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北の町ーウォレンスーアップルパイを切り分ける

注※グロ注意15禁推奨

 

「次は~ウォレンス~ウォレンス~急ブレーキにご注意ください」


 どってん!


「あいた......馬車って急には止まれないってコト!?」


 馬車を降りた先には・・・リンゴ畑が広がっていた。


「グゥ―――――......。」


「とりあえず、おなかすいたな・・・ミーレスの町は『城壁』があって『街灯』で明るくて『舗装』された道だったけど・・・。」


 ウォレンスの町は『木の柵』で囲まれていて『壊れた街灯』でちょっと明るい(?)『大昔に舗装』された道。


「宿屋・・・?あれかな?」


『ウォレンスの町へいらっしゃい!』かすれてて読みにくい。


「一晩宿をとりたい。騎士見習いのエナポテ=サウリーナ=ジョパです。」


「や、宿って・・・ここ役所ですよ??表にかいてませんでした?」


(おもて?)


 エナが上を見上げる。『ウォレンスの町へいらっしゃい。ウォレンスの町役場はこちら。』


「な、なるほどー--???」


「そもそも宿屋なんて最近てんで聞かないし都会ならホテル・・・ってヤダ何言わせるの。」


「ん?つ、つまりこれからの旅で宿はとれなくって・・・野宿ってこと・・・?」


「そう・・・だね?お姉さんかわいそうだから納屋にでも泊めてあげようか?」


「お願いします・・・。」


「納屋っていうか馬小屋だけどね?少し匂うけど気にしないで。」


 町から少し離れた馬小屋に案内された。


「ぶるる・・・ふー-ふー-。」


「噛みつかないよね・・・?」


「興奮したら暴れるから急に大きな音出したり近寄ったりはしないでね。」


「わかりました。」ぐぅー--......。


「ははっ。おなかすいてんの?昨日の残りのアップルパイでいいなら食べる?(有料)」


「い、いただきます。」


「食べる分だけ切り分けて食べてね。余ったやつはおやつで食べて。」


 ・・・アップルパイをナイフで取り分けていく。


 キィキィ・・・ナイフの皿との擦る音が響いてくる。


「はむっ・・・もぐもぐ......。」


 冷えてはいる。冷えてはいるが・・・。


「おいしいね。」


 リンゴの分厚く切られた断面に話しかける。リンゴパイのリンゴってこんなに分厚かったんだ。贅沢。


 キコキコ......


「もぐ......」


 パイから肉厚でジューシーなリンゴが飛び出す。


「おっと、もったいない。」


 おちたリンゴもおいしくいただく。膝だからOK?みたいな?


「自分で作ってみたくなるうまさ。」


 端のタルト生地にたどり着く。


『さくっ......さくっ。』


 台詞でありそうな擬音。さくさくで美味。店で売りだしたらどうなんだ?ってもうあるのか。(店に並んでいるのか)


「もぐ・・・ごくん。ごちそうさま。お馬さん。」


 ―――15年13ノ月17日=ウォレンスの民家作アップルパイをたいらげた。


「・・・そういや今何時だろ?」


 外は真っ暗で月明りしかない。時間を知る方法は・・・ない。


「うーん・・・ちょっと聞きに行くかぁ・・・」


 外に出てまっすぐ来た道を戻る。


「・・・」


 外に出てまっすぐ来た道を戻る・・・?


「・・・・・・」


 そ、外に出てまっすぐ来た道を戻る・・・。


「まよったー----!?!?!?!?!?」


 気が付いた時にはすでに森の中。どこをどう来たのやら・・・。


「がさがさ・・・」


「う、うしろ・・・?」


 授業を思い出す。


 なんかの授業担当の先生『みなさんは魔物とあったことはありますかー?ないですねー?では、クマにあった時の対処法は知ってますかー?そう!目を逸らさず一歩ずつ着実に下がっていき、クマの視界から外れる。有名な話ですねー。では、魔物はどうでしょう?例えば人型のゴブリンなんかにあった場合、後ろを向いて逃げる?だめですねーでは後ろにあとずさる?ノンノン!前者の場合後ろから手斧でドン!後者の場合、隠れていた仲間のゴブリンに四股をずたずたにされますね?つまり・・・』


 ゴクッ「魔物にあったら死を覚悟する時間を稼ぎなさい・・・。」


「がさがさっ・・・ぴょこん!」


 茂みから出てきたのはかわいらしいウサギ型の魔物。


「な、なーんだびっくりした......ウサギなんてかわいいものだよね?うさぎさんおいで~・・・。」


 ぴょこぴょこ。ちょっと動きがおかしいかな・・・?


「うさぎ・・・?」


 ウサギ型の魔物が手の届く位置まできて・・・立った。


 そのウサギの腹の部分には・・・大きな口が手招きしていた・・・その口からはだらだらとよだれのような・・・”なにか”が垂れていた。


「っっっっっっっっっ!!!!!!!」


 その瞬間叫びにならない叫びをあげると


「――ー~~~――ー!!!!!!!!」


 うさぎの腹の口の中にエナのあたまが、


「がじり!!」


 不穏な音を上げ飲み込まれていった。


「けてけてけて・・・」


 森の妖精のような”なにか”が喜んでいるような鳴き声をあげる。それは・・・


 ウサギの顔から発していたウサギの”擬声”だった。


 ―――5度目の死亡。15年13ノ月18日真夜中の1時死因:ウサギ型の魔物に首と胴を分けられて食べられる。

とある冒険家の手記による魔物の生息情報。


ゴブリン:町や村の近辺に洞窟がある場合要注意。ゴブリンが巣を形成しやすくまた見回りを欠かすとあっという間に増える場合もあるのでその場合(増えた場合)へいや水路など知能の低い魔物に越えられない障害物を設置しましょう。

スライム:木のうろ(漢字変換出てこない!)などのジメジメした場所に隠れている場合がある。スライムを見ただけであっ!スライム!となることは少ない。よく"最弱の魔物"として語られたりもするがそもそも魔物として分類していいのか怪しい。が、洞窟などのダンジョンでたびたび丸くてツヤツヤのスライムを見た。という冒険者が後を絶たず冒険者の間ではレアスライムとして語られている。発見した冒険者によると『体当たりしかしてこんかったんや。魔物っていうよりペットにしたいくらいやな。』といわれている。やはり魔物ではないのでは?

ウサギ型の魔物(名称:ギジエ):北の寒い地方の木の上に巣を作り夜になるとウサギに扮し人間の子供などを捕食する。主に頭を腹の捕食部で噛みちぎり残った胴を昼間に子供に食べさせるという。ただ、死体が草むらなどで隠れている場合が多くウサギ型の魔物自体に子供を運ぶ力はないと言われていて植物と共存関係にあるのではと言われている。




あとがきでした。(生息情報というより生態情報でした?)

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