2: 奴隷館襲撃&出会い:前編
お読みいただきありがとうございます。
かなり期間があいての投稿で、申し訳ございません。
主人公登場です。
男たちに、足音が近づいてくる数時間前ー
俺ーレイヤーは、ある場所にいた。
今回はギルドからの任務ミッションで呼ばれたのだ。
クエスト内容は、このようなものだ。
《中央国で暗躍している裏組織の奴隷館を襲撃し幹部を捕縛せよ》
簡略化するとこうなる。そのため多くの冒険者が集まるところに、来たのだ。
「だが、人数が多過ぎないか?」
ざっと30人以上が集まっている広場は、
広いはずなのに今は窮屈に感じるほどだ。
「まあ、短時間でよくこれだけ集まったな。」
しばらくして、一人の男が前方の台の上に上がった。
冒険者たちの視線が集まったのを確認して、
「皆さん、短時間の間で集まっていただきありがとうございます‼」
「今回、集まっていただいたのは他でもありません。
この中央国で暗躍している裏組織“三巨頭”の、
一つ奴隷部門の館を襲撃してもらうためです。」
「ケルベロスの団員のⅬvは、あまり高くないですが
対人戦にたけているので、注意して下さい。」
なるほど、この情報は知らなかったな。
やはり情報は必要だな。ちなみに彼の名は、マイク・ジェイカー。
S、A、B、C、D、E、Fの冒険者ランクのなかで、A級冒険者である。
「では、質問はありますか?」
きた、この状況ぐらいしか目立たないからな。そっと俺は手をあげる。
俺に気付いたマイクは、
「では、レイヤー卿どうぞ。」
ざわざわと広場がどよめいた。無理もないだろう、
最近貴族になった奴が参加しているんだからな。
そう思っていたのだが、実際は違った。
何故なら、レイヤーの討伐実績は以下のものである。
ゴブリン軍団単独討伐・・B級※ただし、単独討伐のためA級以上である。
さらに数が尋常ではない。
ゴブリン×198体
ゴブリンアーチャー×57体
ゴブリンメイジ×45体
ゴブリンナイト×36体
小悪魔将軍×1体
魔鎧竜×35体・・A級
巨魔鎧竜×15体・・S級
と、見ての通りA級以上の依頼しか達成していないのである。
これは、他の冒険者達からすれば異常なのである。
さらに、レイヤーは貴族であるが今回のような依頼に、積極的であるため
彼を、支持する者が多いのも事実である。
さて、話を戻そう。
「今回は、どこかのチームに入る必要はあるか?」
「いえ、レイヤー卿には単独で館の裏口から入ってもらいたいと思います。」
「そうか。分かった。」
そう言って全体の方に向きなおると、
「では全員、装備の最終チェックは終わりましたね?」
全員が頷いたのを確認して、
「では、作戦開始‼‼」
「「おおーーーーー‼‼」」
多くの冒険者が、散らばっていくなかレイヤーは悠々と歩いていた。
その様子は、余裕がある、というように見えるだろう。
だがレイヤー自身の心境は、違っていた。
(興味がある。あの館には強者がいるからな。)
俺の特殊スキル【解析】を、使えば周囲の生命体の数、種族、性別、状態、Ⅼvを知ることができるからだ。さらに幻術を看破することもできる。
【解析】によると地下に3人いるが、Ⅼv:不明となっている。
ということは、かなり高位の隠蔽魔法ハイドマジックで隠していることになる。
(まあ、その時点でⅬvが高いのがわかるんだがな。)
「さてと、そろそろ行くか。」
俺は誰にいうのでもなく、そうつぶやくとまた歩き出した。
その足音は、規則正しく正確に刻んでいた
すいません。忙しくて、
2月~3月までかかりましたが、一話の半分しか、書き終わりませんでした。
次、ヒロイン?をだす予定です。