくちゃかっこいい剣が出て来たと思ったらこれだ!
涙ぐみながら剣を消し、洞窟に入っていった。
後にこの剣がおれの[最強]に深く関わるとも知らずに……