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キャシーのエクストラスキル

「おお~!」

会場に入り、観客席までいくと、10万人は入りそうな観客席がすべて埋まっていて、

立ち見をしている人もいるほどだった


この人数の声援が会場全体に反響して、熱気に包まれていた


自分が試合してるときは全然気づかなかったけど、観客の量が半端じゃないなあ

予選とは比べものにならないほどだ。


(今回はいままでの大会の中でもかなり多い方でしょうね、これも、マスターが参加しているからでしょう)


そうなのか?俺以外にももっと面白そうな奴はいたけど


とりあえず、試合を見るために、座れる席を探したがなかなか見つからない、

会場を半分くらい回ると、一つ空いている席を見つけた


ラッキー、と思って座る、しかし、俺がその席に座ると急に周りがざわつき始めた

その時、

「おい!お前!そこは俺様の席だ!」

急に横からすごい形相で、どなってきた、

慌てて、隣を見ると、がたいのいいおじさんがいた


「俺様がトイレに行っているすきに横取りしやがって!さっさとどきやがれ!!」


は?トイレに行ってたって・・・それって横取りされたって言うか?

(少々知能レベルが低いようで)

シスも少し怒っていた


すると、俺の隣に座っていた女の人が小声で、俺の耳元に

「あんまり怒らせない方がいいわよ、彼、乱暴者で有名で、それに、賭け事で貴族の子にかけてたらしくて、昨日負けちゃったから、機嫌悪いのよ~、ま、私は仮面の騎士様に賭けてたから大儲けできたんだけど、ふふふ」


どうやらこの男は昨日の試合でフリルに賭けていて、大損をくらったらしい


「聞こえてるぞ!」


「あら、ごめんなさいね~」

手をひらひらして前に向きなおる


男はいらいらした感じで

「っち!全部仮面の騎士の野郎のせいだ!街で見かけたらボコボコにしてやるぜ!」


は?なんだこいつ、今、お前の目の前にいるんだけど、なんなら今からやるか?



俺が立ち上がって戦闘態勢に入ろうとすると

(マスター、怒ったふりはやめてください)


とシスに言われてしまった、

ばれたか、まあシスを騙せるわけないよな~、こういう展開はアニメでもゲームでも定番だから

一度やってみたかったんだが、仕方ない、


正直こんな男になにを言われてもどうでもよかったし、まあ、街で殴り掛かってきたらやっちゃうけど


俺は後ろに下がって立ち見をすることにした、ちょうどその時、

実況のお姉さんが、

「さあ!続いて第二回戦!!入場してきたのは~、!?グンダ選手だああ!!なんとあの英雄の登場だぞおお!」

グンダと呼ばれた黒髪の男に会場がわく

「おい、グンダだってよ」

「あのcランクの魔物の進行を一人で止めたっていう?」


グンダと呼ばれた男は、自分の体程の剣を肩に担いでいる


思い出した、グンダってあの時ミノタウロス三体と戦ってたやつだ、確か俺の魔法を受けても大した

ダメージにはなって無かったから、これは期待できそうだ


「続いて!入場してきたのは~・・??えっと、キャシー選手うう!すいません、自分が無知なだけかも

しれませんが、よくわからない謎の男性です!」


その時、謎の男はキッと実況を睨みつけて

「私は乙女よ!!」

大声で言い放つ


シ~ン・・・


会場も謎の男の登場に口をあけてポカーンとしている


「し、失礼しました!謎の乙女キャシーさんの入場です!」

観客席の人たちも


「なんだあのバケモノは、乙女?怪物じゃなくて?」

「これはグンダの圧勝かな」


そんな感じで、観客はグンダの圧勝を予想しているみたいだ


うわー、キャシーのやつ最初っから飛ばしてんなー

でも、ラウスに頼まれるくらいだ、弱いはずが無い

(そうですね)

シスも同意見らしい


さ、お手並み拝見といくか


「それでは!仕切り直して!第二回戦!!」

「「さーん、にー、いーち!!」」

「バトル~スタート!!」


グンダは剣を抜き、その矛先をキャシーに向けて構える


キャシーも、構えこそはとっていないが、動こうとしない、両者まずは相手の力量をはかっている

様子、


「あいつと、あいつと、あの子ね、、、よし、これで私の悪口の言った子は全員覚えた、うふふ、

この後のお仕置きが楽しみね」


ごめん、あいつは違ったみたい


それを隙とみたのか、グンダは一気に距離を詰め、大剣を横に振り払う、まさに剛剣、早さも申し分なかった


しかし、その剣は空を切った


キャシーがその攻撃をみきってすれすれで避けたのだ

「あら、正直なめてたけどなかなかやるわねえ、私も久々に本気だそうかしら」


「ならばさっさと本気を出すといい、さっきのはほんのこて調べ、次は本気でいくぞ」

「あら、そ」


グンダは剣を構え直し、先ほどとは倍の速度で剣を振る


「どんどんいくぞ」

グンダの怒涛の攻撃が始まった、大剣を軽々と振る筋力にも驚きだが、何よりもその正確さに驚いく

徐々にキャシーの逃げ道をなくすように剣を振っているようだ


キャシーもかろうじて避けているが、たまに、傷を負うようになっていた、


いや、それよりも・・・


(はい、エクストラスキル【無限持久力】です、使用者に永遠の持久力を与えます、かなりレアなスキルですね)


なるほど、さっきから剣が遅くなることがないと思ったらそういうことだったか

このスキルは、剣を使うグンダにとってかなり相性がいい、逆に俺が持っていてもそこまで意味のない

スキルだろう、


今思ったけど、ゲームで剣使ってる人たちほとんど無限持久力じゃね?

まあ、そんなことはどうでもいいんだ


「あら思ったよりやるわね、私もスキル使おうかしら」


キャシーは後ろに大きく飛ぶ、


「ふふ、みせてあげるわ【ビューティー・ザ・ワールド】!!」


キャシーが叫んだ瞬間、キャシーからピンク色のオーラがでて、リング全体を包む

しかし、グンダは一瞬驚いただけで、特に異変はないようだ


なんだ?失敗か?

(いえ、あのスキルは・・)


シスが何か言おうといた時、グンダが再びキャシーに切りかかる、、

しかし、


ポン!


「え?」


グンダの剣がコミカルな音を立てて消えてしまったのだ、

グンダは急なことに驚きすぎて、後ろに下がってしまう


何が起きたんだ!?

(マスター、【ビューティー・ザ・ワールド】は対象者が好まない生物以外のものを消す効果を持っています、もちろん魔法もです)


「うふふ、驚いてるみたいね、ここは私の世界、私がかわいい、美しいとおもうもの以外には消えてもらうわよ、もちろん、その汚い服も消しちゃってもいいけど、、うふふ、後の楽しみにとっておくわ」


・・・え?くそ強・・しかも魔法に服まで消せるだと!?

神よ、なぜあのバケモノにあんなスキルを!?


これには神を恨むほかなかった


(このスキルは使用者の性格で大きく強さを変えますが、、あの片の場合は最強と言えるでしょう)


剣が美しいとか絶対思わないだろうからな!!


「さあ、第二ラウンドよ♡」



それからは一方的な試合だった、

武器をなくしたグンダは素手でキャシーと戦うことになったのだ、

グンダは素手でも十分に強かったが、キャシーはそれ以上、正直、剣を持ったグンダよりも強い気がした


そして、

「うふふ、久々に汗かいたわね」


キャシーの圧倒的な勝利で二回戦は終わった、


あれ?あいつめちゃくちゃ強くね??





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