表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第2章 サンハイト地方
6/186

コマアールダンジョン攻略

今回からサンハイトシティーの話になります。

余談ですが、私は埼玉県日高市出身なのです。

サンハイトシティーの由来は、サン(日)ハイト(高)です。

そしてコマアールは高麗川(koma-River→コマR)から名付けています。

JR高麗川の駅から西の方へに20分歩くと高麗神社という、1300年以上ある有名な神社があります。

きっとコマアールの社にあるダンジョンはその辺なのかもしれませんね。

<クエスト>

コマアールの社にあるダンジョンで10階層目まで到達せよ(報酬:1000ゼニー) 推奨レベル:20


明日からはダンジョンを攻略することに決めた。



パワルドとニャルマーに報酬の1/3の1700ゼニーずつ渡すと、ニャルマーがほっとした表情で話しかけてきた。

「一人で依頼を受けていたら、あれだけのモンスターに対応するのは大変だったと思います。」

「そうだね。これからどうするんだい?」

「これからしばらくこの町に滞在しようと思っています。もししばらくこの町にいるようでしたら、

引き続き一緒に活動しませんか?」

これからダンジョン10階層目をクリアする予定なので、しばらく滞在することになるだろう。

「それじゃ、ニャルマーしばらくの間、よろしくな。」

「こちらこそよろしくお願いします、直人さん、パワルドさん。」

ニャルマーと握手をした。


この町ではどんな依頼があるか確認しに、依頼掲示板の前へ向かった。

まだ日は高いが、疲れたので受ける気はないけど。。。

掲示板の横に大きなポスターが貼られていた。


-----------------------------------------------------------------------

【求む!コマアールダンジョン攻略者】

 コマアールの社にあるダンジョンに行こう!

 ダンジョンの深さは未だ不明!

 あなたは何層まで辿り着ける?


 ★ダンジョンの説明★

 ダンジョンへ入るには1人ずつ転移陣に乗る必要があります。

 ダンジョン内はソロプレーになります。

 一度辿り着いた階層には転移陣から直接行けます。

 ダンジョンは入るたびに構造が変わります。

 ダンジョンから出る場合は、転移陣から戻るか帰還石を使うと戻れます。

-----------------------------------------------------------------------


興味深げにパワルドが眺めていた。


掲示板を見ると、やけに年季が入った依頼が目に入ったので、パワルドに聞いてみた。

「やけに年季が入った依頼だね。」

「ああ、死んでる依頼だな、こりゃ。依頼の割りに報酬が微妙だなぁ。」


-----------------------------------------------------------------------

 依頼内容:コマアール鉱山に住み着いた切り裂き熊の討伐

 報酬:鉄鉱石 50個

 推奨レベル:25

-----------------------------------------------------------------------


「じゃ、いずれ受けるか。」と、笑いながら言うと、冗談だと思ったらしく

「いずれな。」と笑いながら返してきた。

「推奨レベルが25ってなってるけど、二人はレベルいくつくらいなの?」

「俺はレベル9だ。」

「私は10です。」

「そっか。じゃあ、当分ダンジョンでレベル上げだね。」

「ちなみに兄貴はレベルいくつくらいすか?」

「確か13だったかな。」

ベースレベルを答えるのは気まずかったので、魔法のスキルレベルを答えた。

「じゃあ、皆でレベル25まで頑張ろう!」

パワルドやる気に満ちていた。

今日はここで解散し、各自町を見て回り、アイテムの購入などの時間にすることとした。


【7月6日】

9時前にギルド前に集合した。

二人共、装備を一新していた。俺だけそのままだった。

ダンジョンへはギルドの受付をする必要がないので、そのまま3人でここから西に1キロほどのコマアールの社に向かった。

「当面の目標はレベルを25まで上げることにしよう。俺もがんばってレベルを上げるよ。」

「兄貴の足手まといになるのも嫌だから、がんばるよ。」

「私もがんばります。」

「中だとソロになるから、気をつけてね。毎朝9時くらいに社の前に集まって情報共有しよう。じゃ、行ってくる。」

二人に先立ち、まずは俺から転移陣に乗っかり、ダンジョンへ突入した。



転移すると目の前に、宝箱が置かれていた。

ゲームではよくある宝箱を実際に目の当たりし、ちょっと感動した。

早速開けてみると、丸い石が入っていた。これが帰還石のようだ。


帰還石を手に入れ、ダンジョンを歩き始めた。中は薄暗く、実際に体験すると想像以上に怖い。

少し直進するとブルースライムとレッドスライムが現れたので、ウインドカッター2発で倒した。

ダンジョンでは宝箱と、モンスターからのアイテムの入手が可能で、それらを売却すればそれなりに利益が出るらしい。

金銭面に困っているわけではないので、まずは10階層目を目指し、下へ行く階段を探した。

魔法スキルで行けるところまで行ってみようと決め、進んでいった。



~パワルド~

兄貴が転移陣に立ち、ダンジョンに入った後、続いて俺が転移陣に立った。

転移陣に立つと直ぐに、ダンジョンの中に入り、目の前には宝箱が置かれていた。

宝箱を開けると丸い石が入っていたので取り出し、

「これが帰還石か。」

と一人つぶやいた。

「兄貴のレベルが今13か。早く追いつきたいな。早く下の階層に行って、より多く経験値を稼ごう。

全力でやってやる!」

パワルドは気合をいれ、下の階層を目指した。



~ニャルマー~

2人が転移陣に立ちダンジョンへ消えた後、「ふぅ~」と一息し、「私も負けない」と気合を入れ、

転移陣に立った。

2人と同様、目の前に宝箱が置かれており、ニャルマーも帰還石を手に入れた。

「獣人族が少ないこの地で話を聞いてくれる二人はありがたい存在だ。

二人ともレベル上げに励んでいるだろうし、上げといて損はないから私も頑張ろう!」

ニャルマーは持ち前の素早さをいかし、縦横無尽に走り回り、出会うモンスターを切り刻み下の階層を目指した。



俺は昼前に2階層目へ行く階段を見つけた。

宝箱も何個かあったが、まだ1層目だからか正直しょぼかった。このままだと儲からない。

経験値はさほど溜まらないが、魔法をバンバン使っているためスキルの方は大分稼げている。

「そうだ、誰もいないんだから別の杖を装備しよう。」

アイテムボックスを検索し「修行の杖」を装備し、杖を変えたことにより魔力が20上がった。

この杖は重さがあり、素早さが半減する代わりに、スキル経験値が3割多く得られるという特性が付いている。

また、靴も「ありがたい靴」に履き替えた。

この靴は、1歩ごとに経験値が1溜まるという、今の俺には雀の涙ほどではあるが、ありがたい靴だ。

明日二人にも「修行の剣」と「修行の爪」を貸して、少しでも効率よく進めてもらおうと決めて、

下の階層へと進んだ。


17時過ぎに、ようやく3層目へ行く階段を見つけた。

魔法スキルのレベルが2上がり、ステータスも若干強化された。

ベースレベルはまだ上がるには程遠い。

3層目に入れば、明日そこからスタートすることが出来るので、下の階へ降り帰還石で戻ることにした。


二人は戻っているかどうか分からないが、いちいちメッセージを送って邪魔をしてもいけないので、

そのままギルドへ行き、素材の買取をしてもらった。

今日の収支は、宝箱のゼニーを合わせても宿代が浮いたくらいだった。。。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ