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航空母艦神鳳  作者: 山月
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第七話 新鋭空母——瑞鶴と雲龍、大鳳——

 1941年(昭和16年)8月26日

 この日、神鳳は第一航空艦隊旗艦となり9月26日竣工予定の瑞鶴とともに第一航空戦隊を編成した。なお、これまで一航戦を結成していた赤城と加賀は第五航空戦隊に配置換えとなった。


 瑞鶴は③計画で計画された30,000トン級空母であったが、イオー・ジマ出現の影響により細部の設計が変更されていた。艦橋の大型化は艦のバランスの問題で断念されたが、戦闘指揮所が設けられ22号電探を装備するなど指揮・探知能力がある程度向上した。また、格納庫には稼働式防火壁を設置、燃料タンク周囲にコンクリートを充填するなど被弾時の被害低減に努めている。対空火器は従来のものに加え、新たに40ミリ連装機関砲8基が増設された。なお、本来姉になるはずだった翔鶴も改④計画で再度建造され、1943年に竣工している。


 一方、改④計画で計画された新鋭空母も順調に建造が進められていた。

 1942年8月には航空母艦雲龍が竣工した。この空母は、空母飛龍の設計を元に建造された中型空母である。瑞鶴同様各所で防御力強化が行われる一方、構造の簡略化などを行うなど建造期間の短縮が図られている。同型艦は改④計画で2隻、⑤計画で4隻、さらにマル急計画で4隻が計画された。このうち2番艦瑞龍が1942年12月、3番艦天城が1943年8月、4番艦葛城が1944年1月、5番艦笠置が1944年6月、6番艦阿蘇が1944年11月に竣工した。

 1943年9月には航空母艦大鳳が竣工した。この空母はイオー・ジマの設計をほぼコピーし建造した大型空母であり、⑤計画では改良型が2隻、⑥計画でも2隻が計画されたが大戦中に竣工することはなかった。

 また、1942年10月には軽巡阿賀野が竣工、秋月型駆逐艦らとともに第十戦隊を結成し空母機動部隊護衛を担うこととなる。


 そして、1941年11月26日。神鳳に将旗を掲げ第一航空艦隊は択捉島単冠湾を出港、一路真珠湾へと向かった。

雲龍型空母

基準排水量:17,500トン

満載排水量:22,800トン

全長:227.4メートル

全幅:22.0メートル

速力:34.0ノット

兵装:12.7センチ連装高角砲6基

   40ミリ連装機関砲8基

   25ミリ三連装機銃12基

(のちにカタパルト、12センチ二八連装噴進砲6基、25ミリ単装機銃多数が増設)

電探:22号電探2基

   42号電探2基

搭載機:62機

同型艦:雲龍・瑞龍・天城・葛城・笠置・阿蘇(生駒・妙義・鞍馬・那須、いずれも未成)

改④計画で登場した中型空母。工期の大幅な短縮がなされており、起工から2年以内の竣工が可能だった。生産の都合上、12.7センチ両用砲の搭載は見送られたものの末期にはカタパルトや対空射撃用電探(42号電探)を装備し活躍した。

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