拠点の外に出たら問題事が発生していました。
ジョブとスキルを考えるのが難しいくて頭が痛い・・・誰かアイディアを恵んでくれないかぁ・・。
あれから1週間が過ぎた。
俺たち3人は拠点に篭って訓練に明け暮れている。
まずはこの1週間の成果見てほしい。
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名前 エース
年齢:5才
ランク:Ex
ジョブ(∞):育成師Lv2 剣術士Lv2 槍術士Lv2 棒術士Lv2 弓術士Lv2 盾使いLv2 拳闘士Lv2
種族:人間
体力:71
魔力:33
腕力:74
防御:46
俊敏:46
スキル: 指導Lv1 解説Lv1 超隠蔽Lv1 剣術Lv2 槍術Lv2 棒術Lv2 弓術Lv2 盾術Lv2 身体強化極小 眷属化 スキル成長速度2倍 ジョブ成長速度2倍 獲得SP2倍 鑑定
SP:60p
称号:世界神の加護を受けし者 異世界を越えし者 ユニークジョブ使い 育て上手 教え上手 聞き上手 理想の先生
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こんな感じだ。
ぶっちゃけ俺の成長は二人に比べれば遅い。
最初の5日間は武器を使うことをメインに各ジョブを習得して、その日のうちにLv2まで上げるという作業を行った。 成長2倍のおかげでLv2へのレベルアップは早く、スキルも同じくLv2で揃えることが出来ている。 自分の育成方針としては万能型をめざすつもりだ。
ただ、育成師のスキルは他のジョブに比べ上がりにくいようでLvは1のままだ。
6日目以降は、3人で模擬戦をしたり各ジョブのLv2のスキルツリーで開放された、武器系の技スキルであるアーツの訓練をしたりした。一通りアーツは習得しているが、アーツは習得してもステータスには載らないが、特定の武器を持つとその使い方が頭に入ってくるようになっている。 そして、模擬戦の最中に拳や蹴りを使っていたら拳闘士のジョブを新たに獲得していてLv1のスキル身体強化極小を覚えた。 極小は魔力以外のスキルを+2してくれる、下位のジョブの中では中々の効果を持つジョブだった。
ちなみに、育成師のレベルも上がったのだが、Lv2のスキルツリーは開放されても習得できるスキルがないという何とも残念な結果になった。 まぁ、ユニークジョブだからそうそうスキルを習得できないということかもしれない・・。
それと、解説スキルに俺の知識が関係あるかも調べてみた。
結果から言えば関係していた。
俺が槍術スキルを習得した状態で、槍術スキルを持たないクインに対して解説スキルを使い槍の使い方を教えてみたところ、スキルなしで教えたジャックより数時間早く槍術士のジョブを所得することができた。
何度か同じように試してみたが、時間差はあれどスキルを習得した状態で解説スキルを使うと、スキルなしの時より早くジョブを所得できることが分かった。
やはりたくさんの最弱っ子を育てるには、俺自身も強くなっている必要があることがよくわかった。
そして、今回所得したジョブの特性が体力・腕力に偏っていることもあってスタータスにも偏りが出ているが、数値上はEランクの平均を超えてDランクよりになっている。
槍術士:槍の使い方の基礎を習熟したジョブ。
ジョブ特性:体力・腕力上昇
棒術士:杖の使い方の基礎を習熟したジョブ。
ジョブ特性:体力・腕力上昇
弓術士:弓の使い方の基礎を習熟したジョブ。
ジョブ特性:防御・俊敏上昇
盾術士:盾の使い方の基礎を習熟したジョブ。
ジョブ特性:体力・防御上昇
拳闘士:体の使い方の基礎を習熟したジョブ。
ジョブ特性:体力・腕力・防御・俊敏上昇
次はジャックだ。
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名前 ジャック
年齢:4才
ランク:Ex
ジョブ(∞):剣士Lv5 槍術士Lv5 棒術士Lv5 弓術士Lv5 盾使いLv5 拳闘士Lv5
種族:人間
体力:235
魔力:20
腕力:255
防御:230
俊敏:245
スキル:剣術Lv5 槍術Lv5 棒術Lv5 弓術Lv5 盾術Lv5 身体強化極小 見切りLv2 空間把握Lv2 腕力上昇小 鷹の目 挑発 瞑想 超隠蔽Lv1 鑑定
SP:125p
称号:最高神の加護を受けし者 エースの眷属 ブラコン兄妹 早熟の天才 学び上手
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ご覧の通り、ジャックのジョブレベルは俺よりも高い5にまでこの1週間で上がっている。 3人の中でもジャックが一番強い。
各Lv3のスキルツリーの解放で、新しくスキルも習得している。
眷属化していることで、育成師のスキルと経験値2倍の恩恵を受けてジャックの成長は4歳児とは思えないほど早く、ステータス値上はCランク平均を超えている。 すでに俺ではジャックと模擬戦をしても相手にならない状態だ。 というか、同じ魂からホントに創られたのかというくらいにジャックは成長が早くて、どの武器を使わせてもそこら辺の奴よりか遥かに上手く扱える。 俺の言うことも素直に聞いてジャックは毎日言われたとおりの訓練メニューを倍以上こなしていたら、いつの間にか新しく称号を2つ手に入れていた。
早熟の天才:1を教えれば10を知る天才。 ジョブの成長と習得速度がかなり上がる。
学び上手:教えられたことを教えられた以上に頑張る。 指導によるステータス値の上昇が上がる。 解説によるジョブ習得速度が上がる。
学び上手は完全に育成師が影響してついた称号だ。 この称号を得たジャックのステータス値の上昇は倍に上がっている。
そして、ジャックがこの短期間でここまで成長したのは早熟の天才の称号の影響が大きい。 恩恵込みで、ジャックの成長速度は俺でも驚く速さであり、戦闘においてジャックは紛れもなく天才だ。
最後にクイン。
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名前 クイン
年齢:4才
ランク:Ex
ジョブ(∞):剣士Lv3 槍術士Lv3 棒術士Lv3 弓術士Lv5 盾使いLv3 拳闘士Lv3 料理人Lv3
種族:人間
体力:130
魔力:55
腕力:105
防御:100
俊敏:125
スキル:剣術Lv3 槍術Lv3 棒術Lv3 弓術Lv5 盾術Lv3 身体強化極小 見切りLv2 空間把握Lv2 腕力上昇小 鷹の目 挑発 瞑想 料理Lv2 超隠蔽Lv1 鑑定
SP:100p
称号:最高神の加護を受けし者 エースの眷属 ブラコン兄妹 学び上手
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クインの成長はジャックに比べれば劣るが、それでもDランク並みのステータス値がある。
ただ、クインの場合は女の子ということもってあまり戦わせたくなくて、クインの成長を意図的に俺が抑えている感がある。 俺としては、女の子は余ほどのことがないかぎり最低限身を守れるくらいに強くなったら、家の中のことを任せたいと考えている。
古い考えかもしれないが、男は外を女は家の中を守るのがやっぱり理想じゃないかと思うんだ・・。
それに、クインも女の子なんだから将来的に誰かと結婚して子供もできるかもしれない。 そういうときのことを考えて、家の中を守らせることも覚えたほうがいいと思い、クインに毎食料理を作らせていたら料理人のジョブを所得していた。
しかも、料理人のジョブ特性は魔力上昇で、初めて魔力値が上がるジョブを見つけたことになる。 料理人で魔力って・・・器用とかそういうことが関係してなのかな・・。
何はともあれ、魔力が上がるジョブが見つかったのはありがたいことだ。
クインの今後については・・・・まぁ、本人と話しながらかな。
見てもらったら分かると思うけど、二人の成長速度は極めて速く、指導スキルでステータスが上がっていることもあって、3人の中じゃ俺が一番弱い。 悲しいかな・・・。
「というわけで、この1週間拠点に篭ってレベルアップに励んできたわけだけど、折角異世界に来てまで家に引き篭もっていては勿体無いので、今日は拠点をでて森を散策しようと思います」
リビングのソファーに座る二人に向けて俺は宣言する。
「いいと思いますよ。 ずっと訓練ばかりだったので、そろそろ実践経験を積みたいと思ってましたし」
「私もです。 新しい食材があるかもなんで楽しみです」
二人ともこれと言った反対はなしか。 まぁ、二人が俺の言うことを聞かなかったことはないから当然か・・。
それにしても、ジャックは戦うことに目覚めた感じがあるな。 クインはクインで、料理人のジョブを得てからすっかり料理に嵌まってしまってるな。
二人ともに個性が出始めているのはいいことだ。 二人の成長が楽しみだ。
その後、装備を整え俺たちはこちらの世界に来て以来の外に出る。
俺は守りを重視して剣と盾を、ジャックは俊敏性を重視して剣と弓、クインはバランスをとるため杖と弓をそれぞれ持ち、皮のベストを服の上から着込む。 この拠点の装備は、どれも初心者が扱うよりは少し上ぐらいのものしか置いていない。 これはコアの魔力でも質を上げることはできないので、質を上げたければ外で手に入れるか拠点の工房で作るしかない。
拠点にはほかにも工房があるので、希望者が入ればそっちのほうも育てることを何れは考えなければいけないだろう。
拠点の扉を潜り抜け、1週間ぶりの外にでる。
拠点を出たところで洞窟の中に、1週間前とは違う違和感を感じる。
ぬかるんだ地面に目を向けると、踏み荒らされるようにして幾つかの足跡が残されている。
どうやら、この1週間のうちに俺たち以外の誰かが住み着いてしまったらしい。
魔物か人間か・・・足跡を見る限りではどちらとも言えないが、喜ばしいことでは決してない。
「兄さんどうしますか?」
ジャックが心配そうな顔で俺に聞いてくる。
「とりあえず、住み着いたのが人間か魔物か確認しないと・・。 魔物なら相手にもよるけど実践を積むために戦うこともあるかもしれないけど、人間だとすると俺たちのことを知られる訳にはいかないからなぁ・・・・どうしたもんか」
こんなにも早く外部との接触が起こるとは予想外だ。
正直、人間だとしたらしばらくはまた拠点に篭ることを考えないと・・・今はまだ、俺に誰かを守るだけの力はないから二人を危険なめに合わせることはしたくない。
魔物なら倒してしまえばそれで問題ないのだが・・。
「よし、ジャックを先頭に俺・クインの順で進むぞ。 ジャックは先頭で周囲の索敵と警戒しつつ何かあればすぐに報告すること、クインは後ろから警戒しつつジャックが危なくなったら援護してやってくれ。 いいか、くれぐれも無理はするな。 洞窟にいるのが人間だと分かったらすぐに拠点に撤退するからそのつもりでいてくれ」
「「はい。 兄さん」
ジャックを先頭に、俺たちは洞窟の道を歩き出す。
この洞窟は入り口から一本道が続き、分かれ道をきに3つの道に分かれる。 俺たちはそのうちの一つにいるわけで、残りの3つの分かれ道の先はそれぞれ大部屋と小部屋がる。
3つの分かれ道まで来たところで、再び足元を見ると足跡はまっすぐ大部屋のほうに向かっている。
このままそっちに進んでもいいのだが、万が一にももう一方の小部屋の道から誰かきたら俺たちは完全に挟み撃ちにあってしまう。 それだけは避けなければいけない。
なので先に小部屋のほうの道の安全を確保することにする。
ジャックに指示を出しそちらの道に進む。
小部屋まであと少しというところでジャックの足が止まる。
「兄さん、魔物です」
小部屋の入り口を守るようにして、木の棒を手に持ち二足歩行で歩き回る犬が4匹。
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コボルト
ランク:E
ジョブ:魔物下級Lv4
体力:45
魔力:27
腕力:55
俊敏:60
スキル:棒術Lv1
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鑑定結果はコボルト、ランクEの魔物だった。
「魔物にもランクあるのか・・。 それに、ジョブが魔物下級ってレベルが上がると進化でもするのか・・」
とはいえ、侵入者は魔物であることが分かった。
ランクやステータスを見てもこちらが上で、実践の相手としては十分だろう・・。
「ジャック、クイン、行けるか?」
「任せてください兄さん」
「私も大丈夫です。 援護は任せてください」
まったく、ホントに俺の魂を分けてるとは思えないくらいしっかりしてるな二人は。 4歳児とは思えないくらい頼もしいよ。
「よし、クインの弓で先手を取って俺とジャックで2体ずつ相手にするぞ・・・・・・いまだ、撃て!」
クインの弓から矢が一本放たれ、油断していたコボルトの一匹に命中し赤紫の血が飛び散る。
「「「ギギギッ!!!」」」
突然の攻撃に残りの3匹が慌てる。
「行くぞ、ジャック!」
「はい。 兄さん」
そこへ俺とジャックが剣を抜いて襲い掛かる。
そこでようやく敵に気づいたコボルトも木の棒を掲げ応戦してくる。
「ギギッ!」
「ジャックは右の2体、俺は左の2体をやる」
素早く指示を出して戦闘に入る。
「ギギッ!」
俺に向かってきたコボルトが振り下ろす木の棒を盾で受け止める。
さらにもう一匹のコボルトが、それを見て横から飛びかかってくるので、盾で攻撃を受け止めたほうのコボルトの腹を前蹴りでふっ飛ばし、飛び掛ってくるもう一体に向き直るとタイミングよく後方からクインの弓がコボルトの足に突き刺さる。 それで体勢の崩れたコボルトの首を俺が剣で斬る。 事切れたコボルトが一体地面に横たわると、蹴り飛ばされたもう一体が再び木の棒を構え向かってくる。
そこへ後方から再び矢が飛んできてコボルトの腕と足にそれぞれ命中する。 赤紫をした魔物の血が飛ぶがコボルトは止まることなく、木の棒を振り下ろす。
「シールドバッシュ!」
攻撃のあわせ、盾術士のアーツであるシールドバッシュを発動させ盾で攻撃を防ぐと共に相手の体勢を崩す。
「スラッシュ!」
そこへさらに、剣術士のアーツ技でコボルトを追撃し倒しきることに成功する。
後ろを見ると、すでにジャックが一人で2体のコボルトを切り伏せていて、何時でも俺の助けに入れるようにしてくれていた。
コボルトのランクはE、ステータスの平均値は50前後なのでCランク並のステータスを持つジャックには苦もない相手だったようだ。
俺にしても、ステータス値上は上回っているので問題ないのだが、如何せん実践は今日が初めてなので動きが硬い。 そこをクインがうまくサポートしてくれているので、何とか戦闘が出来ている感じだ。 まだまだ一人では弱っちい俺であった・・。
【盾術士のレベルが2→3に上がりました。 ステータス値が上昇します。 盾使いLv3のスキルツリーが開放されました。 10Spを獲得しました】
【剣術士のレベルが2→3に上がりました。 ステータス値が上昇します。 剣士Lv3のスキルツリーが開放されました。 10Spを獲得しました】
お、レベルアップ来た。
あんまり活躍してないんだけど、こうしてコツコツレベルを上げていけば俺も一人でいつか戦えるようになるはずだ。
ステータス画面からスキルツリーを操作して見切りLv1と挑発のスキル取得する。 見切りはレベル×5%の確率で相手の攻撃が当たらなくなるスキルで、挑発は相手の意識を自分に向けて味方を攻撃から守るスキルだ。 二人が危険に陥ることは今のところないが、これで万が一には二人を守れるだろう。
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名前 エース
年齢:5才
ランク:Ex
ジョブ(∞):育成師Lv2 剣術士Lv3 槍術士Lv2 棒術士Lv2 弓術士Lv2 盾術士Lv3 拳闘士Lv3
種族:人間
体力:101
魔力:33
腕力:104
防御:56
俊敏:56
スキル: 指導Lv1 解説Lv1 超隠蔽Lv1 剣術Lv3 槍術Lv2 棒術Lv2 弓術Lv2 盾術Lv3 身体強化極小 見切りLv1 挑発 眷属化 スキル成長速度2倍 ジョブ成長速度2倍 獲得SP2倍 鑑定
SP:75p
称号:世界神の加護を受けし者 異世界を越えし者 ユニークジョブ使い 育て上手 教え上手 聞き上手 理想の先生
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部分的ではあるが、ついに俺もDランク平均を超える数値が出てきた。
これでコボルトくらいは一人で何とかなるかな・・。
戦闘が終わり後方にいたクインもやってきたので、俺は二人の頭を撫でながら今の戦闘を褒めてやる。
その後、コボルト達が一体何を守っていたのかを確認するため小部屋へと向かう。
そこには・・・
「・・・子供がどうしてこんなところに」
・・・縄のようなもので手足を拘束され転がされている5人の人間が・・。
そのうちの一人が俺たちに気づいて声をだしたようだ。
「これは予想外の展開だな・・・」
まさかの魔物と人間両方と接触する形になってしまった。
俺たちは3人で顔を見合わせこの情況をどうするか思案するのだった。
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