1号vs2号
「そうはさせないわよ! あいつを止めて!」
ルビーが1号に頼み込む。
「2号、悪いけど、ルビーちゃんの頼みは断れないんだわ」
「……エサの言いなりか。 目を覚まさせてやる。 そいつを巻き込みたくないなら地面に置いておけ」
ルビーは一旦1号から離れ、地上から様子を見ることにした。
1号と2号が空中で対峙する。
すると、2号は口を開き、そこから水球を作り出した。
水球は瞬く間に大きくなり、東京ドーム一個分 (推測)程の大きさに膨れあがった。
「うわっ」
1号はそれに触れないよう距離を取る。
2号は水球の中に入り、顔だけ出してこう言った。
「中に入ってこい」
どうやら、2号は水中戦を仕掛ける構えらしかった。
「……大丈夫か?」
少し水球に入るのをためらった1号だったが、意を決して中に入った。
「ゴボボッ……!?」
突然、濁流に飲まれ、体の自由を失った。
水球の中は、まるで洗濯機のように右巻きの渦が発生していた。
視界はクリアで、相手の姿はよく見えた。
2号の体には、手と足にヒレが着いており、自由に水中を移動できる体へと変化していた。
更に、2号の口から何かが飛び出してきた。
それは猛スピードで1号に向かい、体に突き刺さった。
「ガボッ……!」
その正体はカジキであった。
ルビーは地上から水球を眺めていたが、水が血で濁るのを目で捉えた。
「中で何が起こってるの……」
そう思った矢先、水球から1号が弾き出され、地面に落ちた。
「大丈夫!?」
「ごほっ…… ぜぇ、ぜぇ……」
勝敗は決しており、1号の完敗であった。
2号が水球を口に戻し、ルビーたちの元にやって来た。
「1号、そいつを食らえ。 俺たち3匹が力を手に入れれば、人間どもを排除できる」
そう言って、都市部の方向へと飛んでいった。
1号はしばらく空を仰いでいたが、体を起こした。
「ねぇ…… 大丈夫?」
「なんとか…… それより、このままじゃ2号は止められねーぜ」
「あいつ、あのまま都市部に向かったわ。 何とか止めて欲しいんだけど」
1号は一つだけ方法がある、と言った。
「アメシスの雷の力なら対抗できると思うんだけど、急がないと3号に食われちまう」




