奇妙な協力関係
声をかけてきた女性について中に入ると、外観にそぐわず意外と綺麗な作りになっていた。
「ほれ。部屋は2階の奥の部屋を使ってくれるかい。」
「ああ、分かった。」
荷物を置きに早速部屋に向かった。部屋の中は和室程度の広さにベッドが置かれている狭めの部屋だ。だか、防犯用に鍵がかけれるようになっているのは助かる。このままベッドで休みたいところだが、話を聞きに行かないとな。荷物だけ置き俺は部屋を後にする。下へ降りると、飲み物が机の上に用意されていた。
「こっちで飲みながら話そうじゃ無いか。」
「いいだろう。」
俺は席につき、一口飲んでみる。甘めの酒のようだ。
「さて、話とやらを聞かせてもらおうか。」
「はいはい。早速だがあんた。何者だ?」
「俺は人間だ。」
「嘘つけ。そんなスキル枠が多い人間がいるものか。」
「スキル枠?なんのことだ?。」
「そんなことも知らないのかい。スキル枠ってのは習得したスキルを使えるようにしておく身体機能のことだよ。普通の人間は大体10ぐらいなもんだ。だが、あんたは見たところ50ぐらいなら問題ないように見えるね。」
「かなり俺って多いんだな。これは隠しておいたほうがいいのか?」
「そうでもないよ。世界にはお前さんと似た特殊体質のやつはいる。覚えれる魔法が多く扱いのうまい魔導士、【マーニ・グレル】や身体能力がとても高い【バーレル・パッシ】など色々いるさ。」
「そんなにいるのか。じゃあ俺と同じ体質のやつはいるんだろ?教えてくれよ。」
「今までスキル枠がこんなに多い人間は初めてだ。観測された事例もない。あんたが初めてってわけだ。」
それであの驚きようってわけか。納得だ。
「それでだ、あんた。あたしに協力してくれれば当面の宿泊場所、飯、どうやら一般常識が抜けているようだからそれも教えよう。どうだ?」
悪くない話だ。泊まる場所に飯、常識まで教えてくれるなんて助かるが、一体何に協力すればいいのかわからんのが怖いとこだな。まあ受けてみるしかないだろう。
「いいだろう。協力しよう。ただし俺が不要と思った時には切らせてもらうがいいな?」
「かまわないさ。ただし、切った後にこちらが報酬を支払う代わりに依頼を受けることが条件だ」
「了解だ。」
「じゃあさっそくだけど協力してもらうよ。近くの森にいる毒蛇。{ハース・スネーク}の素材が欲しんだ。3匹程度狩ってきておくれ。」
「わかったが、こちらもやりたいことをしながらだがよいか?」
「かまわないさ。2日後の夜までに間に合えばな」
「了解した」
その日は飯をもらい体を休めた。明日から頑張ろう




