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ラストバトル


ある日の夕暮れ、王としての仕事を終えた俺は、ティアのことが心配になって

自分の娘である、ティアの部屋の前まで来ていた、


ティアの結婚相手を決める大会の開催が決まって、三日後くらいのことだ。


前は、婚約大会の事を話しても、そこまで関心を持っていなかったティアだったが、日程が決まり、そのことを伝えた時、ティアの表情はとても暗いものだった、

この数日で、何かがあったのだろうとしか思えなかった、


ティアのその表情を見て、なんとか貴族どもを黙らせて大会を無かったことにしようとしたが、

ことごとく失敗し、父親として本当に情けないと自分を恨む日々が続く


ついに大会の日は明日、俺は最後の手段として、この街で恐らく最強の者に、この大会に出て

もらうように説得に行った、

正直、二度と会いたくない相手だったが、ティアのためなら仕方がない。


そして、驚くことにそいつは二つ返事で大会に参加すると言った、俺はひとまず安心し、大会を見守った


ところがどうだ、大会が始まると、急に仮面の騎士とかいう訳の分からない奴が出てきたのだ、

そいつは、予選のバトルロイヤルでは、ほとんどの参加者を一撃で仕留め、


トーナメントもかるく突破、それに、そいつの戦い方はこの俺でさえ見たことがなかったのだ


近頃、あんな見たことも無い戦い方をする奴はタツヤくらいしか見たことがない、

ティアも気に入っているタツヤなら、妥協してティアを任せることも考えたが、あんな訳の分からん奴に

ティアをやるわけにはいかん!!


こうして、頼みの綱のキャシーが負けることを考えた俺は、最後の手段に出た、


結果、現在俺の前には仮面に騎士が立っている、そう、俺はいまリングの上にいる。


王様が娘の婚約相手を決める大会に出るなんて、見つかったら終わりなことくらい猿でもわかる、

しかし、俺は父親として、ティアが悲しむ未来なんて絶対にさせない!


仮面の騎士を見る、


お前が誰かは知らんが、娘のために俺は・・・

いくぞ!!!



(あれって、ラウスのおっさんだよな?)


(身長、髪色は完全に一致しています)


やっぱりそうだ、娘の婚約相手を決める大会に出るなんて・・・。


ラウスのおっさんの考えは大体分かる、多分俺と同じ考えなんだろう、


ラウスはリングの中央付近こっちを見ている


「おおっと、残ったのは仮面の騎士と、なんと途中参加の謎の人です!!」


謎の人で登録したのかよ!ばれたらやばいからって、もうちょっと考えろよ!


会場もラストバトルにボルテージを上げている


ラウスは声が聞こえる距離まで近寄ると、

「貴様、なかなかやるな、貴様がティアと結婚しようなぞと思わなければ、我が騎士団で活躍させてやったものを」


と言ってきた、


おれ?もしかして、俺って気付かれてない?

(そのようですね)


おいおい、あれだけ派手にやってまだ気づいてないとか、あの人鈍感すぎはしないか?


「騎士団ですか、ぜひ入りたいものですね」

声を聴かせるためにわざとそんなことを言ってみる


しかし、

「ふん!貴様なんぞ騎士団に入れてやるものか!!」


あー、この人、ドラマで見た自分の娘にてを出されようとして切れちゃう父親にそっくりだ

それに、声を聞かせても全然気づかないし


「いくぞ!」


ラウスは急に接近を始める、


俺はそれに慌てることなく前方に、『バリアフィールド』を展開する、

バリアフィールドの利点は、向こうからのダメージは防ぎ、こっちからの攻撃は通してくれること


この状況ではもっとも効果的だろう


すると、それを見たラウスは、両手を手刀のような形にする、


『レスティレーザー』


ラウスがそういうと、両手から、ブンっとソードのような赤いレーザーが飛び出す、


長さ1メートルほどのレーザーがラウスの手を覆っている、


俺は、『ファイアインパクト』をガード越しに放つが、ラウスはその炎の玉を、

右手に覆ったレーザーで真っ二つにする、


なるほど、そういう能力か


大体の能力を把握した俺は、一度後ろに下がる、


すると、俺の目の前にあったバリアは真っ二つに斬られてしまった、


悪魔が使ってた魔法に似てるけど、ラウスのおっさの方は範囲が広いなあ


でも、これで終わりだよ。


俺はバリアの下に設置しておいた地雷魔法を起動させる



ズドーン!という激しい爆発音がして、ラウスは地面に伏してしまった


「そ、そ、そこまでええええ!!バトルロイヤル!優勝は仮面の騎士いいい!!よって、ティア姫との

婚約する資格は仮面の騎士に送られます!!!」


「うをおおおお!俺は最初っからお前が優勝すると思ってたぞおお!!」

「仮面の騎士万歳!!」


「おめでとおおお!!お幸せにいい!!」

「くっそ!うらやましいけど、応援するぜ!」


「結局正体が分からないまま終わっちまったな」

「しょうがねえよ、気付いたか?仮面の騎士にまともに攻撃をあてれた奴はいねえ」

「まじかよ、、ふたを開けてみればってやつか」


会場のあちこちからとんでもない大きさの祝福の声が聞こえてくる、



「てか、最初っから最後まで反則過ぎるだろ、あの強さ。」

「・・・ほんとに仮面の騎士がこの国でよかったな」


兵士たちもそんなことを言っていた


いや、全然余裕では無かったけど?


「それでは!仮面の騎士さん!こっちの檀上にあがってください!」

いつの間にか用意されていた階段の上には、ティアが立っているのが見る。



それじゃ、最後の仕事をやるとするか。




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