表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キャンプだホイ  作者: 木苺
にゃんこパラダイスとコッコ王国(17~22話)
21/24

にゃんこvsコカトリス

コカトリス達が 人属から一目いちもく置かれるようになると、

面白くないのが、人間にごろにゃん甘えるのが好きなニャンコたち。


「なんだよ あいつら、いつのまにか 俺たちの間に割り込んでくるなんて」


「鳥のくせに 生意気だぁ~」



そこで ある時、若い雄ネコたちが集団で、コカトリスの巣を襲った。

夜なら鳥目で襲撃者を見ることができないだろうと考えて。


 ネコは夜目が効く。

 音もなく忍び寄るのも得意だ。


子持ちのコカトリスは、オシャレさん達の庭に、自分達の小屋を建ててもらって、

夜は しっかりと扉の内側から掛け金をかけて寝ている。


なので、コカトリスの家に押し入るためには、扉に体当たりして扉を揺らし

掛け金が振動で外れるまで体当たりを続けなければいけない。


猫たちはそのことを知らなくて、

ちょっと扉を揺さぶればすぐに開くだろうと思って体当たりしたが、扉はびくともせず、

何度も何度も体当たりしているうちに、目覚めたコカトリスが小屋の中でコッココッコと泣き叫び、

その鳴き声で目覚めたオシャレさんが様子を見に外に出てきた。


猫たちは オシャレさん達のことも、「しょせん女だ たいしたことなかろう」とあなどっていた。


なので、オシャレさんに向かって フーッと威嚇のポーズをとった猫達は、

首根っこをつかみ上げられ、現行犯逮捕されてしまった。


 首根っこをつかまれた猫は、紙袋かんぶくろ押し込まれ、

 ポンと蹴られることはなかったけれど、朝まで軒先につるされて

 と~っても 居心地の悪い夜を過ごすことになった。


 紙袋と言っても、柿渋を塗った丈夫な紙でできた袋なので

 猫たちが暴れたぐらいで破れることはなかった。


 なので 押し込まれた猫も、最後はあきらめの心境で袋の中で丸くなることにした。

 なにしろ紙袋の中は真っ暗。

 袋の中で動けばバサバサバリバリ耳ざわりな音がするので

 じっとしているのが一番マシかなぁと思ったしだい。


1匹2匹と仲間が紙袋に押し込まれていくのを見たほかの猫たちは、

逃走に転じた。


まっすぐ、オシャレさん達の集落を突っ切ろうとした猫は、

騒ぎに気付いて、ほかの家から出てきたオシャレさんに取っ捕まってしまった。


なんとなんと オシャレさん達は、猫の進行方向から柄の長い網を突き出し、

すくい上げるようにして猫を捕まえたのだ。


猫にとったら いきなり前方から風が吹いてきたと思ったら

ふわっと持ち上げられ 気が付く網の中に頭から突っ込んだ状態で持ち上げられ、

手足を突っ張って体勢を立て直そうとしたら、手足が網目に突っ込んで抜けなくなったり、爪が網に引っかかって痛いを思いをしたり・・

 うーん こんなことなら 首をつかまれる方が良かった~と思う暇もなく


オシャレさんは 予備のかめの蓋を取って、

容器の上で網を逆さに上下に振るもんだから、網の中の猫はまっ逆さまに墜落。

ズドンと甕の中に落ち込んだらすかさず蓋を閉められ・・

 甕の中は すべすべで爪が立たないからよじ登れない

 中で暴れても 甕そのものがどっしりとした安定(がた)で、蓋もそれなりの重みがあるから、甕が倒れたり、ふたがずれて開くこともなく・・

 閉じ込められてしまった。


というわけで 第1回コカトリス襲撃に加わった猫軍団は、

何匹かの犠牲者を出し、ほうほうのていで、ねぐら逃げ帰ることになった。


(参考)

ボニージャックス「山寺の和尚さん」

 https://www.youtube.com/watch?v=iWGRslUQgCY


昭和中期、NHKでは夕方6時台は子供ニュースに子供向け人形劇を放映し、

週末には子供向けの歌番組をやってました。


そこでは、古今東西・新旧の子供の為につくられった歌が歌われていました。

その常連がボニー・ジャックスと立川澄人(オペラ歌手)でした。

楽器の演奏者たちも一流の演奏者たち。

 作曲家ご自身が ピアノを弾かれていることも珍しくなく

 司会・進行の方々の絶妙な掛け合いから、間の取り方や、出演者へのフォローの仕方などなど

 学ぶところ大の番組でありました。


新曲披露の時には、司会者がさりげなく感想を述べる形で、歌い手さんに話を振り

歌手の皆さんが 聞きどころのポイントをさりげなく説明する。

さらに進行係がそれをフォローして盛り上げたるなどなどのテクニックの数々


大人たちの間では、ダークダックスが人気だったようですが、

子供の私にとっては、生まれて初めてのあこがれの歌手&グループが、上記の二組でした、


当時、「アカペラ・グリー」と言ったことばは全く知らなかったのですが

ボニージャックスさんたちは まさにそれだったのですね。

表情豊かに、音程・リズムの正確さも 4人合わせた時の音域の広さも、同様のグループに比べたらダントツで、とっても素敵でした。


当時は「フィルム」がとーっても貴重だったので、

放映後は 収録の時に使ったフィルムは そのまま次の番組の収録にとつかわれて(=重ね撮りされて)、当時の番組のフィルムが何一つ残っていないのが すごく残念かつもったいないと思います。


時代劇も子供番組も 当時の新進気鋭の台本家(実はかなり有名な大衆作家たち)や音楽家などのエキスパートが

日本の未来を担う子供たちのために、あるいは新時代の大衆文化をつくりあげようと

出演者ともども 渾身の力をふるった作品の数々だっただけに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ