幼馴染が熱が出たと、婚約者が呼び出されました。よし(๑•̀ㅂ•́)و✧見舞いに行こう。
名前を借りました
婚約者クヌムとカフェでデート中。
クヌムの幼馴染ハトホルが、熱が出たと、デートのたびにハトホルの使いが呼びに来る。
今日も来た。
毎回呼ばれて、毎回きっちり見舞いに行く私、ラー。
「大丈夫?」
私は、婚約者の幼馴染ハトホルに言った。
「え…?」
何故いるの、みたいな顔をするハトホル。
「心配でお見舞いに来たわ!」
私は真剣な顔で言った。
「あの…」
ドン引きしているハトホル。
「大丈夫?お医者様は何て?」
ハトホルに迫った。
「いや…」
「ラー、あんまりいると、病人を疲れさせるから、もう帰ろうか」
クヌムが言った。
「そうですわね。お大事に」
「あ…」
そして、私とクヌムは、イチャイチャを見せつけて帰る。
そんな事が続いたある日。
「俺よりハトホルが大事なのか!?」
クヌムが言った。
「貴方の幼馴染が具合が悪いから、お見舞いに行っているのですよ」
「ハトホルは赤の他人だ!俺は可愛い婚約者ともっとデートしたいしイチャイチャしたい!」
欲望ダダ漏れのクヌムが、真剣な顔で言った。
「あら、欲望だらけですね」
「健全な青少年はみんなそうだ!」
クヌムは言い張った。
「あらまぁ」
「そもそも、何でデートの日に、デートの場所まで、毎回呼びに来るんだ?」
「今流行りの、病弱な幼馴染じゃないんですか?」
「流行ってるのか?」
「小説でですわ」
「小説と一緒にするな。…ちなみに、どんな話なんだ?」
それでも聞いてくれるクヌム。
優しい。
「主人公の婚約者が、幼馴染が熱が出たと、デートのたびに呼び出され」
「ふむ」
「病弱な幼馴染を選んだ場合、婚約破棄します」
「絶対やだ!」
食い気味にクヌムが言った。
「小説の話ですよ」
「それでも絶対やだ!」
またしても食い気味にクヌムが言った。
「幼馴染を選ばなければ良いのですよ」
「選ぶわけないだろ!」
即答された。
「ありがとうございます」
「頼む俺を捨てないでくれ…」
縋り付いてくるクヌム。可愛い。
「あらまぁ…」
そこへ、ハトホルの使いが呼びに来た。
「もう呼びに来るな!デートの邪魔をするな!侯爵家の名前で抗議するぞ!」
クヌムのあまりの剣幕に、使いが真っ青になって逃げた。
それから、2度とハトホルから呼び出される事は無くなったのだった。
めでたしめでたし。
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