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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第2章 サンハイト地方
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ナナさん、シガンさんとの出会い

またも日高市内から名前をとりました~

ナナさんとシガンさん、これは日高市を縦断する国道407号から名付けました。

40→し・丸→シガン、7→ナナ

シガンさんの方が弟なんですけどね。


あと、ニャルマーたちが常時依頼に行っているヒワディーア山は「日和田山」からとっています。

ヒワダ → ヒワDA → ヒワDア → ヒワディーア

日和田山には男坂と女坂があり、男坂は岩を上ったりするので大変ですが、女坂は緩やかで上りやすいです。山頂付近に眺めのいい箇所がありますが、そこは山頂ではありませんよ。

あと少し上ると、山頂の標識がありますからね。


JR高麗川駅 → 高麗神社 → 日和田山 → 高麗駅(西武線)でハイキングをしてみるのを

お勧めします。5,6時間あれば回れると思いますよ。


【7月7日】

翌朝9時前に、ダンジョンの入り口に向かうと、既に話をしながら二人で待っていた。

「おはよう!」

二人に声をかけると、こちらに気付き挨拶を返してくれた。

昨日は真新しかった防具も、いたるところに傷が見える。

どこまで進んだか話をしていたようで、ニャルマーは5層目に到達し、パワルドは4層目に到着したそうだ。

そして、二人ともレベルが12になったそうだ。

「俺は3層目までしか行ってないよ。二人とも早いね。」

「私はただひたすら走り回り、運よく下への階段を早く見つけられただけです。」

ニャルマーは謙遜していた。

「二人にしばらく使ってもらいたいものがあるんだけど。」

と伝え、パワルドには「修行の爪」を、ニャルマーには「修行の剣」を渡すと、

その重さに驚きつつ受け取った。

「その剣と爪は、装備して戦えばスキルアップ効率がいいから試してみてほしい。それと、」

と言って、回復薬を10個ずつ二人に渡した。

二人は最初受け取りを拒否していたが、「保険」ということと「いずれ返してもらう」ことで、

納得してもらい受け取ってもらった。

その後、それぞれダンジョンに突入した。


転移陣に立つと、何層目に行くか選択肢が現れたので、3層目を選択した。

ゲームの世界ではもっと下まで行っていたが、それは無効のようだ。

今日も転移すると目の前に宝箱があり、帰還石を手に入れた。

転移した先に帰還石があるのは、このダンジョンの仕様なんだろうか。

こんな間単に毎回入手できたはずがないのだが。。。


魔法スキルでモンスターを倒しつつ下へ続く階段を探し、11時過ぎに見つけることが出来た。

スキルレベルも1上がった。

その後もダンジョンを進み18時を過ぎたころ、6層目へ続く階段を見つけたので、6層目へ降りて帰還石で戻った。

ギルドで精算を済ませ、ギルドの人に帰還石について聞いてみた。

5個目までは簡単に入手できるが、それ以降は稀にしか入手できないらしい。

ダンジョンから抜ける際は、転移陣から戻ることが多くなるとの事だ。

今までも各階層で2,3箇所あったので、そこから戻ることになる。

実は貴重なアイテムだったことを聞かされ、明日からは転移陣から戻ることにした。

二人にも明日共有しておこう。


依頼の掲示板に何か目新しい依頼が追加されていないか確認していると、

20歳位に見える男女の獣人がギルドに入ってきた。

入ってきたその獣人を見て、ほとんどの冒険者は嫌そうな顔をしていた。

獣人の男女は、恐縮しながら掲示板の前にいる俺の横に来たので何気なく話しかけた。

「獣人への視線が厳しいね。」

「あははは、もう慣れました。」

苦笑いしつつ、女性が答えてくれた。すると男の方が

「お前は嫌じゃないのか?」

「いや、別に。今も獣人の女性とパーティを組んでるし。」

「それは珍しいですね。ぜひ機会があればお会いしてみたいです。」

「明日も一緒になるんで、コマアールのダンジョンへ9時前に行けば会えると思いますよ。」

会ってみたいという獣人の女性に、笑顔で返答し、特に目新しい依頼もなかったのでその場を離れた。


【7月8日】

翌朝9時前にダンジョンの転移陣の前に向かう途中、昨日話をした獣人2人が前を歩いているのが

見えたので近づいて「おはよう」と声をかけた。

獣人たちは姉弟で、姉の方がナナ、弟の方がシガンといい、ダンジョンからさらに西に1キロほど

の所にあるヒワディーア山へ常時依頼の討伐に向かう途中とのことだ。


少し歩くと、ダンジョンの転移陣の前にたどり着き、パワルドとニャルマーがいたので、

「おはよう」と声をかけ、ナナさん達に二人を紹介した。

「昨日ギルドで会ったナナさんとシガンさんなんだけど、そこで会ったので一緒に来た。」

一通り挨拶が終わると、シガンさんが俺に話しかけてきた。

「本当にパーティ組んでたんだね。」

「嘘をついてどうする。でも、これからダンジョンに入るから別行動なんだけどな。

これから二人は、ヒワディーア山へ向かうんだよね。」

「獣人は鼻が利くから、効率よく稼がせてもらっているよ。」

「そうか。うちらは今レベル上げのためにダンジョンに入っているんだ。

大体9時くらいに集まってから入っているから、また気が向いたら声かけてよ。」

これから山へ向かうシガンさん達をあまり足止めしているのは悪いので、フレンド登録して分かれた。


二人を見送った後、パワルドたちと情報共有した。

「俺は6階層にたどり着いたところだけど、二人はどんな感じ?」

「俺は7階層でレベル上げをしている。最初はきつかったがだんだん慣れてきた。今レベル16だ。」

「私も7層目でレベル上げです。今日は8層まで行きたいと思ってます。」

「俺も8階層までがんばろうかな。そうだ。帰還石なんだけど貴重だから転移陣から帰ったほうがいいよ。

6個目から入手しにくくなるらしいから、ピンチの時以外は使わないようにしよう。」

「了解です。」

「分かった。」

いつもの様に転移人陣に乗り、ダンジョンへと入っていった。


階層の奥を目指しつつレベル上げを行い、7月が終わった。


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