アメシスサイド 3
「エレベーターの制御盤へ向かってくれ」
アメシスの次のプランは、エレベーターの中に竜を閉じ込める、というものだった。
「分かりました。 ブレーカーを落として閉じ込める、と」
「その通りだ。 あと、念のため館内放送で校舎内の生徒を逃がすよう指示を出しておいて欲しい」
職員は、指示通り館内放送を流した後、エレベーター制御盤へと向かった。
アメシスも、竜が壁を壊している内に自分の研究室へと向かった。
到着すると、机の引き出しを開けた。
「弾は2発…… 十分だな」
取り出したのは、ウォッシュを殺した時に使った拳銃である。
拳銃を手に取り、校舎の中央のエレベーターホールで待っていると、竜がやって来た。
無線を飛ばす。
「職員、準備はいいか?」
「いつでも大丈夫です」
竜がアメシスを確認、臨戦態勢に入る。
相手が突進してくる前に、アメシスは予め設置しておいた消化器に向けて発砲した。
弾丸は消化器に命中、弾ける音とともに、粉が巻き上がった。
「グルル……」
竜の動きが鈍る。
アメシスはエレベーターを呼んで中に入ると大声で叫んだ。
「吾輩はここだ!」
さっきと同じように、音に反応して竜が向かってくる、そう踏んでいた。
ところが……
「……なぜ向かって来ない?」
そして、気が付けば煙は徐々に薄くなり、とうとう視界が晴れてきた。
「……同じ手はくわない、か」
竜は尻尾を振り回し、煙を追い払っていた。
晴れた視界で確実にアメシスを捉えると、勢い良く駆け出してきた。
「くそっ!」
アメシスは拳銃を構え、竜の片目に狙いを定めた。




