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異世界死亡日記(ログ) 異世界では友達なんか作らない  作者: 中村翔
本編

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10/21

北の森ーデビルズフォレストーウサギに白菜

ギィ―ばたん!ギィ―ばたん!


「ん......水車小屋?」


水車小屋のトビラが開いたり閉じたりする。


ギィ―......。


「?」


開いた......?


「おっと。先客さんがいたか。どうだね?『時間遡行』と『逆の裁定』はまだ動いてるかい?」


『時間遡行』と『逆の裁定』?


「そういえば張り紙に魔導具がうんたらって書いてましたっけ?それ?」


「そうだね。奥までついてきてもらっていいかい?」


エナが奥まで行くと、『四角く』て、『人間大』の、『緑色』の宝石と、『棒状』で、『斜めに掛けてある』、『紅い』宝石があった。


「紅いのが『逆の裁定』、緑のが『時間遡行』だよ。」


エナが触れると急に光りだした!


キィ―――――・・・。


ばしゅっ!


「いま光っていたのは緑色の方?」


「ちょうど、今のタイミングで食料が元に戻ったようだ。ひーふーみー......うん。数は元通り。ただ・・・。」


「ただ?」


「この魔導具のおかげでバターを作っても作っても元通りに戻ってしまうんだ・・・。」


「あ~~~......。なるほど。でも永遠に腐らない牛乳ってことですよね?」


「?。つまり、天井裏から降ってくるミルクも新鮮なまま減ることがないってことだね?賢いね。」


ギィ―ー-ばこんギィ―――ばこん......。


「バターはっと......やっぱり出来てないか。ところで君。魔の森で何をしてるんだい?」


「えぇーっと。迷いました。すいません......。」


ほう・・・とエナをじっと見る。


「この小屋までは近くの村からでも夜を跨がないといけないが・・・どうやってきたんだ?」


「ふつーに歩いてですけど......?」


「むむ!?ではウサギ型の魔物はどうやってやり過ごしたんだい?夜中に木の下を通るとかならず出くわすと思うんだけど・・・?」


「木の下・・・?」


よーく思い出してみる。


魚を焼いて食べてそのあと寝ちゃって朝になって小屋まで歩いて・・・。


「それだ!川の近くではウサギ型の魔物は活動できないんだ!たぶん。魚はうまかったかい?」


「え?ええ。まあ。」


「あの珍味を食べられるなんて・・・羨ましいなあ・・・。」


(そこまで美味しくはなかったような・・・?)


「だが、この先はどうするんだい?計画でもあるのか?」


「特に考えてはいませんが天井の地図通りなら東に行こうかと考えてます。」


「ひ、ひがし!?やめとけやめとけ......。」


「どうしてですか?」


「東に村は確かにある。いや、あったというべきか......。今は魔族の村になってるんだよ。」


魔族。剣の腕に覚えはあるけどさすがに魔族相手は無理かな・・・?


「そういえば、ナポって知ってますか?」


「ナポっていうとあれか。ハムスターの名前か・・・それか」


「知らないんならいいですけど......。」


「それか『駆ける炎の魔導書のエナポテ=ハサッサ=エザポール』では?」


「ぷふふふっ!(なんかだんだん二つ名聞くのが楽しみになってきた!)その人は今どこに?」


「聞いた話によるとここから東の方に行った村からさらに東。ジェラルナにいるって聞いたけどそれもかなり前だが?」


「ありがとうございます。やっぱり東に行くしかないようですね。」


「ふむ。なら冒険者を雇っていくのをお勧めする。命より金!ってんなら別だが?」


「でも今更戻るには離れすぎてますし・・・。」


おっさんが自分に向かって指を差した。


「?。おじさんもしかしてもしかすると・・・ぼうけんs」


「おっと!まあ護衛程度ならできる冒険者くずれとでも思ってもらえるといい。そうだな・・・銀貨一枚でどうだ?」


「はい。」ちゃりーん。


「ああ、食べ物は小屋から持ち出さないでね。魔導具の効果範囲から出ると百年分くらいの時間が進むから。」


―――――ダンジョン跡地から更に東


「昼間は大丈夫だけど夜はちゃんと魔物除けを敷かないと軽く死ねる。」


「なるほど。この森は今日中に抜ける予定ですか?」


「いや。もちろん一晩野宿だ。魔族の村を通り越すならもう一晩。通るときはなるべく夜がいいからな。」


こういうのはメモしておいた方がいいのだろうか?


「ふむふむ。」


聞いた話を勝手にメモしてくれる魔導具とかあったら便利だなーーーとか思っていたら


「この辺でランチと行こう。魔物の肉に抵抗は?」


「食べられるもの・・・毒がなければ魔物の肉でも食べますけど。」


「そうか。それはよかった。」


おっさんがリュックを開くとウサギが数匹入っていた。


(うっ!覚悟はしてたけど勇気いるよね・・・。)


おっさんが一匹ずつ解体していく。


しゃっ!ざくっ!とんとん!


「調理の過程は見ない方がいい。吐くことになる。」


エナは後ろを向いて耳を塞いだ。


―――数十分後


「もういいぞ。」


エナが振り向くとそこには鍋が置いてあった。


「鍋ですか?おいしそうですね!」


「さあ、おあがりよ。」


エナが器に肉をよそう。


「はむっ......。」


「おいおい。ポン酢っていうものがあってだな・・・。」


ポン酢をつける。


「ひたひた......ぱくっ!」


おいしい。鶏肉に似た・・・いや、鶏肉というよりウサギ!って感じの味だ。


「野菜も食べろよ。」


白菜に似た野菜をとる。


「ぱくぱくっ......もぐ......。」


ポン酢の酸っぱさが染みる。


エナは白菜が気に入った。


「おいおい。めずらしい奴だな......。肉より白菜食うなんて......おじさんの分も残しておいてくれ。」


もちろんそんなつもりは毛頭ない。


「白菜は全部貰います。ばくばくばく。」


白菜がなくなると青梗菜(ちんげんさい)やら葉野菜が鍋に残る。


「食べないのか?青梗菜。」


「どうぞ。」


「・・・」


「・・・」


――――15年13ノ月19日魔の森のウサギの寄せ鍋をたいらげた


とある魔道具に関する本の記述


魔道具は通常宝石の様な見た目をしています。

魔術師の工作によって作り出されるそれは、元は岩や石の塊だった物を加工したり錬金術によって魔力をこめることによって魔道具に生まれ変わります。

人によっては価値が無いとされるものでも中銀貨1枚ほどの価値があり野党や盗賊に狙われて非常に危険とされています。

中銀貨=小さい家(新築ではない)一軒分

例えば、英雄譚によく出てくる龍の卵と呼ばれる魔道具なら国1つの実質的な支配権が買えるのでは?とされている。(実際に国の支配をするという話ではなくあくまで仮定の話である)

※過去に数百人の奴隷と交換で魔道具を売買したという話もある。それも"奴隷制度のない国"での話である。


魔道具に関する本より。




あとがきおわり(読まなくても支障ありません。たぶん)

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