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初勝利

「はあ!!」


「っく!」


俺が降りぬいた剣を防いだルーシュは、そのままの勢いで後方に後ずさる、

ここまで斬り合ってきて一度も出なかった勝機!


ここだ!


ルーシュがよろけた隙に近づき、苦しい体制で振られた剣を躱し、ルーシュの首筋に剣をあてる


「そこまで!勝者タツヤ」


「「「おお~~!」」」


ルミア先生の声で、俺達の演習が終了する、実はこれまで何度か授業でルーシュとの演習をやってきた俺だが、ようやく始めてルーシュに勝つことが出来た。


見学していたクラスメイトから称賛の拍手が送られてくる


とは言っても、今回も打ち合っていたら絶対に勝てないと踏んでのパワーと基礎魔法でのごり押しだったけど、

それでも、自分でも成長していることがよくわかる、もしかして俺って才能の塊だった??


(踏み込みが一歩遅いです、剣を振られる前に仕留められたはずです)


・・・まあ、この厳しいシス師匠のおかげなんだけど


ああ、この演習ではエクストラスキルの使用は禁止だ、危険性が跳ね上がるからな。


剣をさやにしまい、ミラ先生の前によって、ルーシュと握手を交わす、

ここまでが演習のマナーだ


「まさか、僕が負けるまでになるなんてね、タツヤの剣の成長速度は俺以上だよ、それに、魔法も織り交ぜるなんて、いったい誰におそわっているんだい?」


「え?あーえっと・・・」


自分のスキルに教わってますなんて言えないよなー・・


「仮面の騎士・・・とか?」


「え!?タツヤってあの人と知り合いなの!?」


ルーシュが大声でそういうと、周りの生徒まで注目してきた、

ルミア先生も驚いた顔で俺を見ている


まずい、絶対に見つけられない人ってことで言ってみたけど、想像以上に知名度あるんだな


「冗談だよ冗談!!」


「なんだ、冗談か、でもタツヤの成長はすごいよ、悔しいけど俺の負けだ」


「ま、エクストラスキルありじゃ話は別だろうけどな」


俺とルーシュはそのまま見学席に向かった。


俺達がどいた後から、アベルとハルが来た


「ぐぬぬ、まさかタツヤのやつルーシュに勝つとは・・・俺も負けてられん!いくぞハル!」


「よーし、今日こそアベルに勝っちゃうからね~!」


「始め!」


ルミア先生の合図で両者とも授業で習う魔法を放つが、その威力は少なからずアベルの方が上だ

ハルが放った火の魔法は、アベルの火の魔法にかき消され、そのままハルに直進する


「はー!」


ハルは得意の土属性魔法で、地面から土の壁を出現させ、アベルの魔法を防ぐ、

しかし、


「魔法に気をとられすぎだな」


「うーん、あの土の魔法もうちょっと発動が早ければいいんだけどね」


アベルは、ハルが土魔法で防いでいる隙に、後ろに回り込みハルの背後をとり、魔法を発動寸前にまでしていた


「そこまで!勝者アベル」


「きーー!!またアベルに負けたあ!」


「はっはっは、この俺にそう簡単に勝てるものか」


憎たらしいが確かにアベルの強さは本物だ、状況判断能力も魔法の発動の早さも、使いどころも、

完全にハルより上をいっている、今ではまともに戦えるのは俺かルーシュくらいだ


「よし、次、ミラとサドラ!・・おっと、ミラは今日も休みだったな」


そう、あれから数日、ミラは一度も学校に来ていない、まあ来れるはずが無いよな


ミラが元貴族で借金を抱えていたこと、妹達にご飯を食べさせるために食堂の食べ物を持って行っていたこと、悪い組織の暗殺者として働かされていたこと、そして、、次のターゲットが俺だったこと。


一度にとてつもない情報を与えられ、流石にゲームで数々のイベントをこなしてきた俺でも驚いた


それでも、俺の頭は動いてくれた。


まず、ミラがお金を借りたという組織の規模はそれなりに大きいはず、何故なら貴族が借金を負うほどの

大金を用意できているからだ、それならば・・・・とあの日以来、俺は絶対にミラを助け出すと誓い、行動に移すことが出来た、正直、現場を見た瞬間怒りで横にいた男を殺しそうになったが、

そんなことをしても意味がないのは当然、俺は怒りを押し殺して、ある男に情報を集めることを頼んでいた。


「よーし、今日はここまでだ、各自教室に戻れ」


「「はーい」」


そうして、午後の授業が終わり


いつものようにハル、リンと途中まで一緒に帰り、別れた


その時、


俺の目の前に、ザッと弓矢が突き刺さる、その矢には紙が括りつけられていた


うわー、この前話した矢文もう実践してるよ・・・


俺は少し恥ずかしくなりながらその矢をとり、紙を確認する


「やっとか、・・」


どうやら、ようやくミラを助けるために動けそうだ。


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