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これが私の生きる道~国を追われた美の国第4王女~「私が貴女をマダムに変える、美の国王女の名に懸けて」  作者: 明けの明星


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「美の国 ベルデの森」改めて決意を語る

隠れ家で話がはずむ


「それでは、そろそろ本題に入ろうか」

とアルが言う。


チョビをからかったり、昔の話をしたりして和んでいた空気が一気に張り詰める。

現実から目を背けるわけにはい開かない。

今起きていること、これから起きるであろうこと、そのすべてに。


テレーザはこれまでのいきさつを事細かにダイナ夫妻に話した。


話を聞き終えると、大きなため息をつくダイナ夫妻。

そして、


「ねえ、テレーザ。確認しておきたいの、いいかしら」

とレイが言う。

頷くテレーザに、


「貴女は女王や王妃になる気はないっていうことでいいのね。

そして、美の国の王になる気もない、そういうことで」

とレイが静かに聞いた。


「そうよ。私は国を治めるような器じゃないもの」

とテレーザ。


「でも、あのホイったら私とこの国の王になろうって。ホイ、そんな人じゃないと思っていたんだけど」

とテレーザはホイ王子の真意をはかりかねていた。


「ホイ君、誰かに操られているんじゃいかな」

と葵。

葵からしても、倭の国で会った時とはまるで別人のなホイに戸惑いを隠せない。


「ホイ王子にあの魔法使いは同行していないんだな?」

とアルが聞いた。


「あの魔法使い?」

とテレーザ。

しばし考え、倭の国にも同行していたマルクの事を思い出す。


「そうだな、お前さんの思っているあの人物だ」

とアルが言う。


「知ってるの?だったらそう言えばいいのに」

何となく気まずそうに、言いにくそうにマルクの事を遠回しにさぐるアルにテレーザが言った。


「あの、マルクと言う子はね、アルの弟子だったのよ。それが、方向性が違うと言ってある日突然出て行ってしまったの」

とレイが言った。


「それで彩の国の王子の専属魔法使いか」

と尊が言う。


「マルクが絡んでいるとなると、少し厄介だな」

とアル。


「厄介?」

皆がアルに尋ねる。


「あの子は野心家だ。そしてたぐいまれなる力を持っている。それが暴走しないといいのだが」

とアルが言う。

その顔から笑顔が消えている。


「マルクの気配はしなかったわ。いればわかるもの」

とテレーザが言うが、アルの表情は険しいままだ。


「ホイがどういうわけで、王になりたいって言っているのかはわからないけど、私はお断り。

私の心にある王家の魂が欲しいならあげるわ」

とテレーザ。


「それは軽々しく言うことではないわ」

とレイが言う。


「あなたが王家の魂を持っている。それを知っているのが御父上たちだけではない、それは大変危険なことなのよ」

とレイ。


「だからさ、ホイに王になるのを諦めさせるって。彼だって王位にはこだわっていないはずだもの。

それから、お父様は何処にいるの?まだ会えてもいないのよ。こっちほうが大問題だわ」

とテレーザが言う。


「国王たちは、既に失脚している可能性がある」

とアルが言った。


「失脚って、ホイたちにやられたってこと?」

と駆。


「わざわざお前さんを探しあててまで呼び戻した。

王家の魂を持つ者が、お前しかいない可能性がある」

とアルは続ける。


「王家の魂なら、少なくともフィオナお姉さまにはあるでしょう?」

とテレーザが言う。


「ほかのお姉さまと弟はわからないけど、フィオナお姉さまは次期女王よ。

必ず王家の魂をもっているはずよ。

それが使えないということ?お姉さまがホイに従わないってことね」

とテレーザ。


「マルクが絡んでいるとしたら、それはあり得ない。マルクは人の心を操ることが出来るからな。

フィオナ王女の王家の魂が消滅させられたのかもしれない」

とアルが言う。


「マルクってそんな奴なの?一緒にバーベキューしたときはすごくいい人だったんだけどな」

と葵。


「それなら、私の王家の魂をお姉さまに渡すわ。そして、今まで通り美の国はお父様が国王、時期女王はお姉さま。ホイには諦めて国に帰ってもらう」

とテレーザが言う。


「そうしたら私は」

とテレーザ。


「自分の見つけた道を進みたいの。いろんな人の心を癒して、心の中にある力を引き出してあげたい。

テラピアーナになりたいの。倭の国では職業として成り立たないと言うけれど、それならどこか私を必要としている国に行くわ」

とテレーザが自分の夢を語る。


「それでも、私の帰るところ、そこは倭の国。私の故郷よ」

と続けるテレーザ。


「これが私の生きる道。さあ、お父様を探して、ホイを追い帰しましょう」

と胸を張って言うテレーザ。


その姿は自信に満ちてる。

アルとレイはそんなテレーザを、誇らしげに見つめていた。

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