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異世界の街並み

次回からは戦闘多め!

タツヤの活躍にご期待を!

おれはティアと別れ、城を出た。


「うおぉー!」

おれの視界に広がる城下町は、やっぱり異世界といったらこれ!って感じの中世のヨーロッパをイメージさせるものだった。

石で出来た大きな道の左右に、レンガで出来たいろんな形の家がたっている。

家のように大きな店もあれば、屋台のように小さな店も多く並んでいて、周りから

「いらっしゃい!」「やすいよやすいよ!」

などの声が聞こえてくる。

そして、道を歩く人々は女性は膝下まであるドレスを着ている人が多く、男性はコートを羽織っている人が多い。

城下町だからだろうか、軍服の様なものを着ている人も少なくない。


「あ、服装…」

おれが今来ている服といえば、下は制服のズボンを履いていて、上はセーターの上から帰宅用のコートを着ている。


うーん、ここにいる人達とにている……のか?


似ているといってもやっぱり珍しいらしく、歩いていると見られているのがよく分かる。


よし!まず新しい町に着いたら宿探しだよな!

RPGの定番だ。


この辺りはよく遠くから来る人が多いとティアから聞いていた。

少し歩いていると、ベッドが書いてある木の看板を見つけた。

ここかな?


おれはそっと中を覗く様に扉を開けてみる。


「あそこの洞窟は本当にいい狩場だよな!

よし!休んだらもう一回行こうぜ」

「おお!」

「お姉さん、一泊3人部屋で!」


「はい〜、3人部屋ですね〜」

「いやーそれにしてもお姉さん可愛いね!」


「いえいえ〜ありがとうございます〜」


お、やっぱりここが宿屋か。

おれは、今の客が階段を上っていくのを見てドアを開けると、

「いらっしゃ〜い」

と、薄肌色の髪をまいておさげにした、とてもほんわりした雰囲気の可愛い女性が出迎える。おれより少し年上かな?

中は泊まる受付をするカウンターに、右の方に階段があり、上には上がれる様になっている。


「えっと、7日一人部屋でお願いします。」


「はい、7日ですねぇ〜食事はどうなされますか?」


「お願いします。」


「分かりましたぁー、食事は付きの7日の一人部屋で、200Gです〜」


「あ、はい」


この世界の通過はG(ゴールド)という単位で表しているらしく、金貨、銀貨、銅貨がある。

それぞれ、金貨が100G、銀貨が10G、銅貨が1Gだ。


えっと、そういえばおれラウスさんにどのくらい貰ってたんだっけ?

お金を出そうと、ラウスさんに貰ったお金が入っている袋を開けてみる。

そこには金貨が20枚程入っていた。


おいー!!どんだけ入れてんだよぉ!

町歩いてて気付いたけどそのへんに売ってたやつ大体10Gとかだったぞ!?


おれは、奪われないようにとか無くさないようにという不安と共に200Gはらい、鍵を受け取った。


おっと、大事なこと聞くの忘れるとこだった。


「料理は私が作らせていただきます、ハレといいます。よろしくお願いしますね♪」


お、そういえばこの世界に来てまだ1回もご飯食べてないなぁ、どんなご飯なのだろうか、


「おれはたつやです!こちらこそよろしくお願いします。」


「ふふ♪よろしくお願いしますね、タツヤさん♪」

ハレさんは本当に嬉しそうにルンルン♪とおれの部屋の鍵を探してくれている。

こんな可愛い方にご飯まで作ってもらえるのか!

なんていい宿屋だ、


おっと、そういえば…

「あの、さっきここに居た人達ってー」

「?冒険者の方々の事ですか?」


「そうです!ちょっと聞こえたんですけど、この辺りに洞窟があるんですか?」


「はい、ありますよぉ!弱い魔物しか居なくて〜もし負けそうになってもこの国の騎士さんが助けてくれるようになっている、冒険者の方々なとっても優しい洞窟なんですよぉー」


おお!なんて今のおれの目的に持ってこいの洞窟なんだ!

「そこにはどうやったらいけますか?」

「宿屋を出て左に進んでいれば門があって、そこから出てちょっといけばありますよ〜

それと、はいこれ!洞窟の中で食べてください!」


そう渡されて袋の中には硬そうなパンが二つほど入っていた。やっぱり食べ物には期待できないかな〜


「ありがとうございます!」


特に何も持ってないし、早速行ってみるか!

おれが、扉を開けると後ろからハレさんが、

「あ!タツヤさん!左の洞窟に(バン!!)」


ん?ハレさんなんて言ったんだ?左の洞窟に行けばいいのかな?右と左にそれぞれ洞窟があるのか。ありがとうございますハレさん!

おれは、ワクワクしながら道をスキップで進んでいった。


一方、、


「左の洞窟には(バン!!)行ってはいけませんよぉ〜!ってきこえたかなぁ?」


ハレはとても嫌な予感と共にタツヤが無事に帰ってくるのを祈った。









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