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最強の剣を求めて~Another Story~  作者: 遠浅 なみ
第3章 ゴエアール地方
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激闘! ~ ・・・ニャルマーのおっぱいは大きかった ~

(話は少しさかのぼる)


パワルドはモブスタに攻撃をしながら左の方へ離れていき、

ニャルマーは後方にいたラーセニーと共に後方に離れていった。


「僕達でポスリメン赤1体を相手したいけど、無理だよぉ。。。」

「ああ、分かってる。俺の言うとおりやってくれれば良いから。」

「サンダー」

それぞれのポスリメンに1発ずつ当て、怯んでいる間に少し距離をとった。


「ディレイ」

2体の内、1体の動きが遅くなった。


「カスミ、こっちを頼む。」

「了解!」

動きが遅くなったほうをカスミとアビナに任せ、ウィーケンを使い攻撃力も落とした。


そして俺はもう1体の方に狙いを定めた。

「ウインドカッター」

サンダーより威力は落ちるがこちらのほうがやりやすい。

ウインドカッターなら方向だけ合っていれば良いが、サンダーは奥行きも考えないといけない。


平面で考えるとウインドカッターは線で考えればよく、サンダーは点で考えなければならない。

ウインドカッターを連打するが、ポスリメンも避けたり弾いたりしてなかなか

大きくダメージを与えられない。


相手との距離を保ちつつ打ち続け、時折カスミたちの様子を確認すると互角以上の状況で圧していた。

程なくしていい感じに何発かクリーンヒットし、1体目を倒した。


「ちょこまかと動き回ってくれたお陰で、結構打ったなぁ。まぁいいや、カスミ達に加勢しよう。」

カスミたちが相手しているポスリメンの死角に入り「ウインドカッター」を使った。


カスミが剣で、アビナが弓で攻撃し、3対1で攻撃したため早くこちらは倒すことができた。

「よし、それじゃニャルマーのところに行くか。その前にバフを掛け直しておこう。」


カスミとアビナにバフを掛けなおし、ニャルマーのところへ向かった。

ニャルマーが心配らしくカスミは全力で走っていき、その後を小走りで追いかけた。


「ニュルねーちゃんが一方的に押されてるよ。早く助けなきゃ。」

状況を見てきたカスミが戻ってきて状況を伝えてくれた。どうやら既にバフが切れたらしい。


俺が見た光景は、ラーセニーがファイヤーボールを打ったタイミングだった。

ニャルマーは一旦立ったが、すぐに倒れてしまい、カスミがニャルマーを受け止めた。


「大丈夫、息はあるから気を失ってるだけみたい。」

「分かった。アビナと一緒にニャルマーを連れて下がっててくれ。」

「了解!アビナこっちお願い。」

カスミが上半身を、アビナが足を持ちながら下がり始めた。


「おやおや、今度は雷使いのお兄さんが相手かい。面倒だねぇ。」

「随分とニャルマーをボコボコにしてくれたな。そっくり返してやるよ。」

ラーセニーがやったようにファイヤーボールを両手で放った。威力はラーセニーより上だった。


盾で防いでいるが構わず何発も放ち、徐々にラーセニーは後退した。

「ああ、どうやら相手が悪いみたいね。私は引かせて貰うよ。」

ラーセニーは一目散に逃げ出したが、追いかけることはしなかった。


「追いかけないの?」

カスミは不思議そうにしていた。

「ああ、それより早くパワルドを助けに行こう。」

「そうだね。ねぇ、なおっちニャルマーをおぶってあげて。このまま連れてくのかわいそうだよ。」

確かに気を失っているとは言え、この格好で運ばれるのはつらいだろう。


「分かったよ。じゃあちょっと手伝って。」

俺がしゃがむとニャルマーを背中の上に載せてくれた。


立ち上がりいい感じに背負えたのだが、背中にニャルマーの柔らかいものが当っている。

普段は服で隠れていたため気付かなかったが、おっぱいは大きかった。

そして息が耳に当たり、ニャルマーのくせに女の子のいい匂いがして妙な気分になってきた。


「やばいな、早く行かないと。」

「そうだね。パワッチやられてなければ良いけど。」

ポロリと出た本音を聞かれてしまったが、違う意味で捉えてくれたみたいでちょっとホッとした。


ニャルマーを背負いながらゆっくりと歩き、後ろでアビナが落ちないよう支えてくれている。

そしてカスミは先にパワルドの方へ走っていき、様子を見て戻ってきた。

「パワッチ攻撃をかわし続けてるけど、防戦一方だよ。早くしないと大変!」

そう言い残してまたパワルドの方に掛け戻っていった。


少しだけ歩く速度を上げたが、これ以上は厳しい。

「パワルド、もう少しだけ踏ん張っていてくれよ。」

あと少しの所で「ドォン」と大きな音がし、カスミが戻ってきた。


「パワッチが吹き飛ばされちゃったよ。」

パワルドの方を指差しながら、顔が真っ青になっていた。


「アビナ、ニャルマーを頼む。」

ニュルマーを降ろし、全速力でカスミの指す方へ走った。

既にパワルドは意識を失っており、モブスタが止めを刺すところだった。


「サンダー!」

目測を誤りモブスタの手前に落ちたが、こちらに振り向かせるには十分だった。

「ッチ、まだ雑魚が残ってたのか?」

「ウインドカッター!」

「ヨッと。」

離れたところから放ったウインドカッターは簡単に避けられてしまった。

「当らなければ痛くも痒くもないぞ。魔法使いのあんちゃんよ。」


「パワッチまだ息はあるみたいだよ。」

カスミが耳をピクピクさせ俺の近くまで来て教えてくれた。

「分かった、ありがとう。カスミは危ないからニャルマーの所に行ってろ。」

「了解!」

カスミはそっと走り出しニャルマーとアビナのいる場所を目指した。


少しだけ間合いを詰め、ウインドカッターを使うが全て避けられていた。

モブスタは接近戦が得意そうな気がして迂闊には近づけない。


モブスタも近づくことで直撃してしまう可能性があるため、互いに一定の距離で牽制していた。

「アビナー!、、、キャッ・・・」

ニャルマーたちのいる方から、カスミの悲鳴が聞こえた。


振り返ると先ほど逃亡したラーセニーの姿があった。

俺は慌てて横へ走り、互いの立ち位置が正三角形になる感じの位置で止まった。


「ラーセニー、逃げたんじゃなかったのか?」

「別に逃げてなんかいないわよ。あんた達が勝手に勘違いしただけよ。」

「はぁ、ラーセニー、お前こいつが言う通り逃げたんだろ。」

モブスタはため息混じりに、俺の事を信じたみたいだった。


「もういいじゃない、戻ってきたんだから。」

ラーセニーはモブスタの方へゆっくり歩き始めた。


「やばいな、1対2か。。。」

「いや、1対4みたいよ。」

ラーセニーの横からポスリメン茶が2体現れた。


「自分だけでも逃げたらどうだ。折角だから逃げるなら見逃してやるよ。ははは。」

モブスタが余裕で高笑いをしてやがる。


さすがにこれは拙いな。みんな気を失ってるし、全力でやってみるか。


次回、本気出します!

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