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キャンプだホイ  作者: 木苺
にゃんこパラダイスとコッコ王国(17~22話)
18/24

オショウさん

仏教では、修行中の人が僧侶、一人前になったら和尚さん(またはわじょう)、お寺に住んで寺の維持・運営をする人を住職と呼び分けるそうだが、(※1)、この世界では、単純に それっぽい服装をしている人たちをオショウさんと呼ぶ、


それこそ 一つ目さんもいれば、1本角のオショウさんもいる。

さらに 小柄な小僧こぞうさんもいる。

 その人たちをまとめて オショウさん一族と呼ぶ。


 それこそ オショウさんは種族名なのだ。


服装は いたってシンプル(※2)

 一応 着物を重ね着して、すねには脛布はばきと呼ばれる白い布を巻き付け、草履も甲や足首部分にしっかりと縄で巻き付け、外歩きに適した装束となっているが、そこは 異世界 適当に簡略化されている。

(すみません。私のイメージ不足で)


一番外側に羽織る着物も 墨染すみぞめもあれば、濃い灰色や枯草色など 人それぞれに違う。

 というか 毎日 違う色の服に着替える人もいる。


ふだんは 作務衣さむいを着ている人もいた。


なので オショウさん一族は人前で経をよんだりもしない。


それでも 教養として 各自それぞれに仏道に励んでいるようで

朝夕一人の時は それぞれに書を読み座禅に励んだり

体を鍛えながら心身統一を図っているらしい。


「らしい」というのは、そういうことは 人目に立たぬように

一人静かに集中して励んでいるから、はたからはそういう光景を見ることがないのである。


周囲も 修行の邪魔にならぬように 覗きに行ったりしないので、

それこそ 『誰も見たことのないレアな光景=修行の姿』なのだ。



この オショウさんたちが、にゃんこパラダイスの中にある建物の維持・管理を一手に引き受けてくれた。


さらに、お猫様専用のおやつを作ったり、

ドーリトル先生と一緒に、コッコ王国との戦いで怪我をした猫たちの手当をしたり、

時には 両者の仲裁もおこなっている。



小僧さんたちの主な仕事は、にゃんこパラダイスに初めて来た猫たちの案内役だ。

 早い話が 

ドーリトル先生が校長として猫たちに訓話をしたあと、

こまごまとした教育を実施する担任が小僧さんたち。


新米猫たちは 食べこぼしたり、粗相そそうをしたりと、とかく あっちこっちを汚しまくる。


それを穏やかに注意しながら、作法や行儀を教え込みつつ、汚れたところの後片付けもするのが小僧さんたち。


 これ ほんと 大変な仕事


たまに いうことを聞かない猫がいると、小僧さんたちは猫の首筋をつかんで運んでいき、門から外に放り出す。


 猫だから ポイと門から外に投げ出されても、クルリと宙返りして安全に着地するから問題ナッシング。


そこで 足を突っ張り 背中を丸めてフーッ と小僧さんを威嚇しても何のその。

 ガチャンと門を閉められ、文字通り締め出されるだけ。


にゃんこパラダイスの門は特別製なので、さすがの猫も爪がたたない、ひっかけない。


そこで あきらめて立ち去る猫もいれば

 「ごめんなさ~い。もうしません、中に入れてよ~」 と甘えた声で

 にゃ~ん にゃ~んと鳴く子もいる。


時には 集団で悪さをして、まとめて外にポイされて、

しかたな~く猫の大合唱で「ごめんなさーい」のコーラスをした日もあったそうな。

(参考)

(※1)https://www.famille-kazokusou.com/magazine/otsuya/313 より


(※2)https://costume.iz2.or.jp/costume/512.html

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