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vsシオンと正体

俺はキャシーとの戦闘を終え、一度壁の陰に身を隠していた、


「リング中央辺りでもすごい勝負を繰り広げています!」


実況の声から察するにここからかなり離れた中央でも戦闘が行われているらしい


複数人での戦闘の立ち回りかあ、正直そこまで得意じゃないな、

ゲームでもこういう展開はかなりあった、あるダンジョンで、そのダンジョンの報酬をもらえるのは

たった一人、そこで出会ったプレイヤー同士はすぐに戦闘になる、

今はこの状況に近いだろう。


結果は負けなかったんだけど、妹に立ち回りを考えてもらわなかったら厳しかったと思う

それほどに俺の妹の先読みや瞬間的判断はとんでもないものだ。


取りあえず、そろそろ動くか。

俺は座っていた物陰からゆっくりと出る


実況の声により、中央の戦闘が終了したことが分かった、恐らくそこに漁夫の利を狙った

参加者が行くだろう、行かなかったとしても、このタイミングで多くのほとんどの参加者が動く、

ここからはどこで戦闘が発生してもおかしくないぞ。


少し中央寄りに移動したところで、シスに頼んでソナーを放った


(な!!??)


ソナーの反応に驚き、すぐに反応があった方に振り向く、

すると、二本の剣が恐ろしいスピードで向かってきていた、


「デュランダル!」


その剣を、なんとか一瞬でデュランダルを出現させ、横に払いきり飛ばす

すると、その剣は跡形もなく消え去っていた


「流石に避けられちゃうか・・・」

剣が飛んできた方向の後ろを見ると、ある人物が立っている、


シオンだ


シオンの周りには、いくつかの剣が、重力に逆らうように浮いている


あれは、、また別の能力か?


シオンは俺の視線に気づくと、

「ああ、これは武器生成の能力だよ、生成した武器は、僕から一定距離、離れないかぎり、こうやって

僕の周りに浮いてるんだ、さっきの攻撃はこの浮いてる剣を投げただけだよ」


シオンは丁寧に説明する、俺は警戒しながら

「そんなこと教えていいのか?」


すると、申しわけなさそうに、

「不意打ちのお詫びだよ、ああでもしないと、君に勝てそうにも無かったから」


あの攻撃で、俺がキャシーに仕掛けた様に、シオンも何らかの情報を得たのだろう


「なるほどな、、悪いが手加減は出来ない、本気でいくぞ!」


「うん!!」


こうして俺とシオンの戦闘が始まった、シオンはまさに俊足、一瞬で俺との距離を詰めてしまった

油断したわけじゃないけど、こんなに簡単に距離を詰められるなんてな

シオンの剣技はかなりのもので、デュランダルを使って何とか対処できるぐらいだ


・・・でも、俺にはもう一人がいるからな


(シス、デュランダルの操作を頼む)

(了解しました、マスター)


俺はシスにデュランダルの操作を託す、剣を自分で防ぐ必要が無くなった俺は

攻撃に移る


俺は、腰に差した剣を抜き取り、

『エンチャント:ブレイズ」』


そう唱えると、俺の剣からメラメラと揺れる炎が発せられ始め、その剣で、シオンの剣を焼き切る


シオンはそれに一瞬驚くが、すぐにそれに対応する

「武器生成、ステータス炎耐性!」


一瞬だけシオンが作り出した剣が光る、次に打ち合った時にはシオンの剣は切れなくなっていた


「やるな」


「それはこっちのセリフだよ!一体いくつ魔法を持ってるのさ・・・」


え?いくつって・・そんなの忘れたわ


このままいけば、俺はシオンに勝つだろう、いくら耐性を付けた剣で防ごうと、また属性を変えて

攻撃すればいい、それに対抗して耐性を変えようとすれば、シスによるデュランダルの攻撃で

終わりだ。


「新技だけど、やるしかないよね」


シオンはそういうと、自分の周りに三つの剣を作り出した、今シオンが持っている

剣と合わせて読ん四本の剣がある


何をするきだ?


シオンはそのまま接近し、手に持った剣で俺に斬りかかる、さっきと同じ攻撃?

いや、そんなはずはない


俺は、シオンの剣を受け止めながら冷静に周りを見る


その時、シオンの周りで浮いていた剣が動き出し、シオンの剣にすこし遅れて、斬りかかってきた


警戒していた俺はその剣を背後にジャンプして躱す


「なるほど、そんなことも出来るのか」


「はあ、まさか、強制命令を剣に使った新技まで避けられるとはね、、もしかして、日本で何かやってたの?」


「うん、ゲームをね」


「え、え?ゲーム??」


俺が剣道か何かでもやってると思ったのだろうか、あいにくそんなものはしたことも無い

さっきの攻撃を避けられたのもゲームで磨いた勘だ


しかし、シオンの能力、ようやく見えてきたな、どうやら、強制命令は物にも使えるらしい


「君のその剣みたいに勝手に攻撃はしてくれないんだけどね」

シオンにはデュランダルが勝手に攻撃しているように見えているのか、


「君はなんでこの大会に参加したんだい?」

急にシオンがそんなことを聞いてきた、


驚いて、返事をしないでいると、


「僕は、、、初めてティア姫に出会った時、一目ぼれして、、初めての恋だったかもしれない、それからティア姫と結婚できるように、いろいろ頑張ったんだ・・って、僕結構恥ずかしいこと言ってるなあ」


シオンは照れながら頭をかく、そして、真剣な表情をすると、

「だから僕は絶対に負けられない!」


「それは俺もだよ!」


俺とシオンは同時に近づき、お互いの剣をふるった、



結果は俺の勝利、

やはり、シスによる操作を得た俺の剣は、シオンの一人で操作する剣では防ぎきれなかった


倒れたシオンは、何処か満足そうに眠っている。



その時、、、


「これでリングに残るのは二人!!!すべての壁が無くなり、本当のラストバトルに突入です!!」


どうやら、リングには俺ともう一人の参加者しかいないようだ


ズガがガガガ!音がし、リングが揺れ、壁が消え去っていく、


そして、広がるリングに見えたのは、、


「・・・え?」


途中参加してきた、大きな仮面を付けた男だったのだ


(マスターあの方はもしかして・・・)


(ああ、俺も今気づいたよ、仮面が半分割れてだけど、)


まったく、あの人は何やってんだか・・・!


そして、俺は、ラウスとの戦闘を開始した。


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