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異世界死亡日記(ログ) 異世界では友達なんか作らない  作者: 中村翔
本編

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16/21

大陸の中心ー魔王城ー交渉と予知

コンコン



「はっ!死ん・・・」


「なぽ様、エナ様。ようこそいらっしゃいました。」


メイドの姉妹が向かい入れてくれた


「なぽなぽなっくう!」


「ごふっ!?なぽ様ぁぁぁぁ!!メイドキック!」


メイドにナックル、つまりパンチがクリーンヒットする


逆にメイドのキックを片手で受け止め、あっ・・・スカートの中が見えている


「くっ!なぽ様!猫のようになっくうを放つなんて・・・さすが未来の私の旦那様ね!」


なぽは足をどんどん高い位置に持っていき手を離した


が、メイドの小さい方はそれでも倒れず、なぽと戯れていた


「たあ!たたた!そりゃ!」


「なぽは男の子なんだから手加減しなきゃね?」


「エナねぇさまは手加減の意味を知ってる?手を掛けてあげるってことだよ!」


なぽに足を持ち上げられる、放すを繰り返していた


「なぽの冗談って理解するのに何年くらいかかるんだろう?」


「ではエナ様。魔王城へお越しいただきありがとうございます。ファントムのもとへ案内いたします。」


なぽは小さいメイドと遊んでいてついてこない


かつっかつっ・・・


「時にエナ様。今日はミーレス城塞都市の統治国家群との停戦・・・つまり和平交渉をしに来たのですよね?」


「えーっと、そうなりますね?」


「今ファントムはきげんがわるいことをお伝えしておきます。嘘はついてはいけません。冗談は・・・まあ笑えるものなら大丈夫と存じます。」


ファントムの部屋の前で立ち止まった


ぎぃぃぃ・・・ぼっ!ぼっ!ぼっ!


ランタンに火がついて行く


「ファントム。エナ様がお越しくださいました。」


しゅっ・・・!びぃぃぃぃん・・・!!


また、ダーツのようなものがメイドの横を掠めていった


「入る前にノックをしろ。」


「はい。ファントム。」コンコン


「まあいい。エナか日記はどうした?」


「あっ、これね?」


エナが日記を渡すと一ページずつ丁寧に読み進めていった


ぱらり・・・ぱらり・・・。


「座っていい?」


「好きにしろ」


エナがベッドに腰かけた


「ところで・・・」


『用は何だ?』


エナとファントムの声が奇麗に重なる


「む?」


日記を読む手が止まる


「私の用はこれ」


城塞都市ミーレスの刻印の入った封筒を渡す


ファントムは無言で受け取るとナイフで切れ込みを入れていった


「・・・」


「・・・」


「聞いてはいたが、書式を間違えている。これではまるで我々とお前らが”対等”ではないか。軍門に下る態度とは思えん」


ここで嘘を吐いたら殺される


殺され体質は仕方ないけどできれば死にたくはない


「・・・魔王軍の戦力は5000万だよね?」


「言葉に気を付けろよ・・・?魔王軍は7億9000万だ」


「そのうち半数は奴隷じゃなかったっけ?」


「それでも半分ならば3億はくだらん」


魔王が顔をそむけた


(図星?)


「女子供を頭数に入れないでほしいなあ?」


「お前は脅しに来たのか?それとも停戦しに来たのか?」


「ミーレスの軍隊はえーっと・・・」


魔王が日記を返してきた


「読んでみろ」


『龍の刻24年3ノ月14日鉄の日 晴れ

 ミーレスに亡命してきた奴の数は1000万を超えた

 城塞都市の騎士軍は一応体裁的には2億を保っている

 ナポはおそらく城塞都市は攻めてこないだろう

 勇者は人間の味方。という常識のせいだ

 そこで勇者を後ろから殺るというわけだ

 そのことで魔王、つまり魔族との国交を開くというわけだ

 勇者は国の発展を阻害する存在でしかない

 国益を優先するということだ』


ミーレスの軍隊の数は2億。魔王軍と合わせて2億5000万。


「ナポを倒すだけなら十分じゃないの?」


「世界を統べし勇者の神姫エナポテ=ハサッサ=エザポールだぞ?魔導具を使わず世界を統べる化け物をなめると痛い」


(ぶふっw)


「たしかにあの魔法はすごいけどただの髪の毛でしょ?」


「視たのか。奴の魔法は髪の毛という燃えない物質に炎を纏わせ気力で目の前に打ち出す炎の最上位魔法だ。それも無詠唱ときている。」


「うーん・・・炎なら水で打ち消せないの?ほら、メヲとかでさ。」


「魔王をなめるなよ。打ち消すなら余でもできる。打ち消した後が問題なのだ。」


打ち消した後?


「炎を纏わせた髪を気力で打ち出す魔法といったな。つまり炎を打ち消したりすると気力の刃と化した髪の毛で貫かれる。余でなければな。」


「つまり同等の気力で相殺しないとだめってコト?」


「それも無理だ。気力で炎は消せん。単純に炎魔法になるだけだ。」


「炎魔法を消しつつ気力で作った何かで相殺させる高等技術が必要ってコトか・・・。」


「なぽなぽなっくぅ!」


後ろを振り向くとなぽとメイドが本気で喧嘩していた


「なぽ様。甘いですね・・・!メイドのメイドによるメイドのためのフライパンガード!」


カー――ン!


「くぅーーー。ナポの必殺技を同等のフライパン魔法で相殺するとは!」


「それだけではありません!へこんだフライパンでダイレクトアタック!」カー――ン!


なぽの空中に星が五つ浮かんだ


(星ってそういう表現じゃないの!?)


「う”ん”ん”!今日のところは停戦を受け入れよう。勇者は今は魔の大陸にいるらしい。考える時間はたっぷりある」


「なーぽー?あんまり女の子になっくぅしちゃだめでしょ?」


メイドがスカートの裾をつまんでお辞儀した


「エナ様。わたくしはなぽの教育係としてなぽなぽなっくぅを完成させなければなりません。」


「あっそ」


なぽがメイドの足をつかんだ


びたーん!!!


「あいたー・・・」


「さすがになぽのなぽによるなぽのためのなべつかみソードはよけられないか!」


「なぽ」


「うん?エナねぇさま顔怖いよ。ほうれーせんが浮かんでる。」


なぽは晩御飯を抜かれた


「今日の夕食はなぽ様との喧嘩でフライパンがへこんだのでスープをご用意しました。」


スープを掬いとる


「ずずずー・・・」


感想も出ないくらいあっさりしたスープ。おいしいけど物足りなかった


「やはりじゃがいもはスープで食べるに限る」


「魔王は料理に疎いよね」


「そうだな。人間にはかなわん。だが魔法でなら余に敵うやつは居まい」


(ナポに負けてたじゃん)


「言いたいことがあるなら顔で表さず言って来い。」


「なんでもありませんーーー!!」


「日記を書く時間ではないのか?」


「そういえばそうだね。ええーと?」


『龍の刻25年1ノ月1日剣の日 曇り

魔王との交渉に成功した。

勇者の名を得たナポを倒すのに必要なものをそろえていこう

なぽは女の子にびたーん!したから夕飯抜き!

メイドさんは特にかわいい。(服装と仕草が)

なぽは今日はなぽなぽなっくぅにはまっている』


「っとぉ。これでよし。あっ、あと『魔王の名はファントム=オナー=カレン』っと」


『セーブポイントを更新しました』


「へー」


『セーブデータ3を呼び出し中...』


「へっ?ちょっとまっ」


『セーブを呼び出しました』

「ジャガイモのスープの作り方を教えて!」

「はあ。子供は覚えなくていいですよ」

「わたし子供じゃないもん!」

「メイドの仕事を覚えなさい」

「ええーと・・・トイレ掃除はしたでしょ?なぽにキックを教えてきたし、廊下の花瓶は拭いてから水を入れ替えたしなぽにパンチを教えたし、ええっと・・・。」

(なぽ?)

「なぽ様と言いなさい。」

「ううん。私と結婚する約束だから!」

「手が早い」




あとがき終了

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