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現れた偉人
(あなたのお名前は)と私はその人に囁く様に聞いたそしてその人が応えた 『わしの名はノブナガ、オダノブナガ』と囁いた 『オダノブナガさんですか』そして生ぬるい風が緩く吹きぬけ地面に落ちていた枯葉が少し移動した同時に雀も飛び立った、『パパ、ノブちゃん、お腹すいてるていったでしょ』由衣の声で沈黙が、明けた そうほんの数十分前私は何時もの様にあたりまえの電車にね乗り駅から1565歩で帰ってきた、すると長女の由衣がノブちゃんのアタマのてっぺんに枯葉をのっけている奇妙な場に出くわしたのである『由衣ちゃん、何してるのその人は誰なの』
「あ!パパおかえぇり こにぉひとノブちゃん まいごちゃんなの でね あたまの上が寒そうだから葉っぱのおふとん掛けてあげてるの そいでねノブちゃんお腹すいてるさん なの」娘の言葉を聞いてその人を見ると頭のてっぺんに枯葉をてんこ盛りにされ衿もとにはリカちゃんが差し込まれ胸元にはトオル君が差し込まれていた 着ているのは 白装束であった