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規格外のお姫様  作者: セラ
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話し合い4

でもなぁ...。私から婚約の話を振っておいてなんだけど、私の事情を全く知らないってクレイヴ国王が言ってたんだよなぁ...。私の話は、私の判断でクライス王子達に伝えろって言われたんだよな。でも、今のところ信頼なんてものはないし、かといって婚約の話をするなら避けられないしな。

 ...。ま、なんとかなるか。


「クライス王子達が今回の婚約についてどれだけ理解してるか知りませんが、とりあえずこの婚約に将来性はありません」


「...それは、どういうことだ?」


「ミレイ様!」


 クライス王子の困惑したような言葉と、ルイの何か言いたげな声がほぼ同時に聞こえた。

 ルイには、視線で大丈夫だと伝える。クライス王子には、まだ短い時間しか...というか今回が初めて対話したが、きちんとこちらの事情をある程度話しても大丈夫だと判断した。


「今回の婚約は、私の身の安全を守ることが一番の目的です。だから、将来的に確実に私とクライス王子が結婚することはありません」


「...君の命を狙っている者がいると?父は知っているのだろうな」


 クライス王子の側近達は何か言いたそうだったが、さっきのこともあり静かにしている。


「はい、クレイヴ国王やクーさん...じゃない。クーヴィス宰相様は、私が幼い頃からよく命を狙われていることはよく知っています。私の父が事情を話しているので」


「私達には、その事情は...」


 さっきまで黙っていたマクリスさん?が復活したみたいだ。というか、私達自己紹介もしてないな。


「えっと、すみません。自己紹介をしてなかったですね、私のことは知ってますよね。とりあえず、私の信頼している侍女を紹介しときますね、今後しばらくはここで生活をしていくことになっているので」


 そう言ってルイとランを呼ぶ、自己紹介をお願いすると二人ともこれまでのことがあるからか、複雑な表情で紹介を始めた。


「ルイと申します。ランとは双子で、私が姉になります。孤児ですので家名はありません。...よろしくお願いいたします」


「ランです。姉のルイと同じく孤児ですので家名はありません。姉共々よろしくお願いします」


「孤児だったんですか?」


「はい、幼い頃に私たちがいた孤児院にミレイ様とミハル様が慰問にいらした際に、ミレイ様の専属侍女兼話相手として引き取られました」


 クライス王子達は、二人が孤児出身だと知って驚いているようだった。

 でも仕方ないんだよね。


「まぁ、そのころにはもうミレイ様は命を狙われていましたからね」


「そうなんだよねぇ」


 私とランはゆるい感じで話しているが、結構大変な幼少期を過ごしてるよね私...。

 クライス王子達は、驚きすぎてか言葉が出ないようだった。


「えっと、そちらの紹介をしていただけると...」


「...あ、あぁ、俺のことはいいか、宰相の息子のマクリス・モルガン、俺の後ろに立ってるのがヴァイス・ローラン、マクリスの隣にいるのがウィン・クルーだ」


 マクリスさんは、クーさんに似てて黄色味の強い金髪にオレンジ混じりの黄色の瞳たれ目だから、一見優しそうだけど腹黒そうだな。


 ヴァイスさんは、初めて見た時も今も一言も発さずにクライス王子のそばに立っている。赤い髪に同じ色の瞳だ、クライス王子が名前を呼んだ時軽く会釈をしてくれた。


 ウィンさんは、終始不機嫌なのか貧乏ゆすりして座っている。若干睨まれている。白銀の髪にシルバーの瞳。たしか、グレイシア王国でも有名な武術の家の出身らしい。


「で、お前の命を守るために俺たちは利用されると?そういうことか?」


「まぁ、そうなりますね」


ヒュン!


 私が同意すると同時に、ウィンさんが私に剣を向けるがそれをランが剣で受け止める。


「お前、なかなかやるな」


「これでも、ミレイ様の護衛も勤めているのでそれなりに強いですよ?」


 そう言って、二人とも剣を収めた。

 なんとなく理解しあった感じ?なのかな。


「えっと、話を戻しますが。事情を話してしまうと、クライス王子達も巻き込むことになるので話せません」


「それは...」


「クライス王子達も、命を狙われるということです」







ご無沙汰しております。セラです。

毎回の頑張って投稿します詐欺。申し訳ありません。ブランクがかなりありますので、文が拙い、漢字が違うなどがあるかもしれません。その際は、ご指摘をよろしくお願いいたします。感想もお待ちしております。よろしくお願いします。


こんな私の作品をブクマ、評価してくださっている方本当にありがとうございます。

これからも、よろしくお願いいたします。



                        セラ



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