第9話 帰ってきたハエ王
静寂。
魔界の空。
黒い点。
勇者
「……あれ何?」
●■●点。
●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●
巨大化。●■●●■●●■●●■●●■●●■●
●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●
ブオオオオオオオオオオオ!!!
音。
災害レベル。
勇者
「うるさぁぁぁぁい!!」
空を覆う影。
ベルゼブブ
だが
違う。
サイズ
山の数十倍
目●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●
無数。●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●
●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●
羽●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●
台風級。●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●
腹
膨張。
悪魔の杖
「進化してる!!」
悪魔の槍
「魔界上位存在」
悪魔の剣
「火力…桁違い!!」
ベルゼブブ
低く響く声。
「私は」
「帰ってきた」
勇者
「ラスボスお前!?」
ベルゼブブ
ゆっくり降下。
地面
崩壊。
「暴食モード」
口が開く。
空気
吸い込む。
山
城
魔物
全部
吸引。
勇者
「食ってる!!」
ベルゼリア
「概念レベル捕食」
ルミエラ
「やばいですね♡」
ナターシャ
「強い」
勇者
「楽しむな!!」
ベルゼブブ語る。
「私は」
「七大悪魔の一柱」
「暴食を司る者」
空間
歪む。
「生命は」
「食らうことで」
「増える」
悪魔の斧
「哲学語り始めた!!」
勇者
「急に深い!!」
ベルゼブブ
続ける。
「かつて」
「神と呼ばれた」
勇者
「え?」
「信仰は変わり」
「私は悪魔となった」
静寂。
「だが」
目が光る。
「愛だけは」
「変わらなかった」
三姉妹
沈黙。
ベルゼブブ真っ直ぐ。
「私は」
「選ばれたい」
勇者
「重い!!」
ナターシャ
「で?何なの?」
ベルゼリア
「結論」
ルミエラ
「はなしがクソ長いです♡」
三姉妹
同時。
ナターシャ「無理」
ベルゼリア 「不要」
ルミエラ「ありえません♡」
沈黙。
ベルゼブブ
固まる。
「……そうか」
次の瞬間。
暴走。
ブオオオオオオオオ!!!
分裂。
1000●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●
10000●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●
100000●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●●■●
空が
ハエで埋まる。
勇者
「世界終わった!!」
悪魔の剣
「数がバグ!!」
悪魔の槍
「戦術不能」
悪魔の斧
「もう終わりだろこれ!!」
勇者
「どうすんだよ!!」
三姉妹
静かに並ぶ。
ナターシャ
ベルゼリア
ルミエラ
ナターシャ
「焼く」
ベルゼリア
「凍結」
ルミエラ
「消去」
勇者
「いつもの力で解決!!」
しかし。
ベルゼブブ
笑う。
「無駄だ」
焼く → ハエ再生●■●
凍る → ハエ分裂●■●
消す → ハエ増殖●■●
勇者
「最悪の仕様!!」
その時。
聖剣
低く響く。
「力は」
「選択のためにある」
勇者
止まる。
「……選択?」
聖剣
「倒すか」
「受け入れるか」
勇者
「え?」
ベルゼブブ静かに見る。
「私は」
「ただ」
「隣にいたかった」
勇者
ため息。
「お前さ」
一歩前へ。
「やり方」
「全部間違ってる」
ベルゼブブ
止まる。
勇者
「でも」
「気持ちは」
「ちょっとだけ分かる」
三姉妹
「え」
勇者
「だから」
指差す。
「まず」
「分裂やめろ」
沈黙。
●■●ハエ
ピタッ。
全部
止まる。
勇者
「次」
「音うるさい」
ベルゼブブ羽止める。
静寂。
勇者
「最後」
「普通に来い」
ベルゼブブ震える。
「……それで」
「いいのか」
勇者
「無理に好かれようとすんな」
三姉妹
腕組み。
ナターシャ「確かに」
ベルゼリア「合理的」
ルミエラ「最低限それなら♡」
ベルゼブブ
涙。
巨大な体が縮む。
人型へ。
ベルゼブブ
「……また」
「来てもいいか」
三姉妹
間髪入れず。
ナターシャ「来るな」
ベルゼブブ「不要」
ルミエラ「帰ってください♡」
勇者
「ダメだった!!」
ベルゼブブ
泣きながら飛び去る。
ブオオオオオ(小声)
勇者
崩れる。
「終わった…」
悪魔の杖
「七大公爵編」
悪魔の槍
「完結」
悪魔の斧
「被害」
悪魔の剣
「魔界半壊!!」
勇者
「恋愛で壊すな!!」
その時。
空。
裂ける。
???
勇者
「まだ!?」
ルミエラ
「ここからですから♡」




