<第2話> この女の子の正体は・・・。
~注意点~
・あくまで趣味の範囲で書いていますので、次回話は100%連載するかは不明ですのであしからず。
・話が分かりにくかったり、下手かもしれませんが許してください。
<第2話 この女の子の正体は・・・。>
「んぅ・・・。うるしゃいな~。あたしの睡眠邪魔しちゃだめぇ・・・。」
その声を聞いて俺はぼんやりとしていた世界から、元の世界へと引き戻された。
辺りを見回し俺の左肩に頭だけのっけて、すぅすぅ言っているこの女の子に声をかけてみた。
「おーい。とりあえず起きてくれ~!もーしもーし?」
一向に起きる気配がしないぞ。どうしたもんかな・・・。
俺は一つのアイデアが思い浮かんだ!俺って天才!(キリッ
横っ腹をくすぐってみるっていうのはどうだろう?
・・・。
いざやってみるとなると、何か気が引けるなぁ・・・。罪悪感?みたいなもんだ。
すぅーーはぁーー。深呼吸をして一旦落ち着こうと思ったけど、時間が経っちゃって余計に緊張してきた。
何か良い香水みたいな匂いも漂ってくるし。髪もさらさらしてるし。
あぁー!俺のへたれ野郎!女の子をただ起こすだけじゃないか!!
俺は意を決して横っ腹をくすぐってみた。
「ん・・・。んきゃきゃきゃ~っ!」
すでに言葉にすらなっていない。だが、ようやく俺の肩から顔をあげ、起きてくれたようだ。
「なにすんのよぉー!!こんなことしてタダで済むと思ってんのー?ってアンタか・・・。」
へ?アンタって?この少女は俺の事知ってんのかな?聞いてみればわかるか。
「あのー。あなたはどちらさまですか?よかったらお名前を教えていただければ・・・。」
少女の目が大きくなって、不思議そうにこっちを見ている。俺なんか変な事言ったか?
普通に初対面の人に自己紹介をしてもらおうと思って。あっ!こういう時は自分からだったな。
「えっーと。俺の名前は
「そうじゃなーい!!!」
自己紹介しようと思ったら少女が大声で遮ってきたぞ。何事だよ、コレ。
「アンタの名前なんて知ってるっつーの!」
「え・・・。なんで?」
「なんでって・・・本当にどうしたの?あたしの名前分かるよね?」
あたしの名前分かるよね?って問いかけられたけど口から出たのは、
「え!?初対面じゃないんですか?前に会ったことがあるなら、すいません覚えてません。」
少女の顔がすぅーと青ざめていくのが分かる。
「そっか。そうだよね・・・。やっぱり覚えて無いよね。」
少女はぼそぼそと何かを言っているようだが、声が小さすぎて全く聞こえなかった。
「ま、そんなことはどうでもいいんだよ!あ。そうそう!君の名前は佐中君だよねっ?よろしくねー!!」
「自己紹介してないのに何で俺の名前を・・・?」
「細かい事気にするオトコはもてないぞー!」
「うっさいわ!もてないのは事実だけど。」
「やっぱもてないよね~」
どんだけ俺の事をいじめたいのだろうか。はぁ、大変だなぁ。
「とりあえず、あなたの名前教えていただいても?」
「えー?あたしの名前~?どーしよっかな~?」
「土下座までするなら教えてあげなくも無いけど~?」
いちいち面倒くさい娘だ。
「むっ。今面倒くさいとか思ったでしょ?」
「そんなこと思ってねーよ!?」
「それにしても驚きすぎじゃない?もしかして図星?」
「は、はぁ?そ、そんなわけないだろ?」
「挙動不審なところを見ると、図星ってことね。」
なんて勘の鋭いんだろう。これからは無心でいこうかな・・・。
「しょーがないわねー!今回だけ特別に教えてあげるわ。」
「あたしの名前は城見玲奈よ。忘れんじゃないわよ。分かった?」
「へいへーい。」
「返事は1回ではい。」
「はい。」
「よろしい。とりあえず、あたしはあなたの案内役としてここにいるの。」
「だから、あたしの命令は絶対よ。分かった?」
「へーい。」
「返事は・・・。」
「あ。はい!」
こうして、案内役?だかよく分からんが、この世界についての案内役の城見玲奈さんが見つかったことですし。
一件落着ですかね。
第3話は考え中ですので、まだしばらくかかりそうです><
タイトルが決まり次第、お知らせします!!