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北の森ーデビルズフォレストーダンジョンでだんだんだん!

 

「さてと......と。東側に横断すれば村につくわけね?」


 コンパスを取り出して方角を確かめつつ東へ進む。


「むむっ......?」


 森を東へ行く途中、洞窟を発見した。


『※この先ダンジョンにつき危険※』


 ダンジョンといえば魔導具をゲットできるという冒険者御用達の?


「ごくり......。」


 ダンジョンで腕試しをしてもしかしたら魔導具ゲットできたり......?


 入り口から中を覗いてみる。


 ひゅおぉぉぉぉぉぉぉ......。


 中に向かって風が吹いている。


(はいろうかな・・・?んー--。)


 一応剣を持っているわけだから攻略できないことはないだろう。だけど・・・。


「ドンっ!!!!!」


「あいたー......。」


 後ろから”誰か”に押された。


 だが後ろには”誰も”いない。


 先ほどまで吹いていた風が止んでいる。


(奥はどうなっているんだろう??)


 疑問を持った瞬間......。


「あれ?私ダンジョンに挑みに来たんだっけ?早く先に進まなきゃ・・・。」


 ―――ダンジョン1階


「暗いなー?壁の松明?はもうちょっと頑張ってください。」


 放置されて久しいようだ。壁には亀裂が入り、松明も部分的に欠けている。


「しっかし・・・モンスターいないの何でなん?」


 一階に魔物はいなそうだ。


「おっ、階段。」


 階段を下り階下へと歩を進める。


 ―――地下1階


「・・・?」


 前からなにか来る。


 びゅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!


 一瞬見えたそれは・・・。


「ゴースト・・・?」


 少し早まっている心拍数を落ち着ける。


 一見しただけでは人の幽霊かそれとも魔物のゴーストかは判別できない。


「先に進もう。」


 自分に言い聞かせる意味で呟いた。


 しばらく進むと一冊の手記(手帳)を拾った。


「ふむふむ・・・冒険者の落とし物かな?」


 とりあえずは拾っておくが、ダンジョンの中では灯りの関係で読むことができないようだ。


(階段......。)


 ―――地下2階


「この階で終わらなかったら引き返そう。って・・・はは・・・独り言言ってるよ......。」


 この階は他の階と比べると松明も壁もきれいなようだ。


 たん・・・たん・・・たん・・・。


 足音が不気味に響く。


 外から離れてることもあり音は何も聞こえない。


 たん・・・(たん)たん・・・(たん)たん・・・(たん)


 足音がこの場を支配している。


「トビラ・・・?」


 鍵は・・・閉まっていないようだ。


 キー―――-......。


 中は・・・部屋?


「ベッドに暖炉・・・それにかんお・・・」


 言うのは憚られる......。


 暖炉の上には欠けた十字架。


「・・・帰ろう。」


 ドン!!


「あいたー......。」


 後ろを振り向いた瞬間何かにぶつかって尻餅をついた。


 バタン......。


 風でドアが閉まる。


「!?!?!?!?!?!?」


 突然のことに混乱する・・・。


 キーキー・・・バサバサバサ・・・キー・・・


 コウモリが飛び立ち騒ぎ立てる。


「うわっ......ちょっ......。」


 急いで部屋のとびらを開けて出口へと走る。


「はあ・・・はあ・・・」


 足が重たい。首に何か刺さって・・・?


「はあ・・・はあ・・・でぐt・・・」


 どたっ......コケてしまった......。


 体全体に力が入らない。


「・・・。・・・。......。」


 コウモリの鳴き声が頭に残る中、意識がぷつん。とキレた。


 ――――6度目の死亡。15年13ノ月19日正午11時死因:吸血鬼のダンジョン(マスター)に血を吸われ血液欠乏症で死亡。

―――冒険者の手記より引用

5ノ月13日

『ダンジョンに侵入した。下調べをしたものによると、3階構成で初心者向けダンジョンということらしい。このダンジョンの近辺には村も街もないため魔物に増えられると厄介。そのため”すべて”の魔物を討伐することが依頼内容らしい。生息している魔物は下位のものばかりで、魔物よりコウモリのほうが厄介だ。』

5ノ月14日

『一階部分をすべて駆除することに成功した。地下から魔物が逃げないように見張りを二人たて、地下一階の駆除に乗り出す・・・が、一つおかしいことがある。下にくだった際通常ならば魔物は強くなるはずなのだが(一階で疲れ切った冒険者を捕食するため)むしろ一階よりも弱くなっている。どういうことだ?』

5ノ月15日

『地下2階へと着手する。が、地下3階は見当たらず人の住んでいるような跡を発見したが肝心のダンジョンの主は見当たらず。隠しとびらを探す作業に移行する。』

5ノ月18日

『パーティメンバーが次々に謎の変死を遂げた......わたしも・・・くるしい......たすけ』どうやらここで終わっているようだ。




あとがきおわり!(なんかあとがきが本編みたいになってるような・・・?)

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