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エクストラスキル【勇者】

(仮面を買うことをお勧めします)


図書館から外に出ると、辺りは少し暗くなっていたから、家に帰るのも面倒だしハレさんの宿にでも泊まろうかな、と考えていると、急にそんなことを言いだした、


(マスク?なんでそんなのが必要なんだよシス?)


(シス?マスター、シスという単語はまだ記憶できていません・・・)

と、申し訳なさそうに言う


おっと、自分の中で決めて伝えてなかったな


(ああ、お前の名前だよ、気に入らなかったか?)

すると、シスは珍しく少し感情が入ったように


(シス・・私の名前・・いえ、マスターとても嬉しいです!)

喜んでもらえて何よりだ、


(ああ、これからよろしくなシス)

(はい!)


って、そうじゃなくて


(なんで仮面が必要なんだ?


(マスターのこれまでの行動や出来事から、今後、何かとトラブルが発生すると考えられます、

しかし、そのたびに姿を隠さずに対処していては、様々な敵を作ってしまうでしょう)


(なるほど、仮面があれば面白そうなことや儲け話にどんどん首を突っ込めるってことだな)

(・・・まあ、そうですね)


という訳で現在仮面ショップに来ている、

店に入ると

低い男の声で、

「いらっしゃあい」


と声がするゾッとしてそっちを見ると、なんと始めて見る、大男の筋肉マッチョの化粧をした

バケモノがいた


(いえ、あの方は一度見たことがあるはずです、エルフの洞窟に行かれる際・・)


その記憶は消したんだよ!!


「うふふ、タイプね」


ぎゃあああ!!


早く出よう!一刻も早く

そんな気持ちで近くにあった仮面を手に取り、店主の所に持っていく


「あら、この仮面を選ぶなんて、見た目のわりにキザなのね、ふふ、それもいい」


仮面をみると、銀の目の周りだけを隠した西洋の怪盗がつけてそうな仮面だった


それを買って、すぐに店を出る、



ああ、ヤラれるかと思った・・・



それからすぐに宿に向かった


宿ににつくと、ハレさんがおれを見てぱああっと表情を明るくさせる


「タツヤさん!お帰りなさあい」


この笑顔を見ると癒されるなあ


ラプハの可愛さとは違い、ハレさんにはゆったりとした可愛さがある


「ただいまです、まだ宿泊期間はありますか?」

「はい、一応今日までです、でも、延長しますよね?」


う、断りずらい・・


「いえ、最近自分の家を得ることが出来たので今度からはそっちに住もうと考えています」


「ええ!?タツヤさんいなくなるんですかあ!?」

「はい、すいません」


ハレさんはむうううと唸った後、

「わかりました、今度私をタツヤさんの家に招待してくれたら許します」

「ええ、大歓迎ですよ」


「それと、私のことはハレって呼んでください、あ、敬語もだめですよ」

「えっと、それは流石に・・・」

「だめだよ?」

急にため口になった・・・!


「ああ、わかったよハレ」

「うん、タツヤ」

ハレとの距離が縮まった気がする


それから、横にあるテーブルでハレの料理を食べていると


宿に入ってきた三人の男女が話あってるのが見えた、冒険者が多いこの宿では少しういている

ちなみに、男一人に女二人だ


「っち、わかったよ、別の部屋にすりゃいいんだろ?、、おい、二部屋10日だ」

男が少しイライラした様子で言う

女性は顔を伏せて居心地が悪そうにする、ラプハには劣るものの、二人ともかなり可愛く見える


その時、


「おいおい、兄ちゃん、見せつけてくれるじゃねえか」

と冗談交じりにそう言いつつ、男に近づいていくおっさん、


すると


「あ?てめえ、俺に言ってんのか?はいはい嫉妬はいいからどっかいきやがれ」

流石の陽気なおっさんもその言葉にはイラッときたのか、

「てめえ!」

男の肩を掴もうとする、しかし、


ガシ!とおっさんの手は男に握られ、おっさんの体を片手で背中向きにたたきつける


おっさんはそのまま気絶してしまった


それを見ていた他の、冒険者たちは

「おい、あれって確か勇者だよな」

「ああ、なんか姫様の結婚の大会で帰ってきたらしいぜ」

「ったく、迷惑な奴が返ってきたよ」


ええ、あれ勇者かよ!ってか勇者ってそもそもなんだ?それに、勇者なのに嫌われてるの?


と考えていると、ゴホン!とシスがせきをした気がした

聞いてほしいのだろうな、、


(どうなの?)

と聞くと待ってましたとばかりに話し出す


(勇者とは、エクストラスキル、【勇者】を取得したもののことを言います、一般的に、ダイヤモンド

で取得でき、効果は全ステータスの大幅強化に、魔法を一度だけ規定外と威力で放つことが出来ます

強化の方は常時ですが、魔法の方は一日に一度みたいですね、そばにいる女性は勇者の世話をするもの

達でしょう、【勇者】を取得したものは、国から世話係の人を付けられる権利をもらえるそうです)


へー、勇者ってだけあって、なかなか強力なスキルだな、強さはA+だった


(世話係を付けるのは、勇者をうしなわないようにする為だと考えられます、勇者のスキルは

それほど珍しいわけでもなく、一国に三人ほどいるそうです、まあ、強化されると言っても、マスター

の強化魔法に比べれば、全然ですが)



言いきっちゃたよ


(それに、これはあの方に限ってですが、【勇者】を持っていてステータスが高い割に身のこなしが

全然ダメですね、あれではBの力程しか出せないでしょう、ま出せたとしてもマスターには遠く及びませんが)


なるほど、強さってのはランクだけじゃわからないんだなあ、それにしても遠く及ばないってのは

流石に言いすぎじゃない?A+だし


と、聞いてみるが、分析した結果らしい


(ありがとう、シス、ほんとに頼りになるな)

照れくさそうに

(い、いえ、マスターのためにもっと頑張ります)


ハレは自分の店で暴力行為を行った勇者を嫌なものを見るような目でカギを渡す

勇者たちは二つのカギを受け取ると、勇者一人、女性二人にわかれて部屋に入った


なるほど、さっき勇者がイライラしてたのは


その時、、、



ドオオーーン!!


と外で音がする、


慌てて外を見ると、エルフの所にいた、デーモンが何体も街に降り立っていたのだ。












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