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魔力を上げるのは大変と思ったらランクが上げれるようになりました。

突然ですが、この度ライト文芸大賞の方に応募してみたらという声を多くいただきましたので、応募させていただくことにしました。

つきましては、応募条件の10万字を超えるために、しばらう1日数話更新します。

 ただ、現状1章分の書き溜めは出来ているんですがそれでも10万字超えるかどうか微妙なところで、それ以上の書き溜めはまったくの0です・・。

 ですが、これから死ぬ気で書きまくって話を作るのでいけると思います・・・多分。

 兎に角それに伴い誤字・脱字が増えるかもしれないので予めご了承下さい。









「う~ん どうしたもんかねぇ」


 俺は拠点の制御室で、コアに魔力を注ぎながら唸っていた。

 コアに注がれた魔力が、制御室の制御盤画面にその数値を表示している。


 1500Cp


 この世界来てから1週間、毎日コツコツと魔力を溜めてきているが未だ1万Cpにも届いていないのが現状だ。

 現在俺の魔力量はおよそ100。 一日で使われるCp量は服や料理食材を中心に20~30前後。 これに、ジャックとクインの魔力を加え一日に溜まるCpは250前後。

 このペースで行くと、目的の10万Cpが溜まるのには10ヶ月以上掛かる計算だ。

 時空操作付与が手に入って、体を成長させたとしても1年以上はまだ外に出れないことになる。


「流石に1年は長いよなぁ」


 こうしている間にも、俺の最弱っ子達が虐げれているのだ。

 出来ることなら今すぐにでも外の世界に出て行きたいくらいだ。

 だが、それには俺の実力が足りないのはよく分かっているので、迂闊に動くことができないでいる。


「何とかもっと魔力を上げるジョブに就ければいいんだけどなぁ・・」


「何してるんだい」


 コアを眺めていると、部屋の外からエレンが俺に声を掛けて近寄ってきた。

 俺はコアの数値を指さして今の現状をエレンに説明する。


「ふ~ん。 つまりエースは、その時間操作付与ってのを使って体を成長させたいってことだね」


「あぁ、この体で外の世界に出ても相手にして貰えないだろうからな・・・体を成長させて子供じゃなくなれば外に出ても問題ないんだろうけど、今の俺の魔力だとどう頑張っても、時間操作付与が手に入るくらいのCpが溜まるには1年以上掛かるんだよなぁ・・」


「成る程ね。 それで魔力が上がるジョブを探してたんだね」


「そういうこと。 なぁ、エレンは魔力が上がるジョブに心当たりはないか? 俺としては魔法使いとかあればなって思うんだけど・・・」


「魔法使いねぇ・・・確かに魔法使いのジョブはあるよ。 でも、あのジョブを取るには魔法書っていう魔法の才能を覚醒させる本が必要なはずだよ」


「魔法書か・・・それって簡単に手に入るの?」


「入手自体は大きな街に行けば手に入るよ。 けど、魔法書を買うにはかなりお金が掛かるから買うのは難しいと思うぞ」


「金か・・・そういやこの世界のお金って持ってないな。 必要な物はコアから手に入るしな・・。 後は料理人のジョブを取るのが早いんだろうけど、俺料理苦手だしなぁ・・・・めっちゃ時間かかりそうだし・・・う~ん」


「そうだねぇ、他でいうとアタイの薬剤師も魔力が上がるジョブだよ」


「薬剤師か・・・所得条件は?」


「基本となる薬を一通り作ることだね。 ちょうど今なら、昨日原料を取りに行ったから一通り作れるよ」


「マジか! なら早速試してみるか。 エレン薬の作り方教えてくれ」


 俺はエレンを連れて調合室へと向かう。

 調合室を使うのは初めてだ。

 扉を開けると壁際の棚には空瓶が綺麗に並んでいて、机の上には調合で使う道具類が置かれてた。


「こいつは立派な調合室だね。 道具もきちんと揃ってるね」


 机の上には、昨日取ってきた薬の原料が共に置かれている。

 

「さて、まず何から始めればいいんだエレン」


「ん、そうだね先ずは薬の原料を粉状にすることからだね。 すり鉢の中に原料入れて、この棒でこうゴリゴリとすり潰して粉状にしていくんだ」


「分かった。 やってみる」


 ゴリゴリゴリ! ゴリゴリゴリ!


 結構力使うもんだな。


 ゴリゴリゴリ! ゴリゴリゴリ!


 うーん、中々粉状になってこないなぁ。


 ゴリゴリゴリ! ゴリゴリゴリ!


 お、いい感じになってきたぞ。


「エレン、こんな感じでどう?」


「・・・うん。 いい感じに粉になったね。 次はそいつとそいつを混ぜ合わせてまたかき混ぜる。 混ざったら熱湯を入れてまた良くかき混ぜる。 で、そいつを冷まして容器に移したら体力回復薬の出来上がりだ。 他のも混ぜる原料が違うだけで作り方は同じだ。 簡単だろ」


「う~ん、簡単・・・だけど手が疲れるなこれ」


「剣を振って戦うことを思えばこっちの方が楽に決まってんだろ」


「それもそうか・・・・・・・よし、これで一通り作り終わったぞ」


【薬剤師のジョブを所得しました。 薬剤師Lv1のスキルスロットが開放されます。 10Spを獲得しました】


 薬剤師:いろんな薬を作ることができる。

       ジョブ特性:体力・魔力上昇


 エレンの言ったとおり一通りの薬を作ったらジョブが取れた。

 これで魔力が上がるジョブが、曲芸師と薬剤師の二つになったぞ。

 明日からはこの二つのジョブを中心に上げて、魔力の底上げを図ろう。

 そうだ、クインにも薬剤師を取ってもらえばもっと効率よくコアに魔力を溜められるようになるぞ。


「所得出来たかい?」


「うん。 ちゃんと薬剤師のジョブが取れたよ」


「なら良かったよ」


「これで何とか魔力の溜りが良くなると思うよ。 ありがとうエレン」


 俺は満面の笑顔で答える。


「ま、まぁアタイもアンタにはいろいろと良くしてもらってるんだからこれぐらいはな・・・」


 エレンが赤いぞ。

 こんなことでテレてどうするんだよ・・。

 何はともあれ、これでまたジョブが一つ増えたわけだ。

 大分ジョブも増えてレベルも上がってきたしいいことだ。

 後はエレンのランクをどうやって上げるかなんだよなぁ・・。

 こう、コアに魔力を注ぐみたいに、Spを消費してパパッとランクも上がらないものかねぇ。


 エレンのステータスを見ながらそんなことを思っていると、


「あれ? ランクの横に▲なマーク何てあったかな・・・とりあえず押してみて・・・・・・な、これは!」


 S→1000Sp

 A→ 500Sp

 B→ 250Sp

 C→ 100Sp

 D→  50Sp

 E→  25Sp


 こんなん出ましたけど。


「・・・エレン今Spどれくらいある?」


「Sp? アタイは殆ど使ってないからかなり残ってるはずだよ。 ちょっと待ってね・・・・・・お、50Spもあったのか結構残ってたな」


 50Sp・・・エレンの今のランクはEだからDに上げるにはちょうど50Spか・・・まさかな。

 とは思いながらも、Dランクのところを押すと、


 50Spを消費しますがよろしいですか? はい/いいえ


 迷わずはいを押す。

 すると、エレンの残りSpが0になり・・・・


 ランク:D


 ステータスカードにそれがはっきりと表示されていた。


「マジで? そりゃ簡単に上げれたらとは思ったけどさ・・・」


「どうかしたのかい?」


「エレン、ステータスを見てごらんよ」


「ん? ・・・・・・・こ、これは! アタイのランクがDに上がってる。 アンタ凄いよ! ホントにランクを上げられたんだね」


 エレンは何度もステータスカードを見直してはランクを確認している。

 そりゃいきなりランクが上がったんだからそうするわな・・。


 一方の俺はちょっと不満がある。

 エレンのランクが上がったこと自体には俺もよかったと思っている。

 だが、Spを消費するだけでランクが上げられるのは如何なものか・・・。

 育成師というジョブだからこそランクが上げられるのだろうが、もう少しこう・・検証というか、条件というか、ランクが上がる方法をいろいろと考えていたのでそれが試せなかったことが残念だ。

 まぁ、ステータス欄に急にこれが現れたことからも、ランクアップには何らかの条件があるかもしれないので、今後も検証して調べていこう。

 とりあえず、エレンがランクアップしたことを今日は祝ってあげよう。

18時にもう一話投稿します。

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