屋敷の謎3 vs悪魔
おれは悪魔と屋敷の外で戦闘を開始した。
屋敷を壊されたくなかったから外に出てみると、悪魔もすぐについてきた、
悪魔側にも何か壊されたくない理由があるのか?
後で少し考える必要がある。
悪魔は少し呪文を詠唱した後、手足に黒いオーラをまといかなりのスピードで突っ込んでくる。
なんだあの黒いオーラは?
そのまま殴りかかってきたのを、デュランダルを浮遊させ防ぐと、ガイン!と鈍い音がする。
すると、悪魔の手と剣の間に少し隙間があるのが分かった。
なるほど、そういう魔法か、
おそらく、あのオーラをまとっている場所は強度などが強化されているのだろう、
悪魔は続けて蹴りや魔法を混ぜて連撃を加える、
だが、おれは殴りと蹴りはデュランダルで捌き、
魔法はすべて躱していた、
魔法の速度は遅く、詠唱までしてくれるため、
集中してみればほとんどスローモーションに見える。
「くっ、雑魚が一丁前に粘りやがって、さっさと死ねええ!」
悪魔は黒いオーラを強くして殴りかかってくるが、それをデュランダルで大きくはじく。
「そうだな、もう練習は十分だ」
おれはデュランダルを守りの体制から攻撃の体制に変え悪魔に向かってそれを飛ばす悪魔は一瞬驚いたがなんとか躱す事に成功した。
まあ、予想通りだけど。
悪魔の背後からデュランダルを横に薙ぎ払い悪魔の片あしを切断した。
「は?、、ぐああああああ!」
悪魔は一瞬何が起こったか分からない様子だったが
足の痛みで今の自分の状態に気づく
案外呆気ないもんだ
「終わりだな、それでお前らの目的は俺達を殺すことだけか?」
「はあああ、なぜ俺の足が切られる!?こんな雑魚に!?」
は?なんだ?自分が勝っていたと思っていたのか?あそこまで自分の攻撃を防がれておいて。
ラプハのほうを見ると、悪魔が光の矢に貫かれて消えていくのが見えた、ラプハの手には光の弓が握られていた。
なるほど、あれがエルフの魔法かなかなか強力だな
ラプハがこっちにが走ってくる
「終わったよ!」
「ああ、よくやったな」
頭をなでてやると、嬉しそうに少し恥ずかしそうにした。
悪魔のほうに向きなおる、すると悪魔がぶつぶつと、
「人間の魂をいくつか集めれば、あしを直してこいつに勝てる、、、」
「なに?」
悪魔はバッ!と大きな黒いつばさを広げ街のほうに飛んで行ってしまう、
まずい、あいつが言っていたことが本当なら街の人間が殺される。でも走っていったんじゃおそらくその間に何人か殺されるだろう。
だが、おれは一つの方法を思いついた
「タツヤ様?悪魔いっちゃたよ?」
「ああ、少しここで待っていてくれ」
おれはデュランダルを自分の後ろから飛ばし、その上に飛び乗る、スケートボードのような体制にし、
そしてそのまま街へと飛翔した。
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「うわ!思ったより早いな!」
デュランダルのスピードはかなりのもので鳥を何匹も追い越していた。
もっと出せるだろうが、これ以上早くすると落ちてしまいそうだからやめた。
街の近くになり下を見ると悪魔がちょうど降り立ったのが分かる。
街に降りるとかなり大騒ぎになっていた。
「あああ、悪魔だ!」
「なんでこんなバケモノがこんなところに、、」
「誰か!騎士団をよんでこい!」
「無理だ!悪魔なんて一軍で一体倒せるぐらいだぞ!?急にそんなに集めれるか!」
その場にいた何十人かの人は急いで逃げ回る。
「はあはあ、さっさと魂をわたしやがれ!」
おれは悪魔の真上に行く
「おい!誰だあれは!」
「悪魔の上に誰かいる!」
「飛んでる、、あれは人間か?」
街の人たちが俺に気づいたことで、悪魔も俺に気づく
「なっ!?」
「終わりだな」
『フレイムタワー』
おれの真下から真上まで伸びる炎の塔が悪魔を焼き殺す。もちろん自分にダメージはない。
「ぐおおおおおおおお、、、」
おれは悪魔が焼け死んだことを確認するとまだ炎が消えないうちに立ち去った。
後でこの行いがたいそうな異名を付けられるきっかけになるとも知らずに。