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いよいよ動き出すことにしました。

ここから無理やりバトル展開に持ち込んでいくつもりです。


 あれから1ヶ月経った。

 明日はエレンとの約束の日なわけだが、まずはこの1ヶ月のエレンの成果を見てほしい。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 エレン・サンクトア

 18歳

 ランク:C

 ジョブ(6/6):レンジャーLv3 薬師Lv3 投擲士Lv5 狩人Lv4 拳闘士Lv6 料理人Lv5

 体力:205

 魔力:245

 腕力:185

 防御:170

 敏捷:315


 スキル:索敵Lv10 危険察知Lv5 罠作成Lv4 罠解除Lv4 調薬Lv3 剣術Lv6 弓術Lv10 鷹の目 忍び足 身体強化極小 瞑想 料理Lv5 

  Sp:135

 称号:エースの眷属 学び上手 仲間思い 薬学王

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 まず初めにエレンの現在のランクはCだ。

 ステータス値はCランク平均に近く、戦闘に趣を置くというよりは仲間のサポートに趣をおいて育てたつもりだ。

 何度か戦闘させてみたが、エレンは戦闘に向いているとは思えなかったので、本人と話し合ってシーフや薬剤師のレベルを上げて仲間のサポートを中心にいくことにした。

 それでもある程度の戦闘が出来ないと危険なため、投擲士・弓術士のジョブを取らせて遠距離からの攻撃を教えた。 シーフの索敵と合わせてエレンのスタイルには合っていた。 遠距離だけではということで、拳闘士のジョブもとらせて剣術と共に近接戦も教え込んであるので中々にエレンはバランスがいいと思う。 


 ジョブに関して新しく分かったことがある。

 エレンのステータスを見てもらっても分かると思うが、シーフ・薬剤師・弓術士のジョブがない。

 これは下位職だったものが、中位職にクラスアップしたからだ。

 気づいたのはシーフのジョブがLv10に到達した時だった。 ジョブには、階級ごとにレベルの上限が決まっていて、下位職のレベル上限は10だ。 ちなみにスキルレベルは一律Lv10でカンストとなる。

 で、シーフのレベルが10に上がったときにメッセージが表示されて、


【シーフのレベルが上限に到達しました。 中位職レンジャーにランクアップ可能です。 ランクアップしますか? はい/いいえ?】


 はいを選択したらジョブがレンジャーに書き換わっていたのだ。

 で、他の二つももれなくLv10に到達したときに、薬剤師→薬師へ弓術士→狩人にクラスアップしている。

 これにより、レベルアップ時のSp獲得量が下位の10から30に上がっているし、ステータスの伸びも上がっている。

 確定ではないが殆どのジョブには下位~上位までのランクアップがあるみたいで、中位職のレベル上限は10より高いものと推察される・・。

 兎に角これでジョブの可能性がまた一つ上がったわけだ。


 レンジャー:シーフのランクアップ職。 敵を見つけたり罠を作って敵を妨害したりと、よりサポートに特化した。

          ジョブ特性:体力・俊敏上昇


 薬師:薬剤師のランクアップ職。 薬作りの効果があがる。

       ジョブ特性:魔力上昇


 投擲士:武器を投げて相手を攻撃する。

       ジョブ特性:腕力・俊敏上昇


 狩人:弓術師のランクアップ職。 弓の扱いがうまくなり、気配を消すことができるようになる。

       ジョブ特性:体力・俊敏上昇


 料理人:料理をつくるのが美味くなる。

       ジョブ特性:魔力上昇

 

 スキルに関しては、シーフからレンジャーに変わったことで新しく罠を作れるようになっている。

 レンジャーというジョブは、やはり戦闘職ではなくサポートがメインのものなので、罠を張ることでより仲間を守るサポート間が強くなっている。

 後は、薬剤師のランクアップで調合スキルが調薬スキルに変化している。 変化後のスキルは、作る薬の効果が上がっている以外は変わりがないので、単純にジョブのランクアップの影響でスキルも変化しただけみたいだ。

 狩人のスキルは気配を隠すようなもので、レンジャーのジョブとは非常に相性がいい。


 そんな感じで、称号も増えている。


 仲間思い:仲間は俺が守る。 危険察知の効果上昇


 薬学王:薬作りは任せろ。 薬の効果が上がる。



 うん、我ながらいい感じに育ってきているな。

 エレンの育成方針としては、このままバランス良くステータスを上げつつサポートをメインに行く感じだな・・。  

 

 ついでだから俺たちの成果も見せておこうか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前 エース    

 年齢:5才

 ランク:Ex

 ジョブ(∞):育成師Lv4 剣豪Lv2 ランサーLv2 バーバリアンLv2 狩人Lv2 シールダーLv2 闘拳マイスターLv2 曲芸師Lv8 レンジャーLv2 薬師Lv2 料理人Lv3     

 種族:人間

 体力:510

 魔力:455

 腕力:525

 防御:510

 俊敏:560


 スキル: 指導Lv3 解説Lv3 技能指導Lv2  超隠蔽Lv3 剣術Lv10 槍術Lv10 棒術Lv10 弓術Lv10 鷹の目 忍び足 盾術Lv10 身体強化中 先読みLv3 挑発 索敵Lv10 罠作成Lv2 罠解除Lv2 料理Lv3 眷属化 スキル成長速度2倍 ジョブ成長速度2倍 獲得SPスキルポイント2倍 鑑定 

 SP:475p

 称号:世界神の加護を受けし者  異世界を越えし者  ユニークジョブ使い  育て上手  教え上手 聞き上手  理想の先生 


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 名前 クイン   

 年齢:4才

 ランク:Ex

 ジョブ(∞):剣豪Lv2 ランサーLv2 バーバリアンLv2 狩人Lv5 シールダーLv2 闘拳マイスターLv2 曲芸師Lv8 レンジャーLv2 薬師Lv2 超料理人Lv3         

 種族:人間

 体力:670

 魔力:550

 腕力:685

 防御:670

 俊敏:725


 スキル:剣術Lv10 槍術Lv10 棒術Lv10 弓術Lv10 盾術Lv10 身体強化中 先読みLv3 空間把握Lv4 腕力上昇中 鷹の目 忍び足 索敵Lv10 危険察知Lv5 罠作成Lv3 罠解除Lv3 挑発 瞑想 料理Lv2 超隠蔽Lv3 鑑定 

 SP:450p

 称号:最高神の加護を受けし者 エースの眷属  ブラコン兄妹  学び上手 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 詳しい説明は省くが、俺もクインも下位職だったものがすべて中位職に変わり、ステータス値はAランク平均を超えてきている。

 クインに限れば、俺の指導スキルのおかげでAランクでも真ん中くらいのステータス値には上がっている。

 育成師の成長速度は凄まじい。

 これがゲームだったらチートだと騒がれていることだろう。

 だってまだ、この世界に来て1ヶ月でAランクまで来てるんだぜ・・。



 と言うわけで、1ヶ月またもや拠点に篭って頑張ってしまった。

 まぁ、今回も育成に関していろいろと分かったことがあったからこれはこれで無駄ではないはずだ。

 さて、それはさておき問題となるのは明日のことだろう。

 それは何故か・・。


 この1ヶ月の間俺は、ジャックにエレン達の村を見張らせていたことを覚えているだろうか。

 そのジャックから連絡があり、村の連中に怪しい動きがあるそうだ。

 いや、詳しく話すと村がではなく、帝国がと言ったほうがいいだろう。

 そもそも、エレン達の住む村があるのは帝国領の中だ。 それを考えれば、村の中に帝国の人間がいてもおかしくはない・・。

 つまり、エレン達の村の中には帝国から来た村を監視する人間がいるということだ。

 そこから察するに、ジャックが送っていった4人から俺たちの情報が何らかの形で伝えられている可能性があるということだ。

 おそらく村にいる帝国の人間は、大陸内でランクの高い人間を見つけるために配置されている監視役だろう。 そういう存在を使っていると聞いたことがあるからな・・。

 何故そんなことが分かるのかって? それはね、


「帝国の連中はおそらくアンタ達を捕まえて戦争の道具にでもするつもりさ。 ランクってのは遺伝しないから生まれてくる子供のランクはランダムなんだ。 だから、子供が生まれるとその子は必ずランク検査を受けて、国にランクを報告しなくちゃならないんだ。 それで、ランクの低い者はアタイらみたいに同じランクで集まった村で固められて監視される。 逆にランクが高いとその子は国に引き取られて国の戦力として戦うことを義務付けられるんだ。 で、ランクが高いとその子は親から取り上げられ国が管理することになるわけだから、親としてはランクが高いことが知られる前に子供が生まれたことを隠そうとする。 そう言うのを避けるために、アタイらみたいな低ランクのいる村だろうが関係なく、監視の奴が帝国から送られてきてるんだ・・」


 エレンは難しい顔をしながら俺に説明してくれる。

 村への帰還を明日に控えた今になって、エレンは俺に隠していたことを話してくれた。

 やはりあの時、俺たちを探るような目をしていたのは俺たちのランクやジョブを調べるためだったようで、エレンが1人ここに残ったのも本来そのためだったそうだ。

 ではその情報を何に使うかといえば、村に監視としてきている帝国の人間に金と引き換えに情報を売るそうだ。

 エレン達のようなランクが低い者が集まった村では、一人一人がその日の食事代を稼ぐのがやっとだそうでとても裕福とは言えない生活を送っている。

 しかもそういう村には、帝国から村を監視する存在がいるそうでそいつ等の仕事は、辺境の地に隠れ住んでいるといわれる国が把握していない高ランクの人間を探すためだ。

 これは帝国だけではないが、この世界で産まれたものはみな生後1ヶ月以内にランク検査を受け国に報告しなければならない。

 そのランク検査でCランク以上だと分かれば、その子は将来の国の戦力として親元から引き離され国がその子を育てることになるのだ。

 無論、産みの親には莫大なお金が入ることになるのだが、お金よりも自分のお腹を痛めて生んだこの方が大事だという者は当然いる。

 ならばそういう者はどうするかと言えば、子供を国に取られる前にランクの低い者達が住む村へと逃げ込んで、ランクを隠して生活を送るのだ。

 そういった存在を見つけるのが、帝国から辺境に派遣される者の仕事であり、その際の逃げ込んだ者の情報を持ち込んだ者には、本来生みの親が貰うはずだった莫大なお金を受け取る権利が発生するのだ。

 つまり、今回のケースで言うと俺たちもそれに間違われ帝国に売られそうになっているらしい。


「ジャックからの連絡で、村の連中が怪しい動きをしてるのは知ってたよ。 それに、エレン達だけで相談しているときに妙に俺を探るような感じがしてたから、何かあるんじゃないかと思ってジャックを監視にだしてたけど・・・そういうことだったんだね」 


 何かあるとは思っていたけどそういうこととはね・・・・村の連中も、生きるためとは言え人のことを売って得たお金で生活するのはそりゃ心が痛むはな・・。

 エレンもそれが居た堪れなくなって本当のことを話したんだろうしね・・・。

 ホント、この世界のランク制度ってのはおかしなもんだなぁ・・。


「俺たちのことはどれくらい伝わってるかな?」


「少なくてもDランクの魔物を倒せることは伝わってるはずだよ・・。 ・・・・ごめんよ、アタイらはアンタたちに助けて貰って借りがあるって言うのに恩を仇で返すようなことになって・・・」


「仕方ないさ、エレン達だって帝国の連中に逆らえないから従ってるだけだろ?」


「もちろんだよ。 アタイらだってすきで帝国の連中に従ってるわけじゃないさ・・・・何度も言うけど、この世界じゃランクが全てなんだ、ランクの低いアタイらは頭を下げてでも従ってないと酷い扱いをうけるんだけど、まぁどの道アタイらみたいなのの扱いなんて大したもんじゃないんだけどね・・・」


 エレンはどこか諦めたような感じをしているが、諦めるにはまだ早い。

 というか、この問題をどうするか俺まだ言ってないよね・・。


「エレン、村にいる帝国の連中のランクは分かる?」


「ランク? 確か、Bが1人、Cが3人だったはずだよ」


 Bが一人か・・・おそらくこいつがここを仕切っているのは間違いないな。

 後はCが3人となるとステータス次第だけど・・・


「ステータス何かも分かったりする?」


「Bランクの奴は分からないけど、Cランク連中は平均程度だね。 あいつ等いつもそれを自慢してたから確かさ」


 平均程度か・・・なら行けるかな。

 ここは一つ、成長したエレンにも頑張ってもらいますか。


「じゃあ最後に一つ確認、エレン達はもし村から帝国の連中を追い出せたらどうしたい?」


「どうしたいと言われてもねぇ・・・例え、村から帝国の連中を追い出したとしても変わりの奴がすぐにやってくるだろうし、結局は何も変わらないと思うんだけど・・・」


「聞き方が悪かったね。 こう言えばいいかな。 帝国を追い出したら村の連中全員で俺に従ってくれるか?」


 俺はこのチャンスを逃すつもりはない。

 エレン以外の最弱っ子達。

 それを価値も分からない帝国の連中なんぞに勝手されてたまるか。

 纏めて俺が貰うよ・・・

 せっかくの最弱っ子だ、纏めて俺が育てて最強にするに決まってるじゃないか!


「俺がエレンと同じく、そいつ等全員最強に育ててやるよ」


「アンタ・・・・・いいさアンタに従うよ。 アンタには借りがあるし、ここまで育ててくれた力は本物だ。 最弱でいるくらいならアタイらのすべてをアンタにあげるから、それでアタイらを帝国の連中になんぞ負けない最強にしてくれ!」


 エレンもこの1ヶ月で大分強くなったな。

 下ばかり見てたエレンがちゃんと上を向けている・・・・・最弱であることを認め、それでも強くあろうとしている。

 最弱からの下克上。

 失う物がないから強くなれる。

 弱さを知るからこそ見えるものがある。

 これだから辞められないんだよ誰かを育てるの。

 人が人の壁を越える瞬間を見るのは・・。


「分かった。 俺について来い。 ただし、今回はエレンにも戦ってもらうからな。 怖いだなんだは今回は通用しないぞ、今回は奪う戦いじゃない守る戦いだ。 エレン、俺が育てた力でお前の村の連中を守るんだ」


「・・・・・分かったよ。 アタイもアタイの力でみんなを守って見せるよ」


「エレンなら出来るさ。 何たって、俺が育てたエレンだからな」


「またアンタはそんな口説き文句みたいなことを・・・クインが睨んでるよ」


 むむ、違うんだクインお兄ちゃんはけしてエレンを口説たわけではなくて・・・・・はい。すいませんでした。

 ブラコン怖いです・・・・。


「それで、具体的なことはどうするんだい?」


「ん? そんなもん何もないぞ。 相手の出方に合わせるだけだ。 まぁ、大体の行動は予想がつくからエレンこれ用意しといて」


 俺はエレンに必要な物を書いた紙を渡す。

 ホントのことを言えば、ジャックから村の様子を逐一聞いてるので向こうがどう動いてくるかなんて丸分かりだ。

 向こうは俺たちが子供だってことも知ってるみたいだから、きっと舐めて掛かってくるだろう。

 一応明日は村の連中と話し合うつもりでいたんだけど、帝国の奴らは力に固執してるからどっかで仕掛けてくるだろうね。

 こっちは知らない振りして、アホな魚が餌に食いつくのを待つだけさ。

 例え戦闘になったとしても、今の俺なら二人に頼らなくても戦えるはずだ。

 それだけのことはして来たつもりだ。

 俺だって強くなってる・・・・はずだ。


「言い切れないのが俺っぽいよな」


 それでも俺はやるけどね。

 さぁ、そろそろ動かしてみようか。

 世界って奴を。 

くっ、話がまったく思いつかん・・。

こうならば無理やりにでも話を進めねば・・。

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