表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キャンプだホイ  作者: 木苺
第一部:はじまり始まり  (1~6話)
6/24

セーフティルームという名の檻

目が覚めると 枕元にフェンリルが 体を伸ばして座っていた。


いわゆる ワンコ風長座りというのだろうか?

 前足をそろえて突き出し その上に顎を載せ 後ろ足は折りたたんで体の後部にくっついている座り方だ。


真っ白で スッとした鼻づら 活き活きとした目。ふさふさのしっぽ

 私好みの美形さんだ。


「フェンは雌雄どっち?」


「わしは男だ!成獣だ!」


「了解。

 ちなみに 人化するの?」


「そんなことを望まないでくれ。

 せいぜい 巨大化して背中に乗せろ、くらいのイメージにとどめてほしいな」


「そっかー。

 夢の世界 お(とぎ)の国にも いろいろご本人様の希望があるのね」


「ノーコメント!」


「それで 眠っている間に いろいろ夢を見たんだけど

 送り主は そちら様?」


「ああ」


「今度からは 情報伝達は 起きているときに頼みます」


「わかった。 そもそも 今後そういうことをするのは想定しとらんかった」


「そうなの、 圧縮概念でのテレパシーって便利そうじゃん」


「やめてくれ ますます世の中が不安定になりそうだ。

 おぬしは 創造主なんだから 自重(じちょう)してくれ!」


「いや 気に病んで 想像力に縛りをかけられても困るが 奔放すぎるのも困るんだ」


「あーあ ぜいたく言わないで。

 人の心の動きに指図したり 利用するなんてひどいわ!」


「すまん」


これ以上言い合いをしていると 不毛な世界に突入しそうなので

とりあえず 外の世界をイメージしてから 収納空間を出ることにした。


まったく 言いたいことはいろいろあれど

このまま 檻の中に閉じ込められるのはごめんだわ

 お世話係さん達の懸念は理解したけどね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ