第5話 魔界中央大闘技場にて、料理対決開始
巨大テロップ出現。
【第二幕:料理対決】
テーマ食材:勇者が今いちばん食べたいもの
勇者(真ん中・三角巾)
「いや普通にカレーとかで」
魔王(腕組み)
「却下」
ゲラハーゴン(そろばん弾き中)
「視聴率が伸びませぬ」
悪魔の杖(実況)
「さあ始まりました!! 魔界版・料理の鉄人!!」
悪魔の斧
「家庭力が魔界の未来を決めるゥゥゥ!!」
観客ボルテージ
78% → 89% → 94%
開戦!!
エリシア
静かに一礼。
「王宮料理の真価、お見せいたします」
銀の包丁、静かな音。
トントントン……
観客
「静かだ……だが速い……」
聖剣
『無駄がない』
香草の香り。
バターが溶ける音。
肉を焼く音が上品。
ゲラハーゴン
「高級路線…単価が高い…」
魔王
「貴族票が動くぞ」
ナターシャ:チャーハン
「火力こそ正義!!」
ゴォォォォォ!!
中華鍋、赤熱。
米が舞う。
悪魔の剣
「炎の舞踏会!!」
悪魔の斧
「焦げる焦げる焦げる!!」
勇者
「目が開けられねぇ!!」
だが。
パラパラ。
黄金色。
観客
「おおおおおお!!」
❄ベルゼリア:焼きそば
「温度管理は完璧に」
鉄板温度、精密制御。
ジュゥゥゥゥ……
湯気が直線的。
悪魔の槍
「水分量コントロール完璧」
麺が艶やか。
ソース香る。
勇者
「祭りの匂い!!」
ルミエラ:お好み焼き
「愛情を混ぜます」
ふわり。
混ぜる。
とろり。
焼く。
ハート型。
「美味しくなーれ♥♡」
悪魔の杖
「形状補正魔法ァァ!!」
甘いソースの香り。
観客うっとり。
エリシアの皿
完成。
【王宮仕立て・勇者のための晩餐】
・低温調理ロースト肉
・季節野菜のポタージュ
・焼きたてパン
・手作りデザート
盛り付け、芸術。
観客、静寂。
魔力メーター
静かに……100%到達。
三姉妹 95%で停止。
審査開始
勇者、中央。
「俺が食うの!?」
魔王
「当然だ」
ゲラハーゴン
「リアクションが興行の命」
ナターシャ・チャーハン
勇者一口。
「うまっ!!」
観客
「うおおおお!!」
魔王
「破壊力ある」
ゲラハーゴン
「庶民層大歓喜!!」
ベルゼリア・焼きそば
勇者
「安定感すごい…」
悪魔の槍
「再現性高いぞ!!」
魔王
「量産可能」
ゲラハーゴン
「屋台展開できる…!」
ルミエラ・お好み焼き
勇者
「なんか…優しい…」
ルミエラ
「毎日焼きます」
悪魔の斧
「囲い込み戦略!!」
エリシア・王宮料理
勇者、静かに食べる。
沈黙。
観客、息を止める。
「……」
「……あったかい」
魔族、ざわめき。
「豪華なのに…落ち着く」
魔王、目を細める。
ゲラハーゴン
「高級だが…家庭的…だと…?」
聖剣
『王とは、支える者』
勇者
「毎日これ食えたら、戦える」
三姉妹
「ぐぬぬぬぬ」
結果発表
魔王、立ち上がる。
「総合評価――」
観客
「ゴクリ」
「引き分けだ」
会場爆発。
「はぁぁぁぁ!?」
ゲラハーゴン
「続編で稼げますぞ!!」
悪魔の杖
「シリーズ化決定!!」
悪魔の斧
「魔界復活ビジネスモデル完成!!」
勇者
「で、俺は?」
魔王
「賞品だ」
勇者
「まだ!?」
三姉妹+エリシア
「私を選びなさい」
魔力メーター再点灯。
城の耐久値:41%。
観客ボルテージ:限界突破。
三姉妹
「次は新婚生活編よ」
勇者
「逃げ場がねぇぇぇぇ!!」
料理対決編、完。
(次回、地獄の同棲体験編へ続く)




